「働くをもっと自由に」コデアル5年の変化と社長の自分も役割を変え続けてきた話
2015年8月に誕生した現サービス『コデアル』が、 2020年8月15日にて、おかげさまで5周年を迎えます。
ご利用頂いているユーザーの皆様、会社のメンバー、株主の皆様、融資いただいている銀行の皆様、パートナーの皆様など、多くの人たちの支えがあってこそ、「働くをもっと自由に」というビジョン、夢と浪漫を追いかけ続けられていることに深い感謝の気持ちでいっぱいです。
みなさん本当にありがとうございます!
今回は夢と浪漫だけではなく、数字でも5年間のコデアルというサービスの大きな変化と、その変化に合わせたアタゴという1人の未熟な起業家から経営者に変化していっている途中経過を振り返ってみようと思います。
コデアルは「エンジニア×副業×業務委託のサービス」だったのが、この5年で「即戦力IT人材が集まり、リモートワークと出社が共存し、社員採用できる場所」に変化しました
2020年8月現在、ご利用企業は、おかげさまで上場企業からベンチャー企業まで約800社となりました。
さらにご利用ユーザー数は約15,000人となり、うち約85%以上が、エンジニア・デザイナー・マーケッターの職種で、誕生当初エンジニアのみだった職種から広がってきました。
さらに人事・労務・総務や経営企画、財務・経理といった「職種」においてもfreeeやマネーフォワードといったSaaSサービスを使いこなし、業務の要件定義ができるようなIT人材も増えてきています。
さらにこれらのIT人材は即戦力IT人材です。私達はコデアルクラス(役割の基準)と呼ばれる概念を定義し、HRを科学的なものにし、はたらく人が個人の無限の可能性を引き出せるものにしたいという考えから、この概念を発明しました。
コデアルクラス3以上の即戦力IT人材の登録ユーザー比率が9割を超えています。
またコデアルユーザーのコデアル上での最新の経歴情報も6割を超える人が社員という契約形態になっており、この点も2015年のサービススタート初期はコデアルのサービスは副業で週1,2程度働けるような求人がメインだったことから大きく変化しています。週5フルタイムで働く人達が増えています。
契約形態に関しては、全体の約3割は業務委託の契約形態で占めています。
コロナという外部環境の変化を受けて、より安心、安全を重視しながらもコデアル株式会社のビジョンでもある「働くをもっと自由に」したいユーザーの比率が増えてきています。
契約形態の多様性という意味では面白いデータがあります。業務委託の契約形態の場合、社員の契約形態の「年収」の約7割の年収で報酬を得ていることがわかります。
コデアルクラス(役割の基準)3以上の即戦力IT人材の登録ユーザーの年収分布に関しても紹介したいと思います。コロナ後、特に顕著ですが、リモートワークとオフィスへの出社がうまく共存するような形で働きながら、報酬面でもコデアルを通じて「働くをもっと自由に」につながるような機会を少しばかり提供できているのかと思います。
さらにコデアルユーザーがどこに住んでいるのか?に関しても大きく変化しています。コデアルユーザーの居住地は、都市中心部まで片道約1時間から1時間半かかる場所に住んでいて、オフィスに行く機会とリモートワークが共存しているような形になっています。今後コロナの影響もあり、そのような場所に住み、はたらく人も増えてくるように思います。
コデアルユーザーでいえば、東京都、神奈川、埼玉、千葉にいるユーザーで69.2%。約7割がこれら一都三県に住んでいます。その次に続くのが、大阪、愛知、福岡といった県です。
分布図にするとこのような形です。
コデアルの5周年の変化を上記で紹介してきました。これは数字で振り返ってみて自分自身もとても興味深いものでした。ただ面白いことになぜ?この変化が起きたのか?はおそらく僕自身の変化も大きく影響していると思ったところがあります。
役割の基準を明確にして役割分担してチームで働くという発想がなかった時代のアタゴさん
コデアルのサービスが生まれたてのとき、5年前の僕は27歳でした。当時はまだ子供もおらず、今子供が2人いる状況をみると、子育てを経験したという点において大きく異なります。子育てを通じて、ゆっくり急げの精神を学んだように思います。
最近のコデアル社内ではよく「ゆっくり急げ」という話がよくあがります。「ゆっくり急げ」の発想が5年前になかったのです。ただ急かす、焦るだけではチームにとっていいことは何もありません。
冒頭でコデアルクラス(役割の基準)という概念を発明したという話をさせていただきましたが、実はこれはコデアルクラス(役割の基準)という概念の理解なく、自分自身が仕事をしていたときの実体験が大きく影響しています。
当時の僕は、今だからこそ正直に白状しますが、とにかく休まず、全部の役割を自分でとにかくやろうとし、正直全部自分が一番できると勘違いしていました。自分の弱みをありのままに見つめることもなく、チームのみんなの話を真剣に傾聴することもなく、全く周りが見えてなかったといっても過言ではありません。
ただ役割も決めずに、人にも高い期待値を求め続けるだけ。チームのみんなへの支援はしないし、チームメンバー個々人の強みに目を向けず、弱みにばかり目を向け、怒ってばかりだったと振り返ってみて思いますし、それは社長としてあるべき姿ではないと思います。事実当時のアタゴさんは、とても怖かったと僕が信頼しているチームのメンバーも振り返って真摯に伝えてくれています。
とにかく急げ、急げ、急げしか当時のアタゴさんの頭の中にはありませんでした。そのため、数字を振り返れるような仕組みづくりをすることもなく、何事もスピード感があるのはいいのですが、やったらやりっぱなしでした。数字で振り返れるようにしていないので、この数字を伸ばしてもらうというような形で役割を譲れていませんでした。
