ながらSDGs通信[第12回]目標9.産業と技術革新の基盤をつくろう
はじめに
このコーナーは、私がタウンアドバイザーを務める千葉県長生郡長柄町の広報誌に毎月連載している、SDGsに関するコラムをnoteを読んでいる皆さんにもお伝えするものです。
目標9. 産業と技術革新の基盤をつくろう
「目標9 .産業と技術革新の基盤をつくろう」には、主に2つの意味があります。
強靭(レジリエント)なインフラ整備
1つ目は、インフラの整備です。インフラとは、私たちの生活に必要となる道路、鉄道、水道、発電所などの施設のほか、インターネットのようなサービスも含まれます。今や日常生活でインフラに困ることはほとんどありませんが、2019年の台風や大雨による大災害では、長柄町でもインフラが破壊され、復旧にとても長い時間がかかりました。そのため、ひとたび災害が起こっても、いち早く元の状態に回復できるインフラづくりが大切になってきています。少し難しい言葉ですが、これを「しなやかで粘り強いこと」を意味する、「強靭(きょうじん)(レジリエント)なインフラ」と呼びます。
技術革新による産業の発展
2つ目は、技術革新による産業の発展です。英語では、イノベーションと呼びます。自動運転や人工知能(AI)など、技術革新は私たちの生活を大きく変えてきています。このような技術革新には、インターネットが大きな役割を担っています。しかし、世界の人口の約3分の1の人々はインターネットが使えません。そのほとんどが途上国に住む人々です。コロナ禍で会議や授業のオンライン化が進む一方で、インターネットが使えない人々との格差が問題となっています。
参考
Global potential of Internet remains largely untapped, says UN agency for digital technology(ITU, 2022/6/6)
掲載情報
千葉県長生郡長柄町『広報ながら』2022年9月号
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?