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白馬三山で遊んできたこと

 気持のいい雨が降り、それが一日続いた。ぼくはテントの入口を全開し、川を見ながら満ち足りた気持ちで酒を飲んだ。雨の匂いやテントを叩く雨音、雨の沁みこんだ山肌の岩、土、砂の匂い、そして空気のなまめかしさ。日本の渓流は世界でも類を見ないほど素晴らしいとぼくは思っている。日本の自然の良さ、美しさ、やさしさ、繊細さ——それらすべてがここにある。

カヌー・エッセイ・ベスト 川へふたたび 野田知佑

 僕はこの文章がたまらなく好きです。渓流ではないですが、山も似たようなもんだと思っています(そもそも山の麓に渓流はある)。山の偉大さ、空の広さ、ハイマツの匂い、とてつもなく大きい雷の音の怖さ、そして自然のおそろしさ。山に入るとそれらを感じることができます。また、テントを張れば小屋泊とは違い時間的束縛がなく、自由です。

緑がのやつが我が家。よくあるモンベルのステラリッジ2

 3年ぶりのテント泊山行。雨が降ったときは良い音で気持ちよかったな。次いけるのはいつかなぁなんて考えつつ、白馬三山の大自然で遊ばせてもらいました。

相棒のザック、バルトロ75と。だいたい16kgくらい。カメラとか色々持ちすぎた。

 山行記録はつけているのですが、こういった形で公表するのははじめてです。白馬いいなぁ~って誰かが思ってくれたらいいなと思いつつ、数年後の自分に向けて書こうと思っています。次、長い山行は少し先になる気がするので。

2日目、小蓮華山から白馬岳へ。7時くらいなのにもう雲が湧いてきた。

 山行記録をつけるのって結構大変なんですよ。テントを持っていく場合、そもそも荷物が16kgくらいと重くて下すのも面倒だったり、携帯出すのもめんどかったり。そして登ってる最中って特に今回は荷物が重い分、数倍しんどいので基本「しんど~~~~」って気持ちが占めております笑。ですけど、写真を見返しながらそのときのことを思い出そうと思います。
 というわけで、友人と2人でテント泊白馬三山の旅、スタートです。

この旅で岩肌のカッコよさに気づく。杓子岳
杓子岳の天狗菱。杓子岳を登らず巻く人が多いけど、もったいない。登らないといけない山です。

1日目

塩尻で合流し、栂池ロープウェイからスタート。白馬大池へ

 今回、始まる前にいろいろあってメンバーの変更、行先の変更などあって、最終的には白馬三山へ。
 白馬といえば大雪渓なんですが、クレバスが発生していることから通行止め。電車でアクセスすることになったので京都からなら最速9時に塩尻。あまり遅くなるのもよくないので、この日の山行は3時間程度。それくらいでテント場にいけるところは他にもありますが、友人の希望、そして自分はテントだけで泊まりたいこと(小屋泊なし)、鑓温泉に行ってみたいことなどで白馬三山に決定。天気予報的に夕方から荒れるかも?って感じだったので稜線よりちょっと低いところにテントを張れるのが安心でした。大雨・強風は怖いので。

全体の行程と標高。ロープウェイで上がるので、下りの方が多い。

合計:約22㎞/△2250m・▽2851m

Sからぐるっと回ってGまで。真ん中は大雪渓なので通れず
1日目
2日目前半
2日目後半
3日目

 というわけで新幹線と特急しなので塩尻へ。東京から友人と合流。

塩尻駅東口

 車で栂池まで。1h20mくらい。会うのは久しぶりなのでいろんな話をしてたらあっという間に栂池まで。早速準備してロープウェイに乗り込みます。

これで白馬岳に向かうのは2度目

 というわけで登山スタート!まずは天狗原へ。白馬大池の途中にある湿原です。

最近小屋・テントともに事前予約が増えました。

 なんとか雨が降る前にテント張りたいなーと思いつつ登ります。結果的に少し降ったのはテント張っただったのでよかった。

こんな感じの道が続く。やや蒸し暑い

 ウィンブレは朝だけでいいかな。すぐ熱くなりました。森ではないのでやや風があってマシ

途中の水場
マレーシアの方。海外から日本の山岳が流行ってる?

