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資本主義の終わり方

(次は、数学が普遍的であることに対しての懐疑について、書こうと思っていたのですが、ちょっと手に余るテーマなので、ゆっくり取り組むとして、少し別のことを書きます。)
(以下に書いた内容については、若干の脚色がある部分があります。)

遠い遠い昔、大学に通っていた頃、何と言う講義だったか、すっかり忘れてしまったが、その講義の定期試験で、やはりどんな問題だったのか、全く忘れてしまったのだけれども、その問題について書いた答案の末尾に、こんな言葉を書いたことだけを、覚えている。

「(グローバルな規模で資本主義が拡大していくものを、止めるものは、もはや何もない、という趣旨のことを書いた後に)おそらく環境という名の神が降臨して、すべてを裁く時が来るまでは、資本主義が暴走していくことを、止めるものは何もないだろう。」

というようなことを、答案の最後に書いて、まとめとしたのを覚えている。
そんな答案を書いたことを、当時、親しかった人に話したところ、その人は、

「本当に、そんなこと書いたの!!」

と、けっこう驚いていたように覚えている。
私は、今もそうだが、昔も変わらずに、とてもバカだったので、とても素直に、その問いかけに答えて、

「ええ、書きましたけど。」

と返事をしたことを覚えている。

そういう昔の思い出があるけれども、何十年も経った今となって思い返してみると、やっぱり、あの答案に書いたことは、それほど間違ってはいなかったのではないか、と思う。

今になって、考えてみると、あの答案に書いた答えは、どうやったら資本主義が、終わるのか、ということも、暗黙のうちに明示していたように思う。

つまりは、地球環境が、人間にとっては、崩壊して、そして、そのことによって、世界(グローバル)資本主義が終わるということである。

最近の気候変動に関する研究のWeb記事などを見ていると、気候温暖化は、想定されているよりも、加速していくらしい。

(※こういう記事を読んで、こういうことを書いてしまっています。)

例えば、私の妄想なのだけれども、最低気温が35度で、最高気温が50度とかの日常が、来るのかもしれない。そうすると、農作物が育たなくなるだろうし、家畜も生育できず、海産物も取れなくなって食料危機がやってくるだろう。また、気温があまりに高くなると、ガソリンが自然発火するかもしれないし、ガソリンエンジンは使えるのだろうか。自動車に乗れなくなるかもしれない。

そうすると、社会生活が維持できなくなる。

この危機に対応しようにも、現代の諸国家の政治システムは、機能不全の状態に陥っている。

(※こういうweb記事を読んで、こういうことを書いてしまっています。)

ドイツやフランスで、政権が崩壊し、EUが崩壊するかもしれず、アメリカも予測不能になり、

一方で、シリア政権の崩壊に見られるようにロシアや、不穏な国内事件の続く中国も不安定化している。イギリスや日本も、相対的にはまだましなのかもしれないが、先行きがとても不透明である。

諸国の政治システムが機能不全であるのに、気候危機は待ってはくれない。

例えば、原子力に依存しようとも、事故リスクは避けられず、事故になった場合、広大な土地が居住不可能になるかもしれない。

このように、正直なところ、エネルギー確保の方法ひとつとっても、もう、どうにも行き詰っているのではないかと思う。

つまりは、資本主義は、単純に、人間の生活空間の維持が困難になる、そういう人間社会の破滅で終わるのではないだろうか、と思われる。(気候変動による生活環境の崩壊というだけでなく、それをきっかけとして発生する戦争などによる生活環境の崩壊も含まれる。)もう少し、楽観的に考えたいとは思うのだけれども、とても単純に、そのまま考えると、やはり、こうなるのではないだろうか。

(※ところで、上のWeb記事では、最近あった韓国の「非常戒厳」について、民主主義が未成熟なためとしていますが、私はそうは考えていません。例えば、ヨーロッパの近代化のスピードよりも、日本の近代化のスピードがかなり速いということ。そして、韓国の近代化のスピードは、日本よりもずっと速いということで考えると、今年に発生した韓国の「非常戒厳」は、日本の未来の姿なのではないか、と思っています。)

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