これは最初はコデアルのサービスを副業サービスとして始めたときの反省でもあるのですが、しっかりと数字で振り返れる仕組みを作れていなかったことに加えて、役割の基準も明確にせず、なおかつ「年収」の相場情報(今はありがたいことにコデアル上のデータで把握できています)も抑えず、まず一緒に働いてみてしまっていたことも原因としてあったと思います。
やるからには、共通の目的(コデアル株式会社の場合は「働くをもっと自由に」)の下、強みを持ち寄り、お互いの役割の基準を明確にコミットメントしていく
そういうやり方が当時の自分にはできていませんでした。その結果、この時期の僕は、全く上手く役割を譲ることができておらず、とにかくせわしい、ただし何一つ事業の適切な改善ができていませんでした。一緒に働くチームに対して、共通の目的(ビジョン)がある前提で、しっかりと擦り合わせするべきことから逃げていたと思います。
コデアルクラス(役割の基準)を握って仕事をするようになったきっかけとなった出来事
そんな状態にある中、予期せぬ出来事が発生します。一番最初に会社にジョインしてくれた、大事な、かけがえのない創業メンバーが体調を崩してしまったことでした。
僕がコデアルクラス(役割の基準)をもとに、相手の話を傾聴し、役割の基準の調整ができていなかったことが原因だと考えています。創業メンバーは明らかにハードワークでした。さらに不幸は重なります。実はこの時期、ちょうど2人目の子供が生まれる前のタイミングで、一度妻がお腹の中に子供がいる状態で倒れたのも重なっていました。
僕は割と鈍感な人間だと自分のことを思っていますが、正直自分の人生の中で一番辛い時期でした。自分にとって、本当に大事なものを同時に、一気に失うのかと思うととても怖くなりましたし、強い自責の念に駆られました。僕がうまくやれなかったから、そういう事態を引き起こしたのだと強く思ったからです。
だからこそ必死に考えました。どうしたらこの状態を改善することができるのか?と。逃げても仕方がない。これは自分になにかを気づかせようとしてくれている試練のはずだ。だったら、必ずそこに気づきと学びを得て、僕は改善できなければ、何も変わらないと思ったのです。
そんなときに、コデアルクラス(役割の基準)という概念で仕事を役割分担していってみよう、アタゴさんのやっている役割をもっとチームのみんなで奪っていこうと当時の全社会で自然発生的にそんな声が出てきました。
そのことがとても嬉しくて、当時泣いてしまいました。正直最悪の状態だったのですが、チームのみんなが僕を勇気づけしてくれました。そんなどん底の中でコデアルクラス(役割の基準)という概念が生まれたのです。もし昔のアタゴさんが、コデアルクラス(役割の基準)をもとに、相手の話を傾聴し、役割の基準を調整できていたら、この事態も起きなかったと思っています。
不幸中の幸いは、創業メンバーも体調が回復し、先日久しぶりに顔を合わせて、一緒にゆっくり話をすることができたことです。そして二人目の子供も妻のおかげで元気に生まれてきてくれました。
それでも過去の僕の失敗は事実であり、何もその事実は変わることはありません。それを創業メンバーと久しぶりに顔を合わせて一緒にゆっくり話をしたときに僕は直接伝えたのですが、彼は自分のことよりも、会社のみんなのことや僕のことを気にしてくれていました。
人には無限の可能性があると今の僕は信じています。そして、サービス名、社名の由来でもある「個である(コデアル)」存在としての人の弱みではなく、強みに目を向けて、共通の目的である「働くをもっと自由に」を追いかけていきたいと思っています。
そのための解決策としてチームで生み出したものが「コデアルクラス(役割の基準)」です。個々人のコデアルクラス(役割の基準)は成長させていけるものであり、常に変化するものです。決して先天的なものでもなければ、自分を変えることでいつだって変えられるものです。
副業のサービスだった頃の「コデアル」をやっていた頃とは違い、今ではコデアル株式会社という場所も「働くをもっと自由に」の共通の目的の実現を求める即戦力な人材が深くコミットする形で集まる場になりつつあり、感謝しかありません。コデアルのサービスの変化とコデアル社内の関わってくださる人たちの変化が同じような変化をしているというのが事実です。
最後に、コロナという「変化」でこれからのHRのあり方がどう変わるのでしょうか?
変化は当たり前の時代になるでしょう。コロナ後の世界は誰もが想像しなかったものだったはずです。コロナ時代こそコデアルクラス(役割の基準)を柔軟に調整、擦り合わせていくことの重要性が高まると私達は確信しています。
数字での振り返りと改善ができる経営の仕組み化がより重要になってきます。そこに融合するような形で、無限の人の成長可能性を信じ、人の強みに目を向ける個人への向き合い方をしたうえで、役割は絶えず変わる前提を持ち、変化を肯定的に捉えることです。
コデアルクラス(役割の基準)は年収に相関しています。契約形態(社員、業務委託)に固執しない、リモートワーク下での役割の基準に基づく、役割分担を可能にするための、年収調整の仕組みとしてのコデアルクラスは多くの会社の成長を支援できると思っています。興味のある方は、この記事で紹介している情報よりもさらに詳細な市場データを共有させていただきますので、お声掛けください。ここからDMください!
もし一緒に「働くをもっと自由に」のビジョンを追い求めて、「働くをもっと自由に」とはなんなのか?思索してくれる人がいたら、一緒にはたらきましょう!
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ありがたいことに、コデアル5周年に伴い、広報からもプレスリリースを出してもらいつつ、リードエンジニアも記事を書いてくれました。参考までに紹介しておきます。
[広報プレスリリース]コデアル5周年 〜多様化する働き方から新たな一歩へ〜
[リードエンジニアから見たコデアル]コデアル開発5年の軌跡
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