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埼玉2区と維新の関東での戦い

 明日、ついに第50回衆議院議員総選挙が幕を開ける。前日である今日は朝一番を、日本維新の会・藤田文武幹事長が来るということで川口駅東口に向かった。

 埼玉2区は私の地元でもある。一番関わりのある選挙区だ。この選挙区は1993年から自民党・新藤義孝前経済財政担当大臣の地盤である。当時は民主党の石田勝之氏と選挙区、比例、落選がお互い混ざりながら2012年まで事実上の一騎討ちで争い続けてきた。しかし12年の自公政権奪還の際に3位に沈んだ石田氏が引退。以後は共産党や希望の党との争いを14年、17年と繰り広げてきたがいずれも新藤前大臣の圧勝に終わった。しかし前回は自民・共産の一騎討ちに維新の会が加わる形で三つ巴となった。日本維新の会は高橋英明氏。元は自民党で川口市議会議員を務めていた。そして日本共産党からは奥田智子氏。こちらは埼玉県議会議員を務めた経験を持つ。いずれも地元では十分とは言えずとも名が知れている候補だった。そして新藤氏は大差で当選するものの、高橋氏が比例復活を果たしたという結果だ。

 今回は新藤氏、高橋氏、奥田氏に当初は参政党が加わる構図であったが辞退。代わって立憲民主党からラジオパーソナリティーなどの経歴を持つ松浦元嗣氏が立候補することとなった。さらに無所属の候補が一名加わって5名での争いとなる見通し。

 新藤前大臣は総務大臣、経済財政担当大臣を歴任してきた自民党の重鎮の一人ともいえる。一方の高橋氏、奥田氏は草の根の戦いといえよう。そこに松浦氏が加わったことで野党乱立が進んでしまった。

 昨年の埼玉県知事選挙を振り返り 、自民・公明・立憲・維新がまとまって大野元裕知事を支持し、対共産で圧勝した過去を見ると、この野党乱立は非常に残念だが、各候補の論戦に期待をしたいところだ。

 今日の演説、藤田幹事長は自民党の政治資金問題を挙げ、「我々は7億円を寄付し、自民党は7億円を懐にしまった。同じ7億でも大層の違い。」と批判。続いて登壇した高橋氏は「まずなにより経済。防衛力も経済を底上げすれば追い付く。」とした。

 維新の会、立憲民主党と比較しても支持低迷にあえぐのは事実ともいえる。しかしながら多くの選挙区で自民・公明や立憲・共産に対して善戦・圧倒をし、かつ比例代表で公明党や他の野党に匹敵、上回るほどの票を集めれば党勢拡大は見えてくる。関東では関西のような維新の風はまだ吹いてきているようには思えない。しかしながら、この維新スピリッツが関東にも来るとき、政権交代の四文字がいよいよ見えてくるのではないだろうか。それが果たしていつになるのか、全く展開が読めないが、今後に期待できる政党といえよう。

 ついに明日から衆院選がスタートする。私も出来る限りの候補のもとを回ろうと思うが、果たしてどうなるか...。

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