  1時間とちょっとかかって天狗原。ここで少し降ったのでレインカバーなどつける。やはりテント泊装備は重いのでペースはかなりゆっくり。

綺麗な湿原

 ここからまた登る。やや急。というか岩がでかい。雪渓も一つ通ります。
 一歩であがる高さが増えてややしんどい。足の裏がちょっとしんどくなりました。

木道がいい。尾瀬いきたい。
ここを上がる
ごろごろ
雪渓。涼しい。

 これを乗り上げたら乗鞍岳。なだらかな山です。今日のピークはここだけ。ただなぜか人だかりが…よく見ると…

雷鳥さん

 山のアイドルたちでした。友人ははじめて見れたようで大喜び。雛は3羽いたかな?かわいい。

 少し進んだらピーク

前来たときもガスだったな

 ここから少し行けば大池がみえます。本日の宿泊地まではあと20分くらい。

大池が見えてガッツポーズ
いやはや、綺麗

 なんとか雨が降る前にこれた!落ちないように進みます。そんな池のギリギリは通りませんが。今までで落ちた人いるんかな。

そりゃ撮るよね
神秘的
誰か名前教えて。大池周りは花だらけです。
名前教えて2。なんか泳いでる。
到着!
この右から来た

 というわけで3時間で白馬大池に到着です。ややガスってます。

池の近くまで来れます

久しぶりのテント泊

  というわけで設営。だれる前にぱぱっとやる。すぐできる。

石があるから楽。ペグを打ち込めるし石で固定もできる。

 もうあとはだらだらするだけ!ビールとさらにお腹減ってたのでカップヌードルも。スーパードライ350ml800円、カップヌードルシーフードは700円で山価格。テントは1張2,000円、1人2,000円。昔の倍ですね。小屋1泊2食つきで15,000円なので全然マシだけど。

ありがとうございます~~~
感謝…別の友人には山で酒飲むなと言われてます。すみません。無理です。

 あとは適当に過ごす。散歩したり、花をみたり。チングルマはもう枯れてるけど、もし満開ならやばい量ですこれ。

綿毛になるチングルマ
本当はこんな感じ
登山道中にチングルマ。白馬周辺と北海道大雪山はレベチ
池が綺麗
テントから
テント内のリアル1。右側に明日のごはん系
テント内のリアル2。左側にカメラなど
寝る前の雲。寝てるときはたいして降らなかった(or 気づかんレベル)

 1日目終了。この前いった八ヶ岳でもそうだったので経験則としてあげとくと、夕方に雨が降ったあとは夜に雲が飛んでって、星が見れます。白馬大池、満点の星空でした。だいたいテント泊のときとか、夜中に2回くらい起きるんですけど、そのときに外を見たら凄まじい星の量でした。ちゃんとカメラの設定わかっとくべきだった。

天の川の余裕でわかる。

 夏の大三角がどれかわからんレベルでした。夜中3時。そのまま起きて準備スタート。

2日目

雷鳥坂を上り、絶景の小蓮華山

 では2日目スタート。なんだかんだ撤収には1.5hくらい時間がかかる。

晴れました。7月に来た方がもう少し雪がある

 5時出発予定でちゃんと準備完了!8時までには白馬岳につけば展望ありで山頂にいける、と思ったので5時。もう少し早くすればよかったと今では思っています笑。
 

良い朝

 そして少しハイマツのところを抜けると…雪倉岳!

