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アプリ作成サービスmonacaを使ってみて。初学者と個人開発に最適。

monacaというサービスがあります。
JavaScriptとHTML、CSSを使ってAndroidとiOSのアプリを作ることができるサービスです。

今回、monacaの教育目的版であるmonaca Educationのfree版を試してみたのでレビューをしてみます。

動機

まず、monaca Educationを試そうと思った理由はmonacaとSEGAのコラボによる「ぷよぷよ」のアプリを写経で作れるイベントを見かけたからです。
早速monaca Educationのアカウントを作りました。

環境構築

そして驚いたのはメールアドレスとパスワードを入力し、送られてきたメールに入っていたurlを踏んだら十数秒後にはブラウザ上の統合開発環境を開けていたことです。

環境構築という点でこれ程親切設計の開発環境を僕は知りません。

ぷよぷよのコードのインポートもワンクリックでできました。

統合開発環境

次に統合開発環境です。とても使いやすかったです。
理由はシンプルでmonacaは日本製のサービスで最初から日本語の統合開発環境になっているんです。言語の切り替えが必要ないという点も初心者からすればとてもありがたいと思います。
隅々まで見たわけではないですが、eclipse やvisual studioに比べたら設定のバリエーションが少ないように感じましたし、コード補完も他のエディタの方が強いと思いました。
しかし、その辺はシンプルさという強みに分類できると思います。さらに他の統合開発環境を使ってmonacaの開発を行うことも可能なようです。

テストプレイ

monacaにはデバック用のスマホアプリが用意されています。このアプリもメールアドレスとパスワードの入力で直ぐに使える状態になりました。
自分の作ったプログラ厶がスマートフォンの画面で動くという体験は、初学者がモチベーションを保つ上でこの上なくプラスに働くと思います。

monacaの戦略の想像

monaca Educationのfree版は無料ですが、educationのフルエディションと商業開発に利用できるproエディションを始めとした3コースは月額で課金されます。

普通、このようなフリーミアムタイプの無料版はストレスが溜まるものが多いですが、monaca Educationのfree版は同時に作れるプロジェクト数が3つと少ない以外特に機能が制限されているとは感じませんでした。
education版のフルバージョンにせよ、個人開発を念頭に置いたmonaca proにせよ格安の価格設定と言っても良いと思います。

おそらくmonacaは教育現場や個人開発から浸透しmonacaを使い慣れたエンジニアを増やすことを当面の目標にしているのではないでしょうか? 実際monacaは教育現場や個人開発に最適なサービスですし、もしそうなればしっかりお金を取れる法人契約が取れるようになるでしょう。
法人契約は個人向けのproと違って開発中だけでなく運用中も料金が発生するのでサービスが継続される限り収入が保証されます。
上手いビジネスモデルです。

今後改善する必要があるとすれば、まだJavaScript,HTML,cssの教育ノウハウが日本語で蓄積されていないので、これらの教育ノウハウがmonaca環境を標準として蓄積されれば日本国内におけるmonacaの地位は盤石になるでしょう。

まとめ

monacaは環境構築が挫折の原因になりやすい初学者や、時間が限られた中で行わなくてはいけない日曜開発に最適なツールだと思います。
ぷよぷよの写経も初級ならほぼ完成状態のコードに26行ほど書き加えるだけで動くぷよぷよが自分のスマートフォンで遊べます。

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