【欧州ポルトガル語文法】めざせ攻略!形容詞のポジション
形容詞
それは
どんな名詞でも彩ってくれる品詞
感情表現に最適な品詞
当たり前に使っていて、何気なく名詞の前に言っておく品詞
そんなイメージのあなた。ポルトガル語(いやラテン語系?)で苦労すること間違いなし。
形容詞は、名詞の前とは限らないのです!
かくいう私も苦労している一人です笑
これはですね、ほんと作文をしていて良く添削されます。
そして、教科書や東京外大の基本文法解説ページには基本的に下記のことが書かれているので、これは知っている方が多いと思います。
・基本的には名詞の後ろにおく
・Bom(良い)やMau(悪い)といった形容詞は多くの場合、名詞の前に置く
・挨拶表現のとき、名詞の前に置く
・名詞の前に来るか、後ろに来るかで意味が異なる形容詞もある
o homem grande(大きい人)/o grande homem (偉大な人)
引用「ポルトガルのポルトガル語」p.30
けどですね、この上の説明を見ますと、あいまいな表現が残っていると思いません??
「まぁ基本後ろにおいておけばいいんでしょ?」
その通りなのですが、それに則って後ろにすると、ぽろぽろと訂正が。。。
これについて、なかなか体系だった説明を受けてこれなかったのですが、今回、大学の語学講義(中上級レベル)でなるほどぉと思えたので紹介です。
これなら非ネイティブも型として理解できる!
【基本の語順】
冠詞→名詞→形容詞 = o estudante inteligente (優秀な生徒)
【名詞の前に置くことが必須】
①形容詞直訳の意味では用いないもの
a rica mulher (素晴らしい女性) →rico/ricaの直訳で理解してはいけない
②比較の表現
o melhor jogador de todos (全員の中で一番良い選手)→bom/boaの比較級であるmelhorが使われている
③序数
a primeira pessoa (一番の人)
【名詞の後ろに置くことが必須】
③relacionalな形容詞=「de + 名詞」に置き換えられる形容詞=名詞が原型のもの
(o ajetivo que tem origem num nome/substantivo)
a Segunda Guerra Mundial(第二次世界大戦)→mundialはdo mundoとしても表現できる
④質に関する形容詞のうち、物理的・身体的特徴(大きさや色)を表すもの
alhos verdes (緑色のニンニク)、a casa grande (大きな家)
【名詞の後ろでも前でも置くことができる】
⑤評価の形容詞(adjetivo qualificativos/avaliativos)
um carro fantástico/um fantástico carro (素晴らしい車)
→どちらも直訳の意味は同じ。
→但し、前に置いた方が、その形容詞の意味を強調する形になる
この整理を聞いて、なんとなくぼやけて理解していたものが、より明確に理解できた気がします。
もし同じような悩みを持たれている人がいて、参考になったらうれしいです!