喪失と向き合う

こんにちは。こんばんわ。
久々にnoteを書きたくなったので、カタカタとキーボードを叩き鳴らしていきたいと思います。

先週(5/31-)一週間、私は久々に実家の大阪に帰省いたしまして、ずっと流れてしまった家族旅行に行く事が主な目的でございました。

僕の両親は結構な高齢で、親父が今年で80歳。お袋も四捨五入すると70代、そんな家庭の中で一人っ子として生を授かりました。
家族旅行の行先は高知県。親父の出身地に車で旅をしました。
久々の夜行バスに揺られ、大阪で合流してから高知まで車で向かい、この旅行期間で約2000kmの大移動の経験を致しました。

高知県は海、山、川、森、自然の全てが集結している神秘的な県で、都会の喧騒に日々もみくちゃになっていた私が忘れていた景色を体験でき心身共に大満足でして。

世間はコロナで騒いでいる中、僕は今回の旅行に行く決心をしたのには僕なりの更に大きな目的もありました。それは、吉村家の今後についてです。

僕の家系は両親ともに長生きの家系で、平均予想で80後半から90前半までは生きる血筋です。親父は今年80ですがめちゃくちゃ元気で今回の旅行の運転は全部親父が担当、計3日で1200km以上車で走れる体力お化け。インドアな僕は未だに親父に腕相撲で勝てないです。若い頃自衛隊で勤めていた経歴を持っているスーパーゴッドファザー。このまま健康な状態で逝く時はきっとぽっくりなんだろうな、と考えています。

この年齢で両親の死について考えるのは平均的にはとっても早いような気がしていて、正直考えるとしんどいし、背けたい現実でもあります。まだがむしゃらに一度しかない20代の煌めきの瞬間を謳歌したい。でも、その場面になってからじゃ遅い。

現実と向き合う為に、僕はこの旅行に行く決断を下しました。

詳しい話はさすがに言えないですが、思いの丈は全部ぶつけました。また、両親の話もじっくりと聴かせていただきました。こんな話を冷静に話せるようになった事、両親から散々言われてきた「あんたも大人になったんやね。」の一言がすごくずっしりと響きました。

旅行から帰宅した数日後、小さいころから僕の事をかわいがってくださる家族ぐるみで仲良くさせてくださってるおばちゃんと食事に行きました。旦那さんは今年にがんで亡くなられて、そのお墓参りも兼ねて。

帰り際、「しょうちゃん。はいこれ」って言ってお小遣いをくださりました。「もう自分で稼げるようになったからいただけないです。」と返事をしたら、「私にとっては。しょうちゃんはいつまでも子供みたいなもんやから。」と言ってくださった。昔僕にお小遣いをくれる役は亡くなられたおじさんだった。

喪失と向き合う。

どうせ向き合うなら前向きに向き合いたい。

そんなおセンチな夜を今日も迎えて。

吉村彰一

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吉村彰一@Atelier LadyBird
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