CB(ボール保持)「相手の正面に立たない」
「開け!」
試合中、選手たち同士で、監督が選手へ、良く使っている言葉である。
実際に、「CBが開く」という準備は非常に大事である。
では、なぜ“開く”ことが大事なのか??
「開く」ことが重要なのではなく
「相手守備者を正面に立たせない」が重要である。
つまり、「縦パスを入れることができるポジショニング」を意識する必要があり、
そのために、「開く」のである。
CB間の距離を広げることで、相手FWがアプローチに来るまでの時間を多くする。
※距離を広げることで、横パスが危ない場合には、GKも関わる。
守備者からすると、正面からアプローチするのは鉄則である。
相手攻撃者の正面からアプローチすることで、縦へのパスコースを消す。
縦に出てこない状況であれば
ー パスの選択肢がサイドになり、後方の選手は限定しやすい。
ー 最終ラインの選手は、ラインを上げることができる。
“開きすぎ”問題
現場で活動する中で、「ただ開く」ことが目的となっている選手をよく見る。
そして、「なんで開くの?」
と聞いた時に明確な答えが返ってこない選手も多い。
図1:
「ただ開く」ことだけが目的となり、開きすぎて、相手のWGの正面に立っていることがある。
図2:
相手WGのポジションを気にしながら、「縦へのパス」ができるポジションを意識している。開きすぎない、状況によっては、CB同士の距離を「近くしたり」と相手守備者が正面に立たないようにポジショニングを心がけている。
「正面に立たない」という原則があれば、相手のFWが何枚だろうと
相手のポジションを見て、「開いたり」逆にCB間の距離を「近づけたり」
自分たちで判断できる。