祝・新作発表記念 ー首都高バトルの思い出を振り返ってみるー Part.9 「首都高バトルオンライン」
※4Gamer様より記事を引用致しました。当時の貴重なプレイ画像なども掲載されておりますので、ぜひご参照頂ければと思います。
首都高バトルではオンライン対戦に対応した初の作品が、幾度の試験運用を経てPCでリリースされている。自身はそのベータ版を試遊する機会を頂けたので、実を言うと特定期間のみ、初期か中期の開発段階の際に何度かプレイさせて頂いたのだが、その時に感じたことや、今現在の自身の「オンラインゲーム」に対する姿勢や印象についても含め、色々と書き連ねていきたいと思う。
きっかけは一体どのようであったかは、実を言うと詳細には覚えていないのだが、恐らく公式HPでの募集に応募したか何かであったと思う。あるいは、ドレスアップコンテストの特典…?の可能性も無きにしも非ずだが、その辺りの記憶が全くないので、恐らく当時自宅にあったパソコンのスペックやネット環境等をメールで送付したか何かで、たまたま提供側の条件に合致したか何かで、参加の機会を頂けたのだろうと思う。尚、オンライン構想については以前から関心は非常に強かったので、いずれは実現するものだと予想はしていたし、そうあるべきだとも感じていたので、本当に当時は天まで舞い上がるような心境であったと思う。
上述で暗に触れている通り、パソコンからの参加に限定されていたため、当時ドリームキャストを介してネットに出没されていたオンラインのご友人の方が、環境がない故に参加できず落胆されていたのも思い出される。その意味で、自身は本当に環境に恵まれていたのだと思うし、本当に有難いことであったのだろう。
そして、試遊の日が遂に訪れた。体験版であるので、選択できる車種は1種類か2種類程度だったと思うし、具体的な車種名までは流石に思い出すことが出来ないが、確実にシリーズ待望のオンライン対戦を試遊したことは確かだ。
感想としては…確かに首都高バトルの将来像としては期待が持てるが、一部ではあるものの参加者のマナーに総じて好印象を持つことができず、これは想像以上にストレスとなってしまいそうだなと、青年期ながらに悪い想像を巡らせてしまい…結局、自身の関心が徐々にゲームから遠ざかっていったこと、そして先のマナーのことが帯を引いたことも含め、本編のリリース後には参加することなく、体験版をもって関わりが終了してしまったのであった。
確かに、ゲーム性としては非常に画期的であり、将来的な首都高バトルの在り方として最も理想とする何かを感じたのだが、同時に人間的な悪意に対し、架空の世界でも接しなければならないことへの拒絶も憶えてしまい、なんというか…そもそも自身がオンラインという性質に不向きなのかもしれないと初めて知ることになったのも、先の試遊をきっかけとするところが大きかった。要するに、気の合うネッ友的な方々と和気あいあいに楽しめる環境でない限り、匿名の悪意を勘ぐりながらゲームに興じる感じが自身には全く合わない…と感じてしまったのだろう。
操作性は首都高バトル0に近かったので、ハンドル操作には不向きだろうと印象も受けたが、それは大きな問題ではなく、寧ろ01からの「ホンダ車未収録」の流れを汲む実車収録故に、なんとなく気持ちが盛り上がらなかったのかもしれない。あとは、先も少し触れてはいるが…この頃から高校生活と付随する余暇が充実し始め、音楽や映画にも深く傾倒し始めるが故に、ゲームとの距離が少しづつ離れてしまったこともあって、それでこそ「PSP版首都高バトル」がリリースされたであろうタイミングを除き、プレイする機会が減少していたことも大きく関係していたと思う。結局一度も本編に参加することはないまま、恐らく大学受験を控えるタイミングで、サービス自体が終了してしまった。やらなかったことに後悔はなかったものの、残念ながらアーカイブとしてオフラインであっても、ゲーム自体に触れることのできないのは、少し寂しい気もする。
後に、首都高バトルXにて「1対1」のオンライン対戦は実現したとのことで、実質的にオンライン版の後継作としての意味合いも兼ねていたのだろうし、恐らく噂される次作においても、こうした対戦の機能は実装されるのだろう。個人的に、積極的にオンラインでプレイするかは分からないものの、近年はTwitterを通じて多くのユーザーの方にご注目頂いているので、こうしたゲームを介した「オフ会」みたいなものも実現出来たら嬉しいとは思っていたりする。