爆速効率化 ~データ検索の基本3関数~
Excelでのデータ検索の基本3関数!VLOOKUP、HLOOKUP、XLOOKUPの使い方
Excelはビジネスの現場で広く使われるツールであり、その中でもデータの検索や参照は頻繁に行われます。
今回は、データ検索に役立つ三つの主要な関数、VLOOKUP、HLOOKUP、XLOOKUPの使い方を詳しく解説します。それぞれの関数の特徴や使用例を紹介し、実務での活用方法を学びましょう。
目次
構文
使用例
構文
使用例
構文
使用例
VLOOKUP関数の使い方
VLOOKUP(Vertical Lookup)は、縦方向にデータを検索して値を取得する関数です。具体的な構文と使用例を見てみましょう。
構文
=VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, [検索の型])
検索値:検索する値
範囲:検索する範囲(表全体)
列番号:取得したいデータが存在する列番号
検索の型:TRUE(近似一致)またはFALSE(完全一致)
使用例
例えば、以下のような商品リストがあるとします。
このリストから商品ID「002」に対応する価格を取得する場合、以下のようにVLOOKUP関数を使用します。
=VLOOKUP("002", B3:D5, 3, FALSE)
この式は、「002」という商品IDを範囲A2:C4で検索し、3列目の値(価格)を返します。結果は「100円」となります。
HLOOKUP関数の使い方
HLOOKUP(Horizontal Lookup)は、横方向にデータを検索して値を取得する関数です。構文と使用例を見てみましょう。
構文
=HLOOKUP(検索値, 範囲, 行番号, [検索の型])
検索値:検索する値
範囲:検索する範囲(表全体)
行番号:取得したいデータが存在する行番号
検索の型:TRUE(近似一致)またはFALSE(完全一致)
使用例
例えば、以下のようなテストの結果表があるとします。
この表から学生ID「002」の点数を取得する場合、以下のようにHLOOKUP関数を使用します。
=HLOOKUP("002", C2:E4, 3, FALSE)
この式は、「002」という学生IDを範囲C2:E4で検索し、3行目の値(点数)を返します。結果は「90」となります。
XLOOKUP関数の使い方
XLOOKUPは、Excelの最新バージョンで追加された強力な検索関数です。VLOOKUPやHLOOKUPの上位互換として、より柔軟で使いやすい検索を提供します。構文と使用例を見てみましょう。
構文
=XLOOKUP(検索値, 検索範囲, 戻り値範囲, [見つからなかった場合], [一致モード], [検索モード])
検索値:検索する値
検索範囲:検索する範囲
戻り値範囲:取得したいデータが存在する範囲
見つからなかった場合:検索値が見つからなかった場合に返す値(省略可)
一致モード:完全一致(0)、または近似一致(-1、1)
検索モード:検索の方向(1:最初から、-1:最後から)
使用例
例えば、以下のような社員リストがあるとします。
このリストから社員ID「A003」に対応する部署を取得する場合、以下のようにXLOOKUP関数を使用します。
横検索の場合 ( VLOOKUP同様の動き方 )
=XLOOKUP(G3, B3:B5, D3:D5, "見つかりません", 0, 1)
この式は、「A003」という社員IDを範囲B3:B5で検索し、対応するC列の値(部署)を返します。結果は「人事部」となります。
縦検索の場合 ( HLOOKUP同様の動き方 )
=XLOOKUP(G9, C8:E8, C10:E10, "見つかりません", 0, 1)
この式は、「A003」という社員IDを範囲C8:E8で検索し、対応するC列の値(部署)を返します。結果は「人事部」となります。
まとめ
VLOOKUP、HLOOKUP、XLOOKUPは、それぞれ異なるシチュエーションで非常に役立つ検索関数です。VLOOKUPとHLOOKUPは縦横のデータ検索に特化していますが、XLOOKUPはその両方をカバーし、より柔軟で強力な検索を提供します。これらの関数を使いこなすことで、データの検索や参照が迅速かつ正確に行えるようになります。日常業務の中で是非活用してみてください。
ありがとうございました。