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第8回高校生英語レシテーションコンテストが開催されました

2024年10月5日(土)第8回英語レシテーションコンテストが開催されました。今年のエントリーは17校から28名。一人一人の魂のこもった発表が続き、今回も素晴らしいコンテストとなりました。
8年前の第1回高校生英語レシテーションコンテストで優勝した方が、現在は高校の英語の先生になられて、指導と引率で今大会にいらっしゃったことも大変感慨深いものがありました。先生が指導された高校生も今回エントリーし、惜しくも入賞こそ逃しましたが、その先生のことを尊敬し、英語への学びを深めていると話していました。
昨年度出場した高校生の妹さんが「姉を追い越す」という思いで今年度エントリーしていました。回を重ねるごとにドラマが誕生しています。

コンテストの入賞者の皆さん

コンテスト結果

第1位:八百津高等学校 中野キアラさん(賞状 & Apple Watch)
第2位:三重県立飯野高等学校 山本ともこさん (賞状 & Air Pods)
第3位:三重県立飯野高等学校 糸井ユナマリーさん (賞状 & Air Pods)
第4位:クラーク記念国際高等学校 ルーランゼックドゥエインさん
    (賞状 & Beats Solo)

参加校(17校)

至学館高等学校、愛知啓成高等学校、富田高等学校、東邦高等学校、東濃実業高等学校、名城大学附属高等学校、光ヶ丘女子高等学校、クラーク記念国際高等学校、清泉女学院高等学校、岡崎商業高等学校、専修学校クラーク高等学院、立命館宇治高等学校、三重県立飯野高等学校、武義高等学校、大垣西高等学校、八百津高等学校、岐阜聖徳学園高等学校

今回のコンテストの審査員の皆さん

Presence:Rachael Emery 先生(Tarui Board of Education)
Phonemes:Cameron Smith 先生(愛知学院大学)
Prosody:Thomas Entwistle 先生(名古屋外国語大学)

会場のようす

審査にあたられた先生方からの温かい評価の言葉

Prosody:Thomas Entwistle 先生(名古屋外国語大学)
 皆さん、本当に素晴らしい 発表でした。私は「プロソディー」(イントネーション、ストレス、リズム)を審査していましたが、今ステージ上にいる(受賞した)皆さんは特に際立っていました。
 しかし、他にも4、5人の名前がリストの上位にあり、判定は本当に難しかったです。他の方々に対してもアドバイスとして、練習を続け、上達したい人には特に「イントネーション」をしっかり練習することをお勧めします。上昇するイントネーションや下降するイントネーションです。これは英語において非常に重要な要素で、日本語ではあまり使われません。これを練習することで、皆さんの英語がより際立つようになります。ぜひ、これに取り組んでみてください。ありがとうございました!

Phonemes:Cameron Smith 先生(愛知学院大学)
 このコンテストを審査することができ、とても光栄でした。私は「フォニーム」(音素)を審査していました。これは基本的な英語の音で、/r/、/l/、/ð/、/v/などの音を正しく発音しているかです。受賞した皆さんはとても素晴らしかったです。本当に優れていました。多くの他の生徒さんたちも同様に素晴らしかったです。
 いくつか気づいた点としては、/r/と/l/の練習は非常に重要だということです。日本語話者にとって難しい音ですが、大きな違いをもたらします。また、皆さんに注目してほしいのは、単語の最後の音です。「good」のような単語では、/d/の音がしっかり聞こえるようにしましょう。単語の最後の音が明確になるよう気をつけてください。(*アメリカ英語では、語末の破裂音がリリースされないことがありますが、完全に消えるわけではなく、ピタッと呼気の流れが止まります。)
 また、語頭に来る/b/や/p/などの破裂音は、英語では日本語よりも強い音です。さらに、母音の音にも注意してください。例えば、/ou/の音を練習する必要がある人がいますし、/i:/の音も同様です。これも練習してみてください。
 非常に良い練習方法としては、ネイティブスピーカーの話す英語を聞いて、真似することです。そして、英語を書くときにはカタカナを使わないようにしましょう。そうすることで、英語の音を正確に覚えられます。でも、全体的に本当に素晴らしい発表でした!

Presence:Rachael Emery 先生(Tarui Board of Education)
 今日はとても楽しかったです。受賞した皆さん、おめでとうございます。本当に素晴らしかったです。ありがとうございます!さて、皆さんに一つ質問があります。観客席にいる皆さん、これらの4人の受賞者の発表を聞いていて、鳥肌が立つ瞬間がありましたか?もしあったなら、それが「プレゼンス」です。それが私が審査したもので、どれだけ上手にスピーチを表現したかを評価しました。
 暗唱したスピーチは皆さんの考えたスピーチではありません。誰か他の人が書いたものですが、そのスピーチを自分のもののように、自身の心と頭から出てくるかのように表現しなければなりません。もしスピーチを聞いていたみなさんの鳥肌が立ったのなら、それが本物の「プレゼンス」です。
 4人とも信じられないほど素晴らしかったです。本当にすごかった! 皆さんの話し方には情熱がありました。悲しみや苦しみ、フラストレーションさえも、声から感じ取ることができました。その感情、その力、話すときに心を動かすもの、それが「プレゼンス」です。ロボットのように話すのは非常に簡単ですが、自身の心と頭から話し、アイデアや感情を言葉で説明することは、本当に難しいです。
 しかし、それがとても重要です。それが私たちのコミュニケーションの方法であり、人々の感情、考え、意見を変える手段です。それが私たちを動かすものです。そして、今日の受賞者4人をはじめ、皆さん全員が全力を尽くしてくれたことに、私は本当に感銘を受けました。このスピーチコンテストの審査は、おそらく5年ほどやっていると思いますが、今年の皆さんは本当に素晴らしかったです。野球で例えると場外ホームラン級でした。大谷選手よりも素晴らしかった!とても、とても、素晴らしかったです。
 もし、皆さんがこれからも、ことばをうまく話せるようになりたいなら、それが自分の言語であっても、外国語であっても、その文化の人々が話すように、心から話すことを学んでください。それは皆さんをその文化の一部にし、新しい何かを教えてくれるでしょう。それは、自分がどのように自分自身を表現したいのかを知る手がかりにもなります。たとえそれが自分で考えたスピーチでなかったとしても。皆さん、本当に素晴らしい発表をしてくれました。ありがとうございました!

具体的なアドバイスが多く、エントリーされた皆さんにとっては、今後のレシテーション(暗唱)に限らず、英語の力が向上していくためのポイントとなっています。
コンテストの後には、本学のClair Taylor 先生のアテンドで外国語ラウンジMELTで、エントリーしたメンバーが、アウタヌーンティーを愉しみ、交流しました。

英語ラウンジMELTでのアフタヌーンティー
交流の輪が広がりました
コンテストが終わり笑顔があふれます
このなかから来年もエントリーするメンバーも・・・