健診のすすめ②
下部消化管
食道〜胃〜十二指腸は前回のでOK。定期カメラフォローしようぜ、ってこと。
下部は?上部と同じ!
定期カメラしよう!40歳くらいから。
これじゃ芸がないのでもう少し追記。
大腸癌の基本的な発生様式はアデノーマカルチノーマシークエンスっていって、要はポリープがだんだん悪性腫瘍に変化しますよってこと。5mmを超えてくるような大きさのものは基本切除。最近はCSPといってスネアでちぎる治療も多いから小さいのも見つけたらとる施設もある。
ちなみにde novo発がんと言ってポリープを介さずにいきなり発癌する形式もたまにある。古くは幻のIIcなんて呼ばれてたもの。
いづれにしても定期的な大腸カメラを受ければよいのである。シンプルでよい。
小腸は?これは位置的に定期的なフォローは難しい。口から、大腸からと長いカメラを入れる人はよっぽど何か病気を調べないといけない人で、健診で行うことはない。検査も非常に苦しい。小腸カプセルも病気が疑わしい人とか、消化管の出血源がわからないひととかをピックアップして行う。そもそも小腸は他の消化管より発癌しにくい(たしかターンオーバーが早いから)。なったらこれは運の要素が大きい。
これで、消化管に関しては網羅したかな。
大腸癌は患者数がおおいので、是非カメラを。
次回、肝胆膵編。