3月31日の自分〜1人でも多くの命に〜

3月31日、私は以下の文で皆に呼びかけました。現場を見て、色々なニュースを見て、もう我慢が出来なくなった自分がいました。できることは限られていても、一人でも多くの人に届いて欲しいという思いで。

その時の文をこちらにも残しておきます。

3月31日

私は医者でも看護師でもありませんが、医療機器を扱う者として、日々病院の現場に立ち会ってる者としての気持ちを書きます。

もうコロナウィルスに対するこういった書き込みは見飽きたと言われるかもしれませんが、少しでも救える命に繋がればという思いで書きます。

日々増加していく感染者の数は、今後も増え続けることは言うまでも無いと思います。
ただ、局所での『急激な増加』は本当に救える命が救えなくなります。

志村けんさんも使用していたECMO(エクモ)と呼ばれる人工心肺装置は、今やコロナウィルスに対する治療法の最終手段と言われているかと思いますが、これは『普段から多くの命を救っている救命機器』です。
この機器はニュースでも言われているように、扱う上で現場スタッフの数も必要になってくるため、大学病院でもそう多く置いているわけではなく、数が限られています。
伝えたいのは、この機器はコロナウィルスが蔓延している中でも、『基礎疾患と闘い病院へ運ばれてくる方々へも使用される』ということです。

私の見る限り今ニュース等で言われている医療崩壊の説明は、コロナウィルスの患者が溢れて機器を回せなくなるという表現に見えますが(これも医療崩壊としては間違ってませんが)、これらの機器は『普段から必要としている方々もいる』ため、病院がコロナウィルス患者で溢れてしまうと、こうした機器を回せず『コロナウィルス以外の方々の命さえも救えなくなる可能性がある』ということになります。私は、これが本当に最悪な事態だと思います。

『病気、患者様はコロナウィルスだけではありません』

何かしらの基礎疾患を患い、日々自分の病気と向き合い闘ってきた方々が、このコロナウィルスによって一気にどん底まで突き落とされかねないのです。
それは、かかってしまった場合の致死リスクが高くなることと、『最善な治療が得られなくなる可能性がある』ということになります。

また院内感染が増えている中、医者の方々がどんどん自宅隔離になると、日々コロナウィルスの中でも絶やさず行われている手術や診断、患者様の管理にも影響が出てくる可能性があります。
考えただけでも恐ろしく、避けなくてはいけません。

最近は東京の感染者数が増えていますが、東京は大学病院の数に現れるようにいわゆる大きい病院が分散してます。
ただ、これが比較的数が限られている地方で起きてしまうと恐ろしいです。

地方はまだこれからどうなるか未知数ですが、今発表されている感染者の数は1〜2週間前にウィルスを持った方々の数字に過ぎないと言われてます。
今週末は、K-1も行われた3連休前後の数が明らかになります。
増えないことを願うばかりですが、とは言っても『もう過去のことは変えられません』。
だだ、『これから先のことは一人一人の意識次第で変えられる』ことだと思います。

政府がもっとこうしてくれば、ああしてくればという意見もあると思いますが、置かれた環境下で、今自分が出来ることもあると思います。

日々の検温、睡眠時間の確保、食事、手洗いうがい、喉のケア(龍角散)、手指消毒、身の回り品の消毒(スマホなど)、咳やくしゃみエチケット、マスク着用、マスクの表面は触らない、顔も頭も触らない、触ったと思ったらコロナが着いたと思い目や鼻や口を触らない、基本目や口や鼻を触らない、帰宅したら極力何も触れずにすぐお風呂、電気スイッチやドアノブの消毒、等々

今まではそこまで重く考えてなかった方もいるかもしれません。
今からでも遅いことは無いと思います。もう遅いって意見があったとしても、やらないよりはやった方がこの先に繋がると私は思います。

偉そうに言葉を並べましたが、この先少しでも救える命に繋がることを願い、この文を終わります。



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