純ドメの自分が米国企業で新規事業開発責任者を担う機会を得るまでに1年で実行した大将式英語学習法
英語学習のプロセスに関して、1年3ヶ月のサンフランシスコ生活が終わるので、具体的にやったことをここにまとめたいと思います。読者の皆様に、少しでも多くの日本に閉じないで挑戦する人に、自分自身の実体験、そこで学んだことが役に立つと嬉しいです。ここに書いた英語学習のプロセスに挑戦してみたいという方がいましたら、ぜひお気軽に「英語学習希望」と添えて、私にここのTwitterアカウントからDMください。支援できることもあると思います。
この記事では、東大に合格するための合格最低点数を取る、センター試験で9割以上の得点を取る、TOEICで800点を取るというような点数を取るためのテクニックについては、一切触れません。想定対象読者としては、英語を、仕事において使い、仕事で成果目標を達成するために英語を手段として話す日本人に向けて、この記事を書きます。
私の渡米1年3ヶ月前の英語力で言うと、確かに1年浪人をし、東京大学に入学しており、受験英語では点数が取れた人です。しかし、海外留学経験もなく、小さい頃から海外に親の転勤で行っていたことなどは一切ない純ドメ。24歳で日本で起業し、10年経営。渡米するまでの35年間日本で過ごしていたという状態の人間であることを事実として、お伝えしておきます。
6つのプロセスに英語学習のプロセスを分けてみて、自覚的に英語学習を行う
(1)受験英語学習という経験があるか?否か?(ここは自分は受験英語でカバーできていた)
まず最初に勇気づけしたいのが、受験をしている人の数が、日本という国に生まれている人の場合、大変多いということです。学習塾市場が、1兆円ある国が日本です。なので、英語の最低限の文法や構造は、最低限理解されているという人が実は多いことに驚かされます。高校卒業後、大学に進学する人は、60%ほど。アメリカはこの数字は、30%ほどです。
なので、受験英語を通じて、学んだことは無駄にはなりません。結論、日本人が仕事で使える英語をやる上で、1番の問題になるのは、正しい音とセットで、英単語、熟語、文章(後述しますが、熟語や文章になると、リンキングにより、音の変化がおきます)が頭に入ってないから聞き取れない、聞き取ってもらえる発音で話せないことが、最大の急所であると認識しています。
まず大学の受験で英語をやっていた人というのは、正しい音では英語を認識できていない確率が高いものの、最低限の英語の文章構造(日本語と大きく異なる)と、英単語が頭に入っているという点で、すでにアドバンテージがあります。
リスニング、リーディング、ライティング。実はこれらは相互にリンクしています。耳から入ってくる音と、英語の文章が繋がっていれば、学習効率は当然良くなります。私も渡米前35年純ドメの日本人として思うのですが、耳から入ってくる英語が最初なんと言ってるのか?わからないということが多発しました。それは、英語においてリンキングが起きているからです。音が繋がることで、発音が連ねてされやすい形に変化するのです。日本語でも「ありがとうございます」を、「あざす」と言ったりしますよね?これもある種のリンキングだと思います。このリンキングの仕組みがわかり、耳が慣れてくると、だんだん何を言ってるのか?がわかるようになる確率が上がります。
だから受験で英語学習をした経験がある読者の方は、そこにまず自信を持ってください。その時投資した時間がすべて無駄になるわけではありません。
(2)英語の構造を理解する(ここは自分は受験英語でカバーできていた)
SV, SVC,SVO,SVOO,SVOCと、文章の構造を受験英語をやった人であれば習ったのではないでしょうか?概ねこれです。ただし、本当はこんな覚え方をする必要はないように思います。Noun(名詞)、Verb(動詞)、Adjective(形容詞)、Adverb(副詞)があったときに、それぞれの単語がどのような順序で並ぶのか?その英語の構造をおさえておけば、第何文型の英語の構造なのか?などと、複雑に物事を考える必要がありません。基本的に英語は、Verb(動詞)によって、どのような英語の構造になるか?が決まっている言語体系であり、非常に論理的な順序構造で文章が作られています。日本語の順序が入れ替わっても意味が通じてしまうという言語体系と比較すると、大きな違いがあるのがこの点です。
文章構造を理解していると、長い英語を話をされていても、正しい塊でその内容をリスニング、リーディング、スピーキングできます。この構造的に英語をとらえて、理解することが大事です。個人的に似ているなと思うのは、事業のビジネスモデルを構造的に理解して、財務三表を読むような感覚に近いかもしれません。正しい構造で頭の中に英語が入るようになると、しめたものです。