無名すぎるよ雪倉岳。堂々とした良い山です。

 そしてこれから進む道、小蓮華山であります。

小蓮華山。新潟県最高峰であります。

 ちなみにドラマ「坂の上の雲」のオープニングで映る山は小蓮華山です。

↑こんなんが映る。調べてもらったらわかります
その間の小さめのピークが鉢ヶ岳
雪倉岳の奥は朝日岳だが雲の中
めっちゃ気持ちいい道です
少しずつ標高があがる

 たまんないっすね。まずは船越の頭というポイントまで。ちなみにここまでこないと電波ないです。
 ここまでくるとますます展望がよくなります。50分くらいで到着。

鹿島槍ヶ岳と八方尾根
杓子岳の白い岩肌とその奥は白馬鑓ヶ岳
先日登った雨飾山
こんな感じで最高のビュー

 地図では等高線や時間、その場所の名前が書いてあるわけですが、そのリアルをつかむというか、現地にいってその場所を生で見てその場所についてわかるというのが好きですね。

雲海であります

 先に行きます!

進む我々
東側どこかわからず。どこ?
大雪渓
あ、あれ、ちょっと雲が…

 1h45mで小蓮華山に到着ですが…白馬岳は雲の中。いや、まだ6時45分やで…

雪倉岳も雲が増えた

 今日は特に暖かかったのか、昔より雲が湧くのがはやい。これは気候変動の問題かはたまた…でも5年前のときより早い。
 もう全容が見れるのは無理か…先へ進みます。個人的には白馬山荘側、つまり南側からみる白馬岳よりこちら側からみる白馬岳の方が好みなのです。

このへんの地質
自分では気づかないが登山者も絵になるのです
ここで待ったが雲がとれそうで取れない!
振り返ってみえる小蓮華山。人多い。人気の道です。

 三国境に到着。新潟・富山・長野の境です。

新潟方面。鉢ヶ岳と長池
標識

ガスの白馬岳

三国境からややしんどい登りをあがったあと
これを見るまで長かった。山頂です。
8時30分、到着

 ガスったのは仕方ないので9時くらいに白馬山荘へ。寒いし。4時間弱歩いたので休憩です。補給してウインナー、ケーキを食す。確かランチが11時からだったのでそれまではさすがに待てず。

うまっ
うまっ2
味噌汁いれたりコーヒーいれたりしてるお気に入り雪峰マグ

 少し待つと…あれ?ちょっと晴れてきた?

いいっすね~

 なんだかんだ1時間ちょっと休憩。村営白馬頂上山荘の雪渓で水を補給し、10:30ごろ再開。杓子岳を巻かずに登って鑓ヶ岳も登って鑓温泉を目指します。

白馬は水が豊富です

なんか晴れてきた杓子岳

 雲は多いので白馬村から山をみたら絶対みえないのですが、山の上はガスが取れてきました。山の上だけ雲が取れる現象。

白馬岳の近くにある旭岳
歩いてるとすぐ丸山
杓子岳の天狗菱のほうたまんねぇ

 なんかちょっと晴れてきた!というわけで、ここから全然足が進まなかった笑。景色がよいので。でも、仕方ないね。これを見に来てるんだし。

白馬岳。頂上山荘のテント場もみえる。
山頂直下の白馬山荘はめっちゃキャパある小屋
富山側はなだらかで長野側は崖です。雪の影響でこうなった。
花と白馬岳
見えてきたぞ~
見えた!奥の鑓ヶ岳も!
最高の道だ


威圧感のある杓子岳。ピークに沿ってある登山道が巻道
休憩してから行きましょう
準備OK
杓子岳山頂に人が。インカメで撮ってた
この登山道以外も最高です。西側、黒部源流域に似てました。左奥は誰が通るねん、の清水尾根
清水尾根はアウトドアライターの高橋庄太郎さんもヤバいと書いてた
夏山感。小蓮華山も見える。
これを上がる
鑓ヶ岳もきれいに見えた!
鑓ヶ岳、なかなか登り返すのでは…
絶景かな

