採用体験をデザインしよう
今回は採用体験をデザインする方法についてご紹介したいと思います。
採用に力を入れようとなった時に、よく求人サイトをとりあえず運用してみようとか、面接での握りが大事だから面接で話す内容を整理しようだとか、とりあえずSNS運用だとかいろんな話が上がります。
600社ほどの会社様の採用をコデアルを通じて支援させていただく中で、これを点で実行していてもあまりいい結果には繋がらないと感じることがあり、まとめてみました!
まず先に結論を書いてしまうと大前提として、認知→応募→面接→1か月働く→アライアンスまでを一連の採用体験としてデザインする必要があり、これこそ線で捉えるということです。
私たちはこの一連の採用体験を「コデアル体験」と呼び、コデアル上での採用体験をデザインすることを強く意識しています。
認知に始まり、働いてみるまでの一連のデザインをする上でどのように採用体験をデザインすればいいのか?図式化してみました。
全ての段階(AからEまでの流れ)ごとにやるべきことがあるのですが、この時ポイントになるのが、どこか一つの段階でも的外れのことをやっていると採用がうまくいかないという状態が発生します。これはなぜなのでしょうか?
実はこれはマーケティングの概念と近いものがあります。認知→集客→営業→顧客成功サポートというような商品やサービスを提供する時の流れとこの流れは全く同じなのです。
もし集客してくる人を間違えていると、問い合わせの数はあっても全くその商品を説明しても売れないということがおきます。採用も全く一緒です。
会社のことを認知されていたとしても、その認知が実際にその会社が採用したい人物像とはずれた人が興味を持つような認知になってしまっていた場合、まったくいい人が取れないというような状態に陥ります。だからこそ採用体験を一連の体験としてデザインする必要があります。
ではまずどこから決めていく必要があるのでしょうか?最初は会社のミッション・ビジョン・バリューの言語化から始める必要があります。どう認知して欲しいのか?どういう人を会社に巻き込みたいのか?をここの設計図がないと決められないからです。
例として、弊社コデアル株式会社のミッション・ビジョン・バリューを例に紹介します。
ミッション:これまでなかった最高の体験を
ビジョン:働くをもっと自由に
バリュー:シンプルであれ、率直であれ、仕組み化せよ
これらが決まっていると、まずA:認知の段階でこれらのミッション、ビジョン、バリューを掲げていて、実践している会社だということを知ってもらえばよいことになります。正しい認知を持ってもらうために、ブログを書く、SNSで発信するなどがはじめて意味を持つようになります。
次にB:応募の段階です。認知してもらった人の中で、誰が会社に対して興味を持ってくれているのか?を見分ける必要があります。応募をしてくれた人こそ、この興味を持ってくれた人だと言えます。応募まで至らなくても、求人に対して気になる!という意思表示をしてくれた、過去にイベントで会った時に御社で働くことに興味があると言ってくれた(社交辞令なこともありますがw)といった人たちもこのフェーズに入ると考えて良いです。
応募してくれた人には、一緒にビジョンを実現しませんか?という話を持ちかけることになります。ただいきなりがっつくのは要注意ですwこの段階では、恋愛で例えると、ちょっと興味を持ってくれている子から今度みんなで一緒に遊びにでもいきませんか?と言われているくらいの状態です。
そこからもう少し深い関係になりたいと思ったらどうすべきなのでしょうか?もしここでうまくやれなかったら、あなたは一回みんなで遊びに行った関係性で終わってしまうことでしょうw
次の提案をする必要があります。そこでC:面接の段階とD:1か月働くの段階です。面接のゴールは、とにかく今すぐ転職しましょうではないコミュニケーションをとることをおすすめします。抑えるべきゴールは、求職者の方のやりたいことはなんなのか?どういうライフスタイルやライフプランを設計したいと思っていて、それを叶えるためにどうしたらいいか?をゴールに対話することだと思います。
こちらのやり方に関しては、以前こちらの記事で紹介しました。
この段階で、距離を縮めたいので、まず一緒に仕事をしてみませんか?と持ちかけてみましょう。一緒にやる仕事は、お仕事をお手伝い頂く本人がWill(やりたい)、Can(できる)に重なる仕事を選び、それが会社としてもお願いしたい仕事と重なるようにしましょう。ここが難易度が高いです。
またまた恋愛に例えると、ディズニーランドとか行きませんか?と持ちかけることと同じです。相手がディズニーランドが大好きな子だったらディズニーランドでしょうし、パンケーキが好きな女子だったらパンケーキ食べに行きましょうでしょう。
1か月働いてみると、いろんな場所にデートに行くと相手のことがかなりわかるのと同じように、相当なことがお互いにわかるようになります。
ここまでくるとだいぶ相手との距離は近づいてきているはずです。そこでいよいよ僕と付き合ってくださいと声をかけるタイミングを見計らいにいく段階に突入します。E:アライアンスの段階です。
一緒にデートしてみて楽しかったよね?僕たち結構価値観とかも合うと思うんだ。だから付き合ってくれませんか?ともっていく段階です。これを採用に置き換えると、一緒に働いてみて、いい感じだったよね?一緒にチームで仕事していけると思うし、○○さんともっと仕事してみたいんだ。もっと一緒にやりませんか?と同じです。
ここで見事付き合えることになります。付き合うから結婚までにはまた距離があります。相手も自分と結婚するかどうか?を悩むことでしょう。
採用が違うのは、結婚が1人としかできない、しかも1回きり前提で捉えられているものなのに比べて、そうではないところです。一緒に働き始めた後の、コミットメントをどうするか?今後どうしていくか?都度一緒に考える必要があります。そのための人事評価だったりの話がこの後に出てくることになるのですが、今回は採用体験のデザインの話なので、ここまでとしましょう。またビジネスモデルが出来た後でないと、人事評価の仕組みの設計と運用は避けた方が賢明です。
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