見出し画像

「帰ってきた首都高バトル」Part.5 ー「久遠のポラリス」の衝撃ー

先日、当ブログでも大変お世話になっているBBBさんが、突如のように首都高バトル01に関連する動画を、我々に提供して下さったのだが、その光景が自身を非常に困惑させるものであった。

自身も01に触れてから、既に20年以上が経過してしまっているので、所々で記憶の欠落が生じていることは事実なのだが、「久遠のポラリス」というライバルの存在は全く存じ上げていなかったので、諸々の手段でライバルリストを確認したのだが…該当するキャラクターは見当たらない。

しかも、映像を見る限りボスとしても再出現している上に、ライバルリストにも改定を伴い、再度登場しているようだ。そんな例外中の例外ともいえる存在であるなら、必ず自身の記憶の中にも残っているはずなのに…ホワイトドッグでのホンダショックが大きすぎて、思わず度忘れしてしまったのだろうかと、半ば落ち込んでしまったのだが…ああ、そういうことだったのですね(笑)

シン・首都高バトルでデビューを果たした「久遠のポラリス」という存在が、それでこそ様々な不運が重なり、歪に爆誕してしまった「衝撃のホワイトドッグ」を、遥かに凌駕するほどの人気を集めているとのことで、自身もネット上で詳細を確認させて頂いたのだが…なるほど、確かに絶妙に影のある魅惑的な印象を抱かせる一方で、数多の同人イラストと呼ばれる再現画像が多く飛び交う感じは、各々で理想の容姿を想像し合えるような空白性すらも、魅力的な要素となっているのであろう。

女性キャラ自体はシリーズでも幾度となく登場しているが、ここまで人気を誇るキャラクターも珍しいのではないだろうか。確かに、シリーズでお馴染みの「12時過ぎのシンデレラ」といったボス級のキャラであったり、Cupid Arrowsといった女性限定のチームの存在も、それなりに知名度や人気はあると思うのだが、それでこそ迅帝や紅の悪魔レベルの認知度をあっという間に獲得してしまう実例は、シリーズでも珍しいのではないだろうか。

※因走(イナバシリ)様のポストより引用させて頂きました。

久遠のポラリスに抱いた自身の第一印象としては、エヴァンゲリオンの綾波レイ…といったところだろうか。自身のアニメーションの知識の欠如や、文化的な時代背景の著しいズレ故に、恐らくは近しい雰囲気のキャラクターは、数多に存在するのかもしれないが…(笑)

髪色は各々の想像の領域ではあるとはいえ、ショートボブでミステリアスな雰囲気は、限りなく綾波レイの印象に近い。確かに令和の時代になっても、こうした雰囲気が爆発的な人気につながる現象も興味深いし、一方でキャラを描き切らない故に発生する空白性故に、多様な解釈がネット上を中心に飛び交う感じもまた興味深い。

搭乗車種がR33スカイラインというのも非常に評判のようで、個人的にはステレオタイプ的な女性像の脱却という大げさな話ではなく、純粋にミステリアスな存在に90年代の名車を掛け合わせた拘りに、スタッフの方々の本気度が伺えて面白いのである。首都高バトルこそ実現する創作性は、令和の時代になっても不滅といえよう。

恐らく今後は、既に一部で盛り上がる二次創作は勿論のこと、コスプレ業界等でも盛り上がりそうな気がするので、その動向は確かにシリーズの長らくのファンでもあり、コスプレイヤーの方をX上でフォローさせて頂いている自身としても、非常に気になるところではある。

ところで、先も少し触れた通り…「久遠のポラリス」の乗車車種は「R33スカイラインGT-R」であり、それが彼女の人気により一層拍車をかけていることはさることながら、個人的には「ドリフトキング 首都高バトル」の隠喩的なオマージュではないのかと、余計な想像を膨らませてしまっている。

ドリキン土屋圭市氏の走行映像は、令和の時代でも多くの人々を魅了させてしまうが、注目すべき点は終盤部で坂東正明氏とのツーショット後に、銀色のスカイラインGT-Rに乗り込むシーンである。正に、このGT-RがR33型ということで、偶然か必然なのか、あの設定が該当シーンのオマージュとは言いすぎだとしても、どこか原点回帰的な要素を若干織り交ぜているのは、強ち大げさな話でもない気がするのである。

搭乗車種のカラーリングも印象的である。ダークグレーな下地の中に、R33スカイラインの象徴であった紫色の要素が見え隠れするのだが、こういう絶妙にニクい要素もまた、彼女の人気に一層拍車をかけたのであろう。スタッフの皆様の拘りが本当に感じられるのも、実に良きである。


いいなと思ったら応援しよう!