 12時5分に杓子岳山頂到着。写真撮りすぎ、景色見過ぎでやっぱり全然進んでません笑。記録見返しても、このへんの写真がかなり多い。

標識
ずっと見てられる景色
空と雲と白馬岳
小蓮華山も見えました
尖りがいいねぇ
青空もいいけど雲も良い
奥の旭岳かっこいいね
白馬岳の山肌

 20分ほど滞在しました。まだ先は長いのです。

絶望の登り返し、白馬鑓ヶ岳

 では12:25に再開。鑓ヶ岳に向かいます。たまに日が出るのでやや暑い。

同じ道ではなく鑓ヶ岳方面へ

 そして一度100mほどおり、そして200mほど登る行程です。鑓ヶ岳には巻く道はありません。16kgほどの荷物をもって5hほど登った体にはなかなかハードな道でした。ふつうにきつかった。下の杓子沢コルあたりからみた鑓ヶ岳には結構絶望しました笑。ちなみに手前が小鑓でそれに登ってから鑓ヶ岳にいくことになります。

かっこいいけど、絶望
行くしかないんだけど、絶望
小鑓に人が
高いわ…
これおもしろかった。杓子岳と鑓ヶ岳の地質の境界線
気合い入れていきます。ちなみに肌でてる部分めっちゃ焼けました
ゆっくり行きます。いや、ゆっくりでしか行けません。
まだまだ登る
振り返って杓子岳。巻道使うんじゃねーよ!!とは言わない
お花と
雷鳥さん再び
杓子岳の岩肌、鑓ヶ岳側から
鑓ヶ岳近づいて参りました
もうちょっとだ…今まで見えなかった不帰側が見えてきた
13:40登頂

 途中の写真はあまりありません。なぜならしんどかったからです笑。ここからの景色も素晴らしかった。またまた20分ほど滞在。休憩中は誰も来なかったな。

天狗山荘・天狗ノ頭
サイコウ
昔休業してたのであんまり営業してるイメージがない天狗山荘
赤い山肌いいよね
テントが4張ほど

 さて、いよいよ鑓温泉に向かいますか。2時間ほど下りるんだけど…。

絶景よ、さらば

はやく入らせて!鑓温泉

 山と高原地図的には2h50mだけど、そんなにかかりません。でも、長いのは長い。今日も午後からくずるかもしれない予報でしたが、あまりそんな感じはなかったので休憩長め。でもあまり遅いのもよくないので先を急ぐ。

天狗ノ頭方面との分岐へ
ずっと見ていたほうと反対からみる鑓ヶ岳

 誰かが言ってたけど、鑓ヶ岳は南側からみるとブルドーザー走ってそうな山です笑。登山者が2人見える。

分岐に到着。小石が入ったのでブーツを脱ぐ

 ここ以降は下りていくので稜線は終了。さらば稜線。また再訪することになると思う。それほど白馬三山は素晴らしかった。

少し下りてから撮った稜線。地質が違っておもしろい
温泉まだ?
白馬の町がみえた
大出原。花だらけ
いや多すぎ
クルマユリまみれ。いや本当に多かった。
雪渓の登場。ここをみるともう少し
凄まじい規模
入ったら出れるのだろうか。というか落ちてきそう
崩壊してる部分
ようやく見えましたよ…

 16:20、到着。思ったよりも疲れている。やっぱ荷物が重いですね。予定では14時に到着くらいでしたが、16時。景色が良くなったことが主たる要因。でもこれは仕方ない。15時までにつけるほうがそりゃいいですけど、機械的に時間通りに動いたらおもしろくない。そもそも15時も大まかな目安ですし。午後0時で崩れるときもある。道中は様々な変化があって、それを楽しんでいるわけです。15時以降最悪天気が崩れても稜線ではないのでなんとかなると判断した結果であります。小屋の人には少し心配かけちゃってそれは申し訳ないけどね。
 というわけでテント1張り2,000円、1人2,000円、お風呂1,500円で5,500円なり。お風呂はやや熱いです。自分はこれくらいが好きだけど。しかも本当に、まじで、めっちゃ温泉の匂いして、マジもんの温泉だぁ…ってなりました。気持ち良すぎてずっと入れるけど入りすぎると水分とんで脱水になります。

