シャッター速度の狭義
シャッター速度といいつつ、シャッターその物が突っ走る速度は一定速度です。
シャッター速度は、シャッターが開いてる時間を表すのはご想像に違わないのですが、シャッター機構によりその理屈は異なります。
おもにメカシャッターは2種類に別れ
・フォーカルプレーン
・レンズシャッター
の2系統となりますが、細かく分けるとさらに細分化できますが割愛。
フォーカルプレーンはライカやコンタックスやスピードグラフィックなど、スリットのある幕を走行させて光の量を調整します。
幕走行の速度はおおよそ1/30 〜1/125で最高速度に達してそこから上は隙間の間隔を狭めるんですが。イメージとしてはお部屋のカーテンの開け閉めに近いです。
仮に、カーテンが両方にあって、かたっぽのカーテンだけで窓が全部遮光できるとイメージしてください。
右側のカーテンだけで窓を閉めている状態がシャッターを切る前。
レリーズしたらカーテンを開けます。
カーテンが走行する速度は常に一定です。
全開になってから1/1、1/2、1/8、1/15、1/30、1/60、なりの一定時間が過ぎたら左のカーテンを走行開始して閉めます。
これが低速域でのシャッター動作。
高速域。ここで言う1/125以上ですと、右のカーテンが閉まる前に左のカーテンを走行開始させます。
右カーテンを追いかけるように左カーテンを閉めるのです。
この閉める間隔を狭めると高速域のシャッター速度になります。
それこそ1/8000だとせま〜い隙間を維持しながらカーテンが一緒に走行します。
なのでシャッター速度は「thread value」(スレッドバリュー)「隙間の量」となります。
古いカメラだと「Tv」と表記されるのはこのため。
整備不良ですと左のカーテンが右のカーテンに追いついて隙間が閉じて片面未露光になったりします。
ちゃんと整備しましょう。
んじゃレンズシャッターは?
まぶたの開閉をイメージしてください。
それです。
おわり。