特にスピーキングでは、正しい構造の順序(疑問形の文章を話すときなどにこれを実際感じます)で話せると、伝わる確率も上がります(もちろん語順が少し間違ってても、理解してくれる人はいます。ただ相手に伝わる確率を上げることは大切なことだと思います)この辺に関しても、受験英語をやってきた人は、割とショートカットして学習ができます。
(3)『瞬間英作文』をやって、できるだけ早く英文を作れるようにし、口に出すこと(渡米前、日本で1年、週5、毎朝1時間)
この辺からだんだん受験英語で対応が効かないところです。英語を話すようになるとすぐに気づきますが、あれ、相手の言ってることはなんとなくはわかるけれども、全然話すことができないんだけれどもとなりがちです。特にゆっくり英語を話す気が相手に皆無の場合(もちろんそういう姿勢がある人の方が伝えやすいことはわかります)、この状況に陥ることが多々あります。
この瞬間英作文に関しては、会社をM&Aし、その後のPMI(会社統合)するという仕事を1年みっちりやらせて頂いていた業務と並行して、毎朝河川敷をジョギング(毎日往復で1時間)しながらやっていました。日本語見た瞬間に、歩きながら、英語の文章にするということを繰り返して、割と同じ文章を何度も繰り返すことに力点を置いていました。(2)で書いた英語の文章構造が頭に定着すると、英語の文章をスラスラと紡ぎ出せる確率が上がることに気づくようになるはずです。ジョギングしながらの瞬間英作文は、歩いているので、テンポよく英語を口に出すのにもよく、運動時間を英語学習時間に当てられたので、これは渡米前にやっておいて本当に良かったなと思っていることの一つです。
そして口に英語を出す訓練。これは日本の受験英語に決定的に欠けている部分であるので、必ず口に出してやってください(使える英語にするという意味において、声に出すというのはとても重要です)。
(4)好きなYouTubeの英語コンテンツを聴き、音をシャドーイングしてみる(渡米後の1年、週5、登下校1時間)
個人的に好きなYoutuberの皆様のアカウントを紹介します。おそらく私のように、英語を仕事で使うために学びたいというような人には、マッチすると思います。自分の仕事で使う英単語が頭に入るという良さと、英語は手段に過ぎないので、興味関心のあることを学ぶという効果も得られるので、楽しく、学習が続きます。MBAの通学が往復1時間の徒歩の時間としてあり、アメリカに来てからは、友達といない時間は、この英語コンテンツを聴き、シャドーイングをして、英語のリズム、リンキング、発話になれるということをしていました。シャドーイングは、聞いている英語音声のすぐ後を追って復唱する英語の勉強方法です。これにより、聞ける、話せるという確率が上がります。Youtubeは、英語の字幕をccのボタンを押すと出せるのも大変重宝するので、とても良い英語学習ツールだと思っています。特に自分は、タロサックさんのYoutubeチャンネルが、楽しさに溢れていて、好きでした。
そんなYoutuberの皆様に刺激を受けて、私も「Taisho Youtube Global」というYoutubeチャンネルを開設してます。良かったらチャンネル登録お願いします!英語学習に役立つプレイリストだけまとめた動画一覧はこちらです↓
(5)最も一人では難しい英語学習プロセスがここ。ネイティブスピーカーに自分の英語の発音をチェックしてもらい、発音を改善する(渡米後の3ヶ月、週2、毎週2時間)
ここに関しては、自分は英語のネイティブスピーカーをつけて、改善をした部分です。受験英語に特化した英語学習では、発音記号の理解が割と適当になってしまっていると思います。単語を覚えるとき、本来であれば、発音記号も正しく認識をして、正しい音と正しいスペルを頭に入れておかないと実践で使える英語になりません。しかし、ペーパーテストの英語の試験ではそれでも一定点数が取れてしまいます。小手先のテクニック、過去問を分析し、出る確率が高い問題を暗記して、東大受験英語の必要最低点数を取るというやり方をしてしまっていた僕は、ここは大きくやり直す必要がある部分でした。
正しい発音記号の表記ごとの発話を理解し直しました。その上で、リンキング時には、その発音記号で表現されている音もつながって変化をすることを同時に理解した上で、発音の改善に取り組みました。自分の音の発話が正しいか?は実は他の人に聞き取ってもらえるか?を確認しないと理解することができません。他の人も日本語話者ではない方が望ましいです。日本人からすると、日本人訛りの英語は聞き取りやすいですが、日本人ではない人向けに英語を話す機会が多いでしょうから、ネイティブスピーカーにここはフィードバックをもらうことをお勧めします。この点に関して、フィードバックを受けながら改善したいという方がいたら、ぜひお気軽に「英語学習希望」と添えて、私にここのTwitterアカウントからDMください。