テント場からの景色。流れてるのは温泉
雲の変化もおもしろい
入口
あつめ
誰いない隙に写真
スノピの皆さん、手ぬぐいですよ。雪峰祭2023秋
こいつが次の日の寝坊の原因。他にもいろいろあったので、山で酒やめるわ…
ええ景色
晩ご飯。尾西の米ととろとろ卵の親子煮(アマノフーズ)
大学、高校のワンゲル部多め。他も含めて15張ほど

3日目

あとは下りのみ。沢が綺麗

 最終日。5時出発なのに4時半起き。失礼しました。朝風呂入るわ~~~とか言いながらそんな時間はなかった笑。友人は入ってました。1,500円払えばその日だけでなく朝も入れるのでした。また来たい。
 5:40、下山開始。

雪渓ってすごいよね
下は水が流れてます
白馬鑓温泉小屋
鑓沢上部を見上げる
杓子沢。沢は音がいいんす。動画はあげないけど。
杓子沢
だんだん遠くなる鑓温泉小屋
杓子沢上部。沢もよくて杓子岳の株があがりまくった今回の旅

 この下山道では先を見通せたことがよかった。次はこんな道を通るのね、とイメージできる。下の写真中央右が小日向山で、その左の鞍部(コル)を通り、猿倉へ向かう。

小日向のコルへ向かう
基本道はこんな感じ
たまに後ろを振り返る。もう小屋は見えない。
小日向のコルで少し休憩。7:30くらい。

無事下山!

 印象的には小日向のコルから大雪渓と鑓温泉の分岐まであっという間でした。無心になっていたかもしれません笑。

分岐まで戻ってきた
安堵
猿倉荘

 というわけで、3時間程度で下山です。9時ごろ到着。4時間見込んでいたのでちょっと早かったかな。久しぶりだ、こんなにヘロヘロになったのは…。登るとすると4時間以上はかかるかな。でも鑓温泉は行く価値めちゃめちゃありです。縦走登山でお風呂入れるとか最高ですからね。体は臭くなる一方なので、めちゃくちゃすっきりしました。また行きたい。

たまたまタクシーがいたのでラッキー

 タクシーのおっちゃんに写真とってもらって、栂池へ。6,700円

タクシーの運転手さんがおすすめしてた木崎湖温泉
風呂の後は辰野町に移住した友人のとこに行き、昼食。万五郎そば

 その後塩尻に戻り、15時くらいのしなのに乗って京都に帰りましたとさ。



終えてから感じたことなど

雲の中の白馬岳


登る前

1.ちゃんと帰ること
 前日や行きのしなので思っていたことは、とにかく無事に帰ること。これは3年前、4泊5日で黒部源流部を歩いたときにはそんなに考えることはなかった。キレットをいくわけじゃなかったので一歩間違えたら、なんてことはないんですけど、熱中症で倒れたりとか、山に行く限り可能性はいろいろあるわけです。とにかく無事に帰ることができたらもうそれでいいか、とは思いました。年とりましたね。大事なことです。過去の話ですが、なんかいろいろ考えすぎてしんどくて、5月の西穂高岳に登ったこともありましたしね。あのときなんかなんも考えてなかったしなんとも自暴自棄なときでした。登山靴もローカットだし。山をなめるなおじさん・おばさんに怒られるやつです、あれは。ともかく、ちゃんと大人になったなと思います。

