噺家のギャラ(その2)【無料記事】
噺家は、10分でも1時間でも同じギャラ
落語家は10分でも30分でも1時間でも、ほぼ同じ値段です。
ほぼ労力は変わらないからです。
そして、もし10分の仕事があった場合、その日、ほぼ同時刻に別の場所で
1時間の仕事に行けないからです。ですから同じギャラになります。
経済学で「機会費用」というのがありますが、まさにこれです。
別の仕事で1時間ぶんのギャラをもらえる「チャンス(機会)を奪われてる」ので、10分であっても、1時間と同じギャラということです。
落語家という商売をしていると、「経済学」で学ぶ多くのことが
具体的に理解できます(笑)
ちなみに、1時間を超えだすと(たぶんMAX1時間半ぐらいで)噺家1人だと、お客様が退屈しだします。ですので、1時間半を超える場合は、落語家を複数人招く方が良いと思います。
その場合、噺家の人数が増えるので「噺家のギャラ総額」は増えると考えられます。
なお、予算と状況を噺家に伝えると、大概「最適な番組」を組んでくれます。「真打1人で行く方がよい」のか、「前座+真打」なのか、「前座+色物+真打」なのか「前座+真打+真打」・・・とか。
意外に噺家は「暴利をむさぼる」のではなく、「予算と環境」を伝えれば「最適な構成人員」を提示してくれます。
(私や私の周りの噺家はそうです。)
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