SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル
この本を知ったのは、自分のタスク管理法を模索しており、ある程度イメージがかたまりつつある中で、さらにさらにとインターネットを調べていたころ。Qiitaでタスク管理や生産性を話題にしている記事に散見されていたのがきっかけ。タスク管理の最小単位としてポモドーロテクニックが良いだろうと結論し、それをもっと大きな視野で中・長期的に扱いたいと考えていた頃。
ソフトウェア開発者という目線から、自身のキャリア設計のやり方を解説する本。キャリア設計という枠を越えて、人生設計と言ってもいい。就職活動、転職、自立(フリーランス)といったキャリアプランだけでなく、自己アピールとしてのブランディングや営業に類するような活動、タスク管理や生産性向上、お金の話、心身両方をおさえた健康の話。
著者はアメリカ人なのでアメリカ社会を前提としており、日本にはそのまま転用できない例もあるが、それを差し引いたとしても圧倒的に有益なことが書いてある。全て自身が試行錯誤し、手を動かし汗をかいてきたことだからだと思う。
個々で見れば何も奇抜なことは書いていないし、あたり前なことだが、それを1つ1つ確実にやることは難しい。自身と照らし合わせて、どれができているのか/いないのか、どれが取り入れられそうなのか、考えさせられる。一度全体に目を通すだけでは足りず、再度気にかかるところを読む必要がある。
入手に時間がかかり、その間に自分流のやり方の開発が進み、考えも深まった頃に入手。その頃にはタスク管理の部分ではほとんどその通りとうなづくだけだが、ボンヤリと考えていたことを言語化して体系的に与えてくれたのはありがたい。余談だが、自分流のタスク管理は別途まとめる。
そして、タスク管理以外のところも、本質的には同じ思考方法を拡張・応用して語ってくれるので、「なるほどね」と思わせてくれることばかり。こういう首尾一貫したところはソフトウェア開発者なんだと思う。まだまだ読み込む必要がある。
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