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「帰ってきた首都高バトル」Part.4ー早期リリース版、遂に全世界で配信開始ー
2025年1月23日に、首都高バトルの早期リリース版…即ち試験運用版の配信が全世界で開始された。既に発売後のダウンロード数は「約14000回」に達したようで、恐らく諸々の想定を大幅に上回る、文字通りの吉報であったのだろう。現時点ではPCでの配信に限られてはいるものの、ベータ版の段階でこれほどの注目度の高さが浮き彫りとなった形なので、PS5やXBOXといった媒体での発売も、大きく後押しした形となったのは間違いない。
そして、早期リリース版の発売に伴い、多くの関連するサムネイルがYouTube上に並んでいる。勿論、記事執筆の際に大変参考にさせて頂きお世話になっている「BBB」さんも、「シン・首都高バトル」の実況動画をいち早く提供して下さり、本作の全貌をご紹介くださっているので、ぜひご覧いただきたい。
個人的に、車高調整の際に車両(ハチロク)がぴょんぴょん跳ねる感じが、とても愛おしくて何度も眺めてしまう…自動車の持つ小動物的な愛らしさすら、まさか表現してしまうとは…!(笑)
併せて、以前より自身のXアカウントをフォロー頂いている上に、発売前に配信のご連絡を頂いた「厚揚げレーシング【MASA】」様の生配信動画のアーカイブも、現時点で2点配信されてらっしゃるので、併せて是非ご覧いただきたい。
今後も様々なゲームでの配信も予定されているとのことなので、チャンネル登録の上、ぜひともご覧いただきたい。
そして、ここからは…早期リリース版に関する動画やSNS上での情報を見聞きした中で、自身が現時点で思うところを簡単に書き連ねていきたい。
①ホンダ車の存在しない世界線、再び…?
勿論、衝撃のホワイトドッグのトラウマを未だに抱える身としては、このトピックを避けては通ることはできない。首都高バトルというシリーズにおいては、スマホアプリ版としてリリースされた「Xtreme」を除き、現時点でホンダ車の収録は一度も実現していないのだが、今回の早期リリース版でも残念ながら例外ではなかったようだ。
かつてはホンダ系のチームであった「Cupid Arrows」も、01以降は類似の小型車に置き換えられる形で登場し続けており、本作にも勿論顔を覗かせてはいるのだが…自身が動画で確認させて頂いた限り、残念ながら01以降の「脱・ホンダ」路線に変更はなかった様子。その意味でも、やはり収録自体が恐らく実現しえないのではないだろうかと、相当に悲観的な心境にすら陥ってしまうのだが、フルリリースの際には車種変更などの可能性もあるのだろうか。
ちなみに、シリーズ唯一の登場作品である、Xtremeにおける収録実現の経緯は「不明」であるものの、あくまで自身の考察の上での話ではあるが、所謂「画面上での左右のフリックに限定される操作性」故に、それが実社会における危険運転に該当しないと判断されたことで、恐らくシリーズ悲願でもあった許諾の実現につながったのではないだろうか。
自身もXtremeを少しばかり触れさせていただいた際に、確かにレースゲームの体をしながらも、基本は「自動車を主人公としたアクションゲーム」という印象を強く受けたので、その意味では「実社会における危険運転に該当も想起もさせない」と判断された、ある意味幸運な事例でもあったのかもしれない。
尚、PSP版では固有名詞やエンブレムを省略した形で、ホンダNSXと思しき車両の収録は実現しているが、これがホンダ側の部分的な許諾によって実現したものなのか、あるいは該当車種に近しいオリジナル車両として、許諾の有無にかかわらず収録されたものなのか…実を言うと、今後のホンダ車収録のヒントが隠されているように思えるので、その収録の経緯は気になっていたりする。個人的には、商標ではなく製品の収録だけでも、十二分に実現して頂ければ大満足ではあるので、1つの可能性として期待を寄せている。
ちなみに、海外のファンの方からの質問に応じられたスタッフの方によれば、ホンダの収録については「交渉中」とのことなので、あくまで収録への実現に積極的な姿勢には変わりないようだ。最も、今回の早期リリースが単に作品のフィードバックのみにあらず、それでこそ「ホンダ車の収録を待ち望むファンの皆様」の声を、ネット上で可視化する意図があったとするのなら、それはそれで個人的には非常に有難いのだが…果たして、実現しうるのだろうか。
そして、本作では更に「ホンダ対策」とも噂される、シリーズでも革新的な要素が追加されたようなので、次はそちらについて触れていきたい。
②前代未聞…アザーカーとの対戦が実現??
