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環境によって「普通」って違うよなぁ。

あなたは、遅刻せずに仕事に来れますか?
あなたは、さぼらずに仕事が出来ますか?
あなたは、人によって態度を変えたりしませんか?
あなたは、あいさつが出来ますか?
あなたは、人間関係を円滑にする事が出来ますか?
あなたは、上司からの指示に従う事が出来ますか?

全て「はい」だった方、凄いです。聖人君子か超人です。

もちろん、翔英は全部イエスという事はとてもじゃないけれどできましぇん。

最近の、「普通」のハードル高すぎない?
生きにくい世の中ですね。
でも、大人になると、これをこなさなきゃいけないらしい。
私はもちろん、聖人君子でも超人でもないけれど、30歳ぐらいでやっとうまく社会人の私を「演じる」事が出来るようになりました。
社会で生きるという事は、生身だとしんどすぎる。生身で生きると必要以上に傷を負う。だから、「普通」の自分をみんな演じているのかもしれないね・・・。

と、実はこんな話をしたいんじゃない。
私は一般の人に比べると多くの仕事をしてきた方だと自負しているんだけれど、最近事務職をしていて、職によって「普通」のハードルが天と地の差がある事を痛感しています。
事務職は2社目なんだけれど、今までやってきた職種の中で、「事務職は普通のハードルが高め」だなと思っている。
事務職の中でも、最初についた事務職の方は対、一般のお客様だったから、クレーム対応ももちろんあって、それはもう、めちゃくちゃなクレームをばんばん言われる。長く勤めている人は、「これぐらいで傷ついていちゃ、やってられない」と、仕事に対するメンタルの鍛え方が違った。
今の事務職は対、企業様。言葉使いや文書の一文一文、気を遣う。それこそ、非常識な文面は許されない。
事務職は自分の席があって、同じ空間に常にいるから、適度な人間関係を築くスキルも必要だし、言葉のチョイスに「普通」を求められる頻度が高い。上下関係・お客様・同僚に対しての言葉使いは必須だと言える。

ちょっと話はそれるけれど、事務職では封書を出す事も多くある。ある日、私より後に入社した若い女の子が封書を作るよう言われていて、作るのにすごく手間取っていたからどうしたのか聞きに行ったら、封書の書き方が分からないと言われてすごくびっくりした事がある。最近は全て電子メッセージで済むから、そりゃ封書の書き方なんて知らないかと納得はしたけれど、私より上の年代の人からしたら、封書を出すという作業は「普通」の事だから、わざわざ教えない。普通のハードルの違いは年齢にも出るのかと思った出来事だった。

じゃあ、「普通」のハードルが低いのは?
これはもう、圧倒的1位に君臨するのが「営業職」だ。(あくまで翔英の中の経験談です)
営業は数字の世界。数字をとれば何をしてもいいと思っている人はいまだに多いし、会社側も数字を取るスタッフにいなくなられては困るから、強く言えない。
私はがっつり営業と呼ばれる職に2回ほど就いたけれど、すごかった。
・遅刻しても悪びれない
・すぐさぼる
・嘘をつく
・好き嫌いをあからさまに出す
・人によっては挨拶しない
もちろん、全ての人がこんな人ではないですよ。
でも、常に一定数いた。

もし、事務職でこんな事をしていたら、速攻呼び出しものだ。

私は冒頭で言ったけれど、決して聖人君子ではないし、超人でもない。
でも、あいさつするとか、ちゃんと出勤するとか、さぼらないとか、そういう所はちゃんと抑えていた。
そうするとどうなるのか、気に入られる事も増えて、営業の数字も常に上位にいる事が出来た。

「普通」のハードルが高いという話をしたけれど、その「普通」って、自分の生きている世界での普通であって、世間一般の共通認識ではない。
もし今、「私には何もなくて」「私は何も出来なくて」と思っている人でも、あなたが普通に出来ているその普通って実はすごい事かもしれないですよ。


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