2.自然の中に入ることが好きであることを理解してくれている家族
 長い。でも好きなんですよ、自然が。沢登り、渓流釣りなど今後はさらにやっていきたいんですけど、家族もいるわけで、まだまだ手がかかる年齢。楽しみは置いといて、徐々にやっていくつもりですが、今回の旅なんかは奥さんが子どもの面倒を見てくれていました。本当に感謝しかないですね。

 

反省

1.日焼け対策はすべき
 2日目の朝、面倒だったのでタイツを履かなかったけどやっぱり焼けた。そこまで大したことはないがやっぱり日焼け対策はすべき。ひりひりした。

2.8時間くらい歩いたら酒は飲まない
 特に詳しく言うことはないです笑。

3.カフェイン摂取は避ける
 朝・昼飲むとトイレに行きたくなる。夜は寝れなくなる。あんまりいいことないです。

4.浄水器買う
 あとで調べたら白馬大池の水はお腹が弱い人は煮沸すべきとのこと。村営の雪渓の水も。2日目の夜、なぜか急にお腹を下しました。そういうことか…となったので浄水器あったほうがいい。山の水は冷たいにこしたことはない。冷たい方がうまい。

5.忘れ物は気を付ける
 どうしても荷物が増えるんですが、だからといって小分けの袋が多すぎると忘れる可能性があがる。実際に忘れてしまいました。

6.テント泊はやっぱり大変
 重いので、やっぱり大変。時間通りに歩くならいいんですけど、景色がよかったり、お気に入りの場所ができたりすると足も止まる。テント泊の場合、歩行時間が5時間くらいじゃないと体的にもきついかなと思った次第。

7.Goproとカメラをどう持つか
 カメラバッグを体の前に置いているのですが、どうも邪魔。早く歩きたいときはバルトロの中に片付けましたが、全然歩きやすさが違う。再考したほうがよさそう。歩きづらい。Goproは…重い。ほんでやっぱ単焦点いらない。それならNikon Sラインのズームレンズ買う方がいい。あんまり自分が使用しているZ50と合わないけど。

8.足の裏が未だにいたい
 もしかしたら怪我をした?まだ左足の小指付け根が痛い。もっと分厚い靴のほうがいいのか。

9.水場のことはもっと確認しとくべき
 白馬は水が多くて助かった。お腹壊すけど笑。

10.初日の夜くらい肉食ったほうがよかったかも
 ウイダーバーよりそのほうがよかったかも。タンパク質大事。

気づき

1.岩肌がいい
 そんなに肌ってくらいアップで注目されることはないんですけど、そのかっこよさに気づく。撮れる最大限でアップして、これからも注目していきたい。特徴もでてるしその山のことがわかる。

2.テント泊の自由さはたまらん
 夕食・朝食の時間が決まってないので全部自由。正直ずっと外にいるようなもんですし。この自由さはやっぱりよかった。良い景色を見ながら自然の中ですごす。なんて気持ちいいんだろうと思った3日間。

3.アウトドアライターはすごい
 自分なりにいろいろと思い出して書きましたけど、全然あのときのことを書けてないです。あのシーンの写真ないわ、ってなったことも多々ある。その状況を詳しくかけたり、登りたくなるような記述が書けるアウトドアライターさんやっぱすごい。でもそれをやり過ぎると楽しめなくなる気がするんですよね。気にすることが増えちゃって。これいいシーンだからあとで使おうとか、これは動画の核心部だとか、そんなことを考えちゃう。自然の中に入ることが目的のはずなのに、変わってしまう。だからこそライターさんはプロですね。

4.地図と現実の照らし合わせがおもしろい
 一部書きましたが、これはおもしろい。地図をみるだけではわかりませんからね。そこからの景色や、色とか。白馬の西側をみて黒部の源流域、具体的にいうと三俣蓮華岳あたりに似てるなと思ったんですけどそんなことを言ってる人は自分の周りには誰一人いないし、自分で気づいたわけですけど、それは行かないとわからない。この記憶は実体験なので、ずっと僕の中に生き続けると思います。

