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どこでも売れる路上詩人の秘密

俺は路上詩人というものをやっていた。

「目を見て直感でメッセージ」
という看板を立て、路上で店を構える。
 
それまで話したこともない、
お客さんの目を見て、
5分でインスピレーションで
作品を書きあげるのだ。

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これは、川崎での路上の1風景である。

で、これって、かなり
特殊じゃないですか。

でも、超小さいながら、
業界というものがあって、
同業者がいる。

そして、やはり
他の業界と同じように、
同じことをやっているのに、
売れる人、売れない人がいるのだ。

イベント出店で出逢ったツワモノ

路上詩人の時は、たびたび、
イベント出店をしていた。

対個人に向かって
●スピリチュアル
●アート
●施術
●占い
●コーチング
●カウンセリング
のようなサービス提供をしている人が
集って、安価でサービスを提供するような
イベントである。

そんなイベントのなかで、
「癒しフェア」という大きな
イベントに出店したときの事。

そこには、同業者がいた。
それも、ツワモノっぽい感じ。

イベント出店になれているのか、
展示の仕方も上手だし、
作品を入れる専用の額を用意し、
作品自体のクオリティも高い。

同業というのは、
やはり気になるので、
ちらちら見に行ったりした。

で、勇気を出して、
話しかけてみたのだ。

先輩が教えてくれた、たったひとつの”秘密”

どんな会話をしたのかは、
はっきり覚えていないが、
 
ひとつだけ、
印象的な会話があったのを覚えている。

売れる路上詩人と、
売れない路上詩人は何が違うのか?ということだ。

けっこう、路上詩人は、
旅をしながら活動する人も多い。

オフィスもいらないし、
常連さんがメインの仕事でもないから、
どこにいたって、活動できる。

ツワモノの先輩が言うには、
そういった旅しながら
活動しているタイプの人でも、
人によって全然違うというのだ。

どこの場所でも、
人だかりだできるような人と、
どこの場所でも、
地味にやっている人がいる。

「その秘密、特別に教えてあげようか?」

聞いてもいいのだろうか。
でも、ぜひ教えて欲しいです、と答えた。

「メールマガジンやってる?」
って聞かれた。
いや、以前やっていたけど、
続けられなくて辞めてしまっていた。

「そこだよ」
そうなの!?

彼が言うには、
売れている人は、メールマガジンを、
どこにいても、毎日配信しているらしい。

そして、路上で新しく
お客さんが出来たら、
特典をつけて、必ず
メールマガジンに登録してもらうのだ。

全国を旅している人の場合、
いつもメールマガジンを読んでいる人が
自分の地域に戻ってきたら、
嬉しくて友達を連れて、
帰ってくるそうだ。

そして、場合によっては、
ご飯を食べたり、
飲みにいったりすることもある。

そうすると、
各地域で、コミュニティになって、
人が人を呼ぶ繋がりになっていく。

それを支えているのは、
”メールマガジン” なのだ・

「積み重なる仕事をするのが
 大事だよね。
 メルマガをやらない人は、
 ずっと同じ繰り返しをするだけだ」

なるほど。
なんか、すごいことを、
聞いた気がする・・・!!!

といいつつ、自分が、
その後メルマガをすることは、
しばらくなかったんだけどね・・・。汗

ごめんね、先輩。

変わることのない商売の原則

江戸時代の商人が、
値域が火事になる時、
何を持ち出して逃げたか、
知っているだろうか?

聞いたことがある人も
多いだろうが、
「顧客台帳」である。

すべてがなくなっても、
お客さんがどこにいるのかが、
分かれば、商売っていうのは、
続けることができる。

それが、今も変わらない原則。

商売に置いて、肝になるのは、
「顧客リスト」である。

それが、現代においては、
メールアドレスだったり、
ラインのアカウントだったりする。

自分の商品・サービスに
興味のある人の名簿っていうのは、
100万円の商品が売れることよりも
もっと大事なことなのだ。

で、それは、
路上アーティストでも
変わらないってことなのだ。

毎日毎日同じことの繰り返しで、
積み重なることがなければ、
今日と同じ明日、
明日と同じ明後日が待っている。

でも、ご縁を繋ぐことができたら、
その先また会えるかもしれないし、
人を紹介してもらえるかもしれないのだ。

1か月じゃ変わらないかもしれない。
でも、1年たち、
2年、3年とたっていくと、
その差は、歴然とするだろう。

ビジネスは人の喜びを創ること

アーティストは、
商売に疎い人が多い。

それが、
”汚い” と思っている部分が、
あるのかもしれない。

すばらしい作品を生み出し、
それで売れて有名になっていく

という綺麗なストーリーに
幻想を抱きがちだ。

俺も、そういうところが、
あったかもしれないと思う。

でも、ちょっと想像してみて欲しい。

旅しながら、
売れる路上詩人と、
売れない路上詩人。

どっちが多くの、
喜びと幸せを生み出しているだろうか?

答えは明白で、
売れる路上詩人なのだ。

与えたものが返ってくるのが
この世の原則である。

与えられる仕組みをつくるのが、
貢献である。

その仕組みが、
メールマガジンだったり
するわけで、
それを使うことは、汚いのであろうか?


俺は今、
才能は活かさないと意味が無いと思っている。

素晴らしい想いも、
届けられなければ意味が無いと思っている。

人に伝えられてこそ、
届けられてこそ、
そこに価値、喜び、幸せ、意味が生まれるのだ。


たったひとつの秘密。

すごくシンプルで、
原始的な考え方だけれど、
とてつもなく大事だ。

アーティストこそ、
ぜひ大事にしてほしい考え方だと思っている。


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