外科医のキャリア③
そして一人になる、、
までいかなくても大分いなくなる。どうして大学に外科医が残らないのだろう。不思議。ではない。うちの大学だけでなく多くの大学病院が抱える問題である。そもそも、消化器外科医自体、急速になり手が減っており、このペースだと数十年後に消化器外科医がゼロになる勢いだと学会で大真面目に議論されてたりする。母数が減り、Z世代がはいってくるなか、旧態然とした大学医局が生き残る道は険しい。大学病院に勤めることにした医師なら誰もが教授というポストについて一度は考えを巡らせたことがあるに違いない。目指す人だってたくさんいる。僕だって淡くまだ思うところはある(ちょっとレールからは外れてるけど)。教授になる人は、臨床できて(昔はそうでもない人もいたらしいけど)研究業績がいっぱいあって、10-20年に一度の世代交代時期にちょうどよいポジションにいる必要がある。狭き門である。そして教授以下のポジションは中から見ればすべて魅力的とは言い難い。世間からみたら准教授と言うと凄いポストに思うかも知れないけど、まあ僕らからしたら長くいればなれるっしょ、くらいの立場である。そして周りの待遇も給料も何もかもが、天と地ほど差がつくのが教授である。准教授達は、教授の手となり足となり仕事を支えるが、日の目をみることはない。そして教授が入れ替わると、一緒にいなくなってしまうことも多い。やってられっかよ、っていうのがやめてゆくベテラン達の本音だと思ってる。そしてその下の世代は、どうせ俺もこのままいっても准教授(もしくはそれ以下)どまりだな、未来ないな、よし開業すっか。となる。学部を新設したり、〇〇科〇〇学科とか〇〇センターとか作って教授のポストを増やすなどはここ最近の手法であるが、それにも限界がある。
「偉くならなくていいじゃん、患者さんに喜んでもらえれば!!」そうもいかない。この話、長くなる。 初フォローついた、うれし