5.縦走登山はおもしろい
 ピストンは同じ道を通るのでどうしても飽きるんですけど、縦走は同じ道を通らないので変化がずっとあっておもしろかったですね。杓子岳を北からみるか、南からみるかでも違うし。タクシーでお金かかりますけど、余裕でそれ以上の価値はありました。

6.夏で展望がかなりきくのは梅雨明け直後だけかも
 これからずっと平均気温は高くなりそうなので、朝6時半には雲につつまれることが多くなりそう。これからはやっぱり秋に登るべきなのかな。これから登る近い山は見えたけど、本来晴れてるなら剱岳、立山も見えますからね。

7.時間の流れのゆるやかさ
 下山をひたすら3時間とか、時間の流れがはやい現代ではなかなか考えられないようなことしてるなと下りながら考えました。生き急いでる人はこんなん耐えられないんじゃないかなと。早いスピードも大事だけど、遅いのもいいですよ。大切な何かを失うんじゃないですかね。知らんけど。下山時だって、ただひたすら下りたいとか思ってないです、自分は。その下りる中での気づきを大切にしています。だって、自然の中にいること自体が楽しいんですから。標高が下りてきてちょっと暑くなってきたなとか、5時スタートの人とすれ違うのはこのへんかなとか、あの沢はどこスタート?とか、地図を見ながらあれがあの尾根かなとか。感じることはたくさんあります。下山を楽しめないと登山は楽しめませんよ。だって登山の半分くらいは下山ですから。

次に行きたいところ・やりたいこと

 結果的に白馬三山でしたが、候補だったところも行きたいですね。

1.前穂高から奥穂高 テント
 1日目に岳沢まで、2日目は重太郎新道から前穂高で奥穂高まで。3日目下山。今回は岳沢に熊がでたことで無し。ただ、テントで重太郎新道をあがる体力が必要。3年前に比べて体力の低下を感じたので、トレーニング必須。

2.扇沢から冷池山荘、鹿島槍ヶ岳~八峰キレット~五竜岳 小屋
 ぶっちゃけ早朝発がいけてたとして、このルートをテントでいくのは正直厳しかったんじゃないかな。途中で断念もありえたかも。小屋泊の身軽さでいくべき。

美しい双耳峰の鹿島槍ヶ岳と、手前の雪のあるところは五竜岳かな



3.7月の旅行でみた仙丈ケ岳
 見たので。これはベースキャンプできるから荷物は楽。でも将来的には仙塩尾根を歩きたいな。意味わからんくらい長いけど。

仙丈ケ岳から南に尾根が続く。右は北岳
この塩見岳までいくのが仙塩尾根

4.南岳から穂高をみたい
 候補の一つだった南岳。友人はこっちより白馬に行きたいってことでこの案は無くなりましたが、ここもぜひ行きたい。なにせここからみる穂高が絵がすごいんですよ。槍ヶ岳より行きたい笑。

 別で、ループウェイがあるので白馬大池はぜひ子どもを連れて登りたい。満天の星空、最高の展望です。大池にテントで2泊ならまだいけるかなと思いました。

 でも今回さらに思ったのは稜線にテントを張りたいってことです。赤く染まる山は本当に美しい。稜線にテントを張ったら、テントから出たらその風景が見れるわけですからね。風が強いとややリスクなんですけど、そろそろこれをやりたいなと思いました。

 自分の登山の最大の目標は北海道の旭岳~トムラウシ山を縦走することです。可能ならばテントで。あそこは営業している小屋がないので、必要なものほぼすべて担いであがらないといけません。しかも、道のりもかなり長い。数年前、夏ですが低体温症で亡くなった遭難事故もあり、非常に難しい。これを行くためにも体力も経験もまだまだ足りないなと思いました。いつ行けるかわかりませんが、その日を夢見てまだまだやっていこうと思いました。

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