シリーズにおいては原則「非競技車両」として、実社会における「一般車両」の役割を果たしていた「アザーカー」と呼ばれる、首都高バトルには欠かせない存在でもあり、同時に一部自動車企業からの許諾が実現しない魔の要素でもあるのだが…なんと、
本作では「敵車」として、実際に競技車両の役割が与えられたことも、ファンの皆様の間で大いに話題となっている。それでこそ、タクシーやトラックといった一般車両にパッシングをすると、「名も無き者」というライバルとのバトルに突入するという…前代未聞の要素が追加されたのである(笑)
一説には、ホンダ対策ではないかと噂されているようだが、実際には「サポートカー」の廃止に伴い、他企業にも向けた妥協策でもあるのだろう。最も、ホンダに限らず国内の自動車企業が、原則的にシリーズへの許諾に難色を示し続けてきた理由として、原則としては「一般車両と思しき存在」への懸念に帰結するようなので、本作では「競技車両」として正式にコース上での役割を与えることで、そうした懸念を回避する形となり、それでこそホンダ車の収録すらも、実現するのではないだろうかという期待が寄せられているのである。
一方で、実際には原則1対1の競走に際し、競技速度を大きく下回り並走する非参加車両が、結果的にコース上に留まる形であることは変わりないので、改めて難色が示される可能性も否定できない、と若干悲観的ではあるが感じてもいる。実際のモータースポーツにおいても、カテゴリー違いの速度差程度は別として、著しい速度差で走行する車両の並走は原則的に認められていない(=黄旗による安全走行の措置は勿論、該当車両の失格処分が取られることもある)ことも考慮すれば、競技車両という設定を建前上得たとしても、そこに非競技車両として「留まる」仕様が、改めて問題視される可能性も…あまり悲観的になりすぎても仕方がないのだが。
とはいえ、この「アザーカー」へのバトルシステム、許諾関連に留まらず「非常に画期的」であることは間違いない。それでこそ、ライバルとの合流前の移動の際も資金稼ぎが可能となり、文字通り「レベル上げ」の要素が、シリーズでより一層強化される形となったのだという。この辺りも、以前に玉繭物語といったRPGを制作されていた、元気株式会社のノウハウあるいはレガシーが感じられて、どうにもこうにも粋に思えて仕方がない。
③首都高速道路の再現度の高さ
なんといっても、首都高バトルの醍醐味と言えば「実在都市高速道路」を縦横無尽に走行できる、夢のような仮想世界が画面越しに広がる光景であろう。本作でも勿論、それでこそ勾配等の実データもさることながら、細かな部分でも大いに再現されているようで、多くのユーザーの皆様からも絶賛の声が上がっている。これだけでも、シリーズ復活の意義は大いにあったのではないだろうか。
④自由度の高い自車カスタム
個人的に、最もカスタムの分野で面白いと感じたのは、それでこそノーライセンス時代の表現の自由を際限なくフル活用し、オリジナル車両も含めて幅広いカスタムを楽しめた「首都高バトルZERO」なのだが、本作は恐らくそれを凌駕するほどの、数多くの要素が追加されたようである。それでこそ、八の字キャンバーに伴うシャコタンも実現し、実名収録によるエアロパーツの幅広いラインアップは、正にリブート作品に相応しいものとなっているようで、現時点では諸々限られている早期リリース版でも、相当に享受できるものとなっているようだ。
ということで、ほぼほぼ「ホンダ車」関連に終始してしまったが…いずれにせよ、自身としては「Hマーク」収録の可否は、やはり一番気になるところではある。既存のゲーム機による配信や発売は、恐らく現在の注目度も含めて実現しうるとは思うのだが…公道を舞台とした実車収録は、企業倫理の話に直結してしまうので、やはり一筋縄ではいかないのだろう。