上方落語協会志演義⑬〜喜楽館ができるまで(その5)~説明会&投票~

現代社会においては、国の中ではコンプライアンス(法令遵守)が当然、大事です。
しかし、法律と道徳、ルールとモラルには「差」=「違い」があります。
また人生における勝負においては、「スポーツマンシップ」のような価値観と、「兵は詭道なり(→欺いて勝つ、孫子の兵法)」という価値観のどちらを選択するかも個人の思想だと思います。そしてそんな価値観などとは全く無関係に「んん?何かあった?」と意味不明に動く人間もそれなりに存在します。人生は不確定要素だらけの世の中で、皆がさまざまに暮らしているということでしかないと思っています。
その意味で、この「上方落語協会志演義」は、何が正しいとか、誰が正しいとか、何かを非難するとかそういう話ではなく、「三国志演義」のような歴史物語として書いています。

事実上の完結編で3万字を超えてるので、すいませんが、値段は倍です…。

神戸新開地・喜楽館が出来るまでの時系列は下記です。

①六代文枝師匠と新開地商店街の若者との手紙
②新開地商店街(まちづくりNPO)と上方落語協会との打ち合わせ
 →一旦立ち消えか、保留状態に
③六代文枝師匠と井戸兵庫県知事(当時)が会話
 →「建設」自体は可能かもという話になる
④「新開地に寄席を建設できるかの会議」が本格的にスタート
 (兵庫県・神戸市・新開地商店街・上方落語協会で会議)
 →「建設後の運営(集客や収支)」について議論
 ※上方落語協会内に、新開地寄席建設準備委員会ができる。
⑤新開地寄席建設準備委員会内部で、
「集客や収支の見込み・運営への考えの甘さ」について疑問が出る一方で、協会全体で情報共有ができない状況が続く
 ※「建設できるのか・運営はどうしていくのか」について会議がドンドン進んでいるのに、その情報を委員会以外に伝える術が出来ない
⑥新開地寄席建設準備委員会(?)が再編。4代小文枝(当時・きん枝)師匠が担当責任者になる
 →建設に賛成か反対の投票を行う【賛成多数になる】
⑦名前を募集し、喜楽館オープン

前回は「⑥の中編」でしたが、本日は「⑥の後編」です。

前回、「ざこば師匠が説明会で吠えてくれはった」話を書きましたが、
本日はその説明会より数日前にさかのぼります。
読む方は「目次」を飛ばして読んで下さい。長いので・・・。



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