動画が伝える情報量がすごいという話をあえて文章でまとめてみる
動画が伝える情報量がすごい。
調べてみたところによると、
・動画情報を文字情報に換算すると約180万単語に相当
・動画は写真の約5000倍の情報量がある
・1分間の動画はWEBページ、3600ページ分の情報量に匹敵する
......という。
言われてみればそうかもしれない。
数日かけて読んだ小説も、映画になると60分や90分でまとめられてしまうし、スポーツのハイライトシーンは写真を観ても何がどうなっているのかさっぱりなことが多いが、動画を観たときに状況が把握できる。これが動画が伝える情報量。すごい。
なぜ、そんなことを気になったのかと言うと、こちらの記事。
どうやら就職活動においても学生の自己PR方法は従来の紙や写真から、動画を用いる流れになってきているみたいだ。
逆も然りで、採用広報に動画を用いている企業も多くなってきているよう。企業のPR動画を視聴したことで、好感度が増したと言う就活生は6~7割存在したという。これはなかなか大きいのではないか。
私たちの生活のなかでも、駅や電車の車内で観る広告は紙媒体からディスプレイの動画になってきている。“デジタルサイネージ”と言われるものであるが、これも今後広く認知される単語になっていきそうな予感がする。
大量の情報を瞬時に通信できる環境になった
少しだけ深堀りを……
「動画がここまで流行するのは、どの様な背景があるのか?」ということ。
ハード面で考えれば、情報通信の環境が大きく変わった。
大手通信キャリアがこぞってスマートフォンの大容量プランを出しているので、大容量通信時のWi-Fi接続は必須でなくなった。
Instagram、Youtube、TikTokなどのSNSで動画を観るだけでなく、huluやNetflix、AmazonプライムビデオなどのVODも、スマートフォンで観ているひとが多いように感じます。
電車に乗っているとき、車内を見渡すとイヤホンを付けながらスマートフォンを横向きで持っている方が一定数見受けられるかなと......。
そういった背景で、動画がより身近なものになっていると思う。
機能や利便性よりも“共感”で消費者は動く
では、ソフト面はどうなのか?
これに関しては先日けんすうさんが公開していたnoteがとにかく的確で、めちゃめちゃわかりやすい。
簡単に引用させて頂くと、
多くの人は、もはや自分がほしいものなどを言語化できなくなっています。便利なものが溢れすぎているからです。なので、AIDMAの「Attention」のように「大量に広告などを打って、注意をひく」ニュアンスよりも、「ユーザーが自分の意思で行動して、発見してもらう」というほうが現代に即しているのではないかと思いました。
つまり、消費者は商品やサービスを機能や利便性で選ばなくなってきている傾向。
対して、商品・サービスに込められた開発者の想いや、商品・サービスを通してつくりたい社会に共感をすることで、購入に至っているということ。更に、これを効率的に伝えるのに、“圧倒的な情報量を持つ”動画というツールが適していると言われれば納得である。
共感がファンをつくる
そして、「ファンをつくるために」というとろにまでフォーカスを当てると、共感が作るパワーが大きいのではないかと。こちらは、HANDREDのつくるヒューマンドラマ。とりあえず、僕はこの世界観が好きだ。
一言に「仕事」と言っても、TASKとして捉えたり、JOBとして捉えたり、WORKとして捉えているひともいる。僕は大学生のときはただのコンビニアルバイトで、その後採用担当として働き、スタートアップにも関わっているのでこの辺の違いはすごく痛感している。
“どのような目的・想いを持って仕事をしているのか”
“そこにある、価値観や使命感はなんなのか”
インタビュー形式の動画にそういった想いをのせて発信していく。あと、なによりカッコイイですよね。働いている人をカッコよく見せるってそれだけで価値あるなぁと思ってます。
こういう動画は今後増えていくのではないかと思うし、広がっていった先で「働くことが楽しい」と感じる人が増えていったらいいなと心から思う。