(6)プロジェクトを動かし、自分の伝えたいことを英語で伝え、英語で会話を続ける(MBAにて寿司クラブ運営を7ヶ月、米国でインターンを3ヶ月。Linkedinニュースレターは、7ヶ月で19記事作成)
これも一人では難しいプロセスです。僕の場合、最初は、所属していたMBAにて、寿司クラブの会長という役割をいただき、チームを作り、クラブ公用語英語化対応することで、営利活動ではないものの、プロジェクトを実際に動かす実験をしていました。この活動を通じて、日本語で日本人だけでプロジェクトを進める時との違いを明確に認識することができました。具体的には、リマインドは当たり前。時間通りに来る保証はない。曖昧に伝えてしまうと伝わらないし、英語も長くなり、正しく伝える難易度がさらに高くなるので、端的に伝えるを心がける。このようなことです。
その後、5月から7月にかけて3ヶ月は大変ありがたいことに、北米味の素にて、アメリカで、新規事業開発のインターンをすることができる機会に恵まれたので、仕事で英語を使える機会を得ることができ、さらに英語を使うことが必然になる機会に恵まれました。このインターンについては、別記事でまた紹介したいと思いますが、ここでは、冷凍食品の新規事業開発のインターン業務を行なっていました。
プロジェクトを進める中で、必要な資料を英語で作成したり、英語で説明が求められるというのは、最後の実践的な仕上げとしてとても大事だと思います。ここまでこれていると、英語を手段として使う機会が習慣化されるので、英語だけを独立して学習するのではなくて、仕事で英語を使うから学べるというプラスの循環構造の中に入ることができます。目的を仕事で使えることに置くのであれば、最高の機会でしょう。アメリカ就活のプロセスに関しても気になるという方は、自分の体験をこちらの記事でまとめています。
そして、実際に取り組んだプロジェクトについて発信する上では、ビジネス目的で使われている世界最大のSNS、Linkedinのプロフィールを更新し、自分のプロジェクトに関わる情報を英語でニュースレターで配信していくと良いと思います。自分は、自分の考えていること、プロジェクトで学んだことに関して、ニュースレターで記事を英語で書いて発信していました。渡米後に初めて1,000人を超える読者の方々に登録いただいています。
そして、私のLinkedinプロフィールはこちらです。渡米時点では、フォロワー200ほどだったところから、1年3ヶ月で、約30倍。5,975フォロワー(2024年7月26日現在時点)まで増えました。英語での発信のおかげです。他のSNSでは、日本語も使っていますが、Linkedinの運用に関しては、基本的には、英語での発信に振り切っています。
このプロセスに関しても、冒頭に書いたような私のように、仕事で英語を使うことを目標にしている場合、実際に仕事に関するようなトピックを話せる相手との会話の機会があるとより目標の達成に近づけるように思いますので、このような機会を意図的に作りたい場合、ぜひお気軽に「英語学習希望」と添えて、私にここのTwitterアカウントからDMください。
最後に上級編。英語にもいろんな英語があり、多様性がある
ネイティブスピーカーの綺麗な英語は、聞き取れる確率も上がりました。しかし、これもアメリカの中でも特にいろんな国から来ている人が多いサンフランシスコにすみ、インターナショナルの学生が集まっていたMBAにいたこともあり、各国の訛りのある英語を聞き取れる必要性に気づきました。これはアメリカに来て、ちょうど半年くらい経って、特に学校のチーム課題などを進める中で、聞き取れる英語と聞き取れない英語が出てきたことで、この課題にぶち当たりました。英語に対する課題感が変わった瞬間でした。訛りのある英語に慣れるために、特に理解が難しかったインド訛りの音源を中心に聴くように、ヒアリングする音源を切り替えてみることで、だんだん訛りのある英語にも慣れていくという必要性も多様性のあるインターナショナルなチームでプロジェクトを進行する上で、非常に有益だと思います。ここは私もまだ修行中の身です。
友人のジョンと渡米前と渡米後1年後英語で話をした動画を紹介します
今でもまだまだ伝えたいことが英語でどこまで伝えられているか?には、日々課題を感じます。しかし、昨日の自分を常に超えていく。その成長を楽しめたらと思っています。
渡米前の自分がジョンと英会話している様子です↓
渡米後1年の自分がジョンと英会話している様子です↓
この記事で書いた英語学習の手順、情報が少しでも、日本に閉じないあなたの挑戦の役に立つと、とっても嬉しいです!この記事を書き終えて、1ヶ月ほど日本に戻り、日本のみんなと会えるのを心から楽しみにしています!Have a good day!We can do it! ここに書いたプロセスに実際に挑戦したいという方は、ぜひお気軽に「英語学習希望」と添えて、私にここのTwitterアカウントからDMください。