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私は私のままで生きることにした
本との出会い
目まぐるしく変わったり、時には思うように変化もできず悶々とするアラサーライフ。30代になったある誕生日に友人から贈られた本は、そんな人生で自分を大切に自分らしく生きることをちょっと応援してくれるような素敵な本だったので紹介します。
キム・スヒョン 著/吉川南 訳
「私は私のままで生きることにした」
日韓で累計145万部のヒットとなっているらしいこの本。イラストレーターである筆者によって描かれた表紙や本文の挿絵が何よりも可愛い。
けれどしんどさや生きづらさ、社会の偏見や他人のジャッジに鋭く切り込み、そんなの気にせず、自分のままでいていいんだよと優しく包み込んでくれる本です。
本を開いてすぐの袖の部分に書いてある言葉が、まさに、この本を表しています。
中途半端な年齢、
中途半端な経歴、
中途半端な実力をもつ、
中途半端な大人になった私たちは、
誰もが大人のふりをしながら生きている。
・・・(中略)
平凡だけど美しい、
ごく普通の「私たち」のために!
中途半端な私
大人になってみて、夢をかなえ、いろいろ頑張っているつもりで、日々試行錯誤しているけれど、つい周りと比べると中途半端さが気になってしまう。この本は、別に中途半端でいいと言っているわけではなく、周りと比べたり、型にハマった理想を追い求めるのではなく、自分らしく自分なりに頑張る自分を讃えて、好きになっていいんだよと寄り添ってくれるメッセージがたくさん詰まっています。
本は、大きく6章構成になっていて、それぞれの章がありのままの自分で生きていくための”to do list”になっているというのもこの本の面白いところ。一気に全部読むのもいいけど、行き詰まった時に、自分にぴったりな章をじっくり読み込むのもおすすめです。
章の構成は以下の通り
①自分を大切にしながら生きていくためのto do list
②自分らしく生きていくためのto do list
③不安にとらわれないためのto do list
④共に生きていくためのto do list
⑤よりよい世界にするためのto do list
⑥いい人生、そして意味のある人生のためのto do list
今の私に最も刺さったのは、③不安にとらわれないためのto do listの中の149ページ「不安だからと手当たり次第に必死にやらない」というもの。
不安との向き合い方
実は、わたしってこのままでいいんだろうか?って不安で、ついいろんなことに手を出しがち。そして、それなりに必死にやってしまって、それがなんの役に立つんだろうって自己嫌悪のスパイラルに陥るのまでが一連のパターン。
でも、この本の中では、そんな闇雲に突っ走りがちな生き方にこうメッセージを投げてくれています。
「不安に追われながら何かを一生懸命やることはやめよう。
その代わりに、原点に戻ろう。」
周りをみて、周りと比べて、ついつい不安になって、ジタバタもがいたりするけれど、それってわたしの人生に本当に必要なのかな。わたしの人生でやりたいことってなんだろう、そのために何が必要なんだろう。それをコツコツと紡いでいくことが、安心感に繋がるんだろうなと思わせてくれる本でした。