生活スタイルを昭和に戻すとどうなるのか

昭和後期生まれ世代です。昭和の時代と現代を比較して、お金の大事さや”食”について考えてみたいと思います。

今の時代はコンビニは到るところにあり、外食チェーンにあふれ、日本の場合は基本的には食べるものには困っていない状況にあると思います。

昭和の後期世代といっても、大人であった訳ではないので、その当時の生活がどうだったか過去の記憶と想像も含まれますが、例えば朝食は、ご飯やおにぎり(家でつくる)、洋食が好きな家では、街のパン屋さんの食パンを食べられていたと思います。昼食は街の食堂が多くあり、営業職は500円ほどで済ましていたと思います。お弁当は冷食はなく、卵焼きや昨晩のおかずがメインであったと思います。夕食は魚や野菜が多く入った煮物が多く出ていたと思います。お惣菜といっても、街のお肉屋さんのコロッケや唐揚げはごちそうです。外食では家族では焼き肉やお寿司屋さんで、仕事終わりに料理やさんでビールや日本酒を飲みながら楽しんでいたものと思います。

食事だけで考えると、今の時代の方がバリエーション豊かではあると思いますが、書いてるだけでも、昔の方がおいしいそうに感じます。確かに今は手軽でおいしいものに溢れていますが、コスパ優先といいますか、食事もエネルギー補給の手段として、お腹が減ったから何か食べようと食事をする楽しみが減っているような感じがします。
ただし、昔(昭和60年)の給料が月24万円手取り20万円、現代(令和4年)の給料が月34万円手取り27万円(出典:厚生労働省賃金構造基本統計調査)としたら、昔の給料に占める食費の割合は50%はかかっていると思います。現代では、月8万円(週2万円)くらいで過ごせるのではないでしょうか。おそらくもっと低いです。食費の割合は約30%くらいまで低下しています。
食べるために働くのと、とりあえず働いていれば食べることができるという状況のどちらが豊かであるか考えさせられます。

それでは現代の人はどこにお金を使っているのでしょうか。携帯電話の通信費は昔はなかったですし(家の固定電話の基本料金2000円ほど、3分8.5円)で3000円~4000円ほどであったと思われます。電気料金も昭和56年のときに28.26円/kWhであったとのことなので、現代とそこまで電気料金は変わっていないかと思います。標準的な家庭で300kWhとして、約8500円ほどです。
また、家電も安くなっていると思います。当時のテレビは、昭和60年で20型のブラウン管が約17万円、冷蔵庫は容量300Lで約22万円、エアコンは出力2.5kWで約30万円ほどします。家電を買うには給料1か月分は余裕でかかってしまうので、6回~12回のローン(月賦払)が必要でしたし、今では同じ金額で4倍くらいの性能の家電が買えてしまいますし、20型であれば2万円ほどで買えてしまうので、買おうと思えば毎月テレビが買えてしまいますね(いりませんけど)。

住宅費もそこまで変わっていないとすると、残ったのは衣食住の”衣”でしょうか。

現代の”衣”には、美容や広義ではジム会員費やコンタクトレンズも含まれるのでしょうか。洋服ファッションにそこまでお金をかけなくなった分、自分磨きにお金をかけている人も多いのかと思います。自分磨きにお金をかけたときに、営業職であれば仕事に繋がりますが、YoutuberやInstagramerの道も拡がり誰でも芸能人のような仕事ができると思います。それ以外の人は健康資産になるでしょうか。

上記より昔と比べて、お金は残りやすいとは思います。昔とは違い将来不安から貯金に勤しんだり、推し活、ゲーム課金、通信販売にお金を自由に使える状況なのだと思います。お金には交換機能や経済を回すための役割があり、現代では家電を作る会社より、上記の残ったお金を使える場所やアイテムを提供する会社にお金が流れている状況なのだと思います。

例えば、お米は通常の状態では5年後には食べることが難しいと思います。お金を貯金していても、5年後にお金を食べ物と交換することはできますが、お金を食べることができません。昔と比べて、”食”の価値が低下していますが、食べることを止めることはできません。30年後に何を食べているか想像できませんが、昔(今)食べられていたものが食べられなくなる時代がくるかもしれません。むしろ、世界では人口の10%以上の人が食べることができていない人がいる中、富の集中によって、この食べられない人の割合も増えていくことが予想されます。

都会ではタワーマンションが増え、地方ではソーラーパネルが増えています。住環境を確保することや電力の自給自足も大事ですが、”食”について今一度見直していく必要があるかと思います。食べ物を生産する職業になれば、年収1000万円稼ぐことができるのであれば、みんなチャレンジしたいですよね。もしくは、副業で月4回ほど農作業に従事すれば、年収100万円ですかね。この場合の日給は20000円。時給は2500円です。もちろん国が半分補助してもよいです。地方への電車代等も支給が必要ですね。

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