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正論を考える(自作小論-問題編)

「“”手に“”論文を書く」人、“勝小”です。
(当noteの前提・諸注意等については、こちらの投稿をご参照ください。)

自作小論文の2021年1月編を始めます。

今回は以下の流れで小論文問題と向き合っていく予定です。
・問題編:問題の紹介+周辺知識の確認(情報の整理)
・解答編:実際に解答文を作成する(答案用紙のようなもの)
・補講編:問題から派生した考察、蛇足など(試験後の雑談)

それでは「問題編」を始めましょう。

【問題】

「正論」について、あなたの考えを述べなさい。
(勝小自作)

2021年1月のテーマ
『正論』にしてみました。きっかけは、以下の広告です。

くたばれ、正論。
この世の行き過ぎた正しさが、君の美しい̚カドを丸く削ろうとする。正しすぎることからは、何も生まれない。常識を積み重ねても、所詮それは常識以外の何物でもないから。自分の感受性を守れ、自分の衝動を守れ。自分の中のバカを守れ。本能が面白いと感じる方へ動くんだ。まっすぐ、愚直に、大きくいこう。
RED BULL 翼をさずける。

成人の日に出された広告で、賛否両論巻き起こっているようです。

"私の意見"を記事中で表明することは多くない(つもり)ですが、表明していないだけで、多くの議論において「自身のスタンスはどうか」を一応考えてはいます。
で、今回はと言うと…

ちょっと初見では判断出来そうにありません。

と言うのが現状です。
ゆっくりかみ砕いて考えてみます。

広告コピーの分解

くたばれ、正論。
⇒くたばるべきなのかどうか、判断保留中。

この世の行き過ぎた正しさが、君の美しい̚カドを丸く削ろうとする。
⇒行き過ぎた正しさ(=正論?)を振りかざす人は、どちらかと言うと"かなり尖っている"印象があります。と、言うことは『君』は正論を振りかざされた側を指しているということでしょうか。ただ、そうなると「『君』は尖ったままが美しい→正論を振りかざす側?」とも言えるので…一旦スキップ。

正しすぎることからは、何も生まれない。
⇒"何も"は少し言い過ぎかもしれません。少なくとも「正しすぎること」という1つのことは生まれているはずですし。とは言え、その「正しすぎること」以外のことが生まれないという面ではそうかもしれません。

常識を積み重ねても、所詮それは常識以外の何物でもないから。
⇒それは、そうかもしれません。
(とは言え、"常識"が多方面で溢れかえっている状況を踏まえると、「"常識A"×"常識B"="非常識"」ということが有り得るかもしれません。)

自分の感受性を守れ、自分の衝動を守れ。自分の中のバカを守れ。
⇒自身の"個性"を大事にしてほしいということでしょうか。

本能が面白いと感じる方へ動くんだ。まっすぐ、愚直に、大きくいこう。
⇒前の文と併せて、ここがメインメッセージでしょうか。

なるほど。
最後の2文(個性を大事に、自身の思うままに愚直にいこう!)がメインで伝えたかった事で、その障害となる「正論を振りかざす人」の意見は気にするな。
と、言う意味での「くたばれ、正論。」と言うことでしょうか。

話題になり、注目を浴びるという目的は達成していると思うので、広告コピーとしては目論見通りだったのかもしれません。
ただ、個人的には(上記解釈が正しいとしても)少し分かりにくいかなと。(議論を巻き起こすために、"敢えて"なのかもしれませんし、私に理解力が足りていないだけなのかもしれません。)

なお、私自身まだ解答は作成していないので、どのような方向で解答をまとめるか、これから考えようと思います。(解答内容=私個人の考えとは限りません。)

もしよろしければ、みなさんも解いてみて下さい。

次回「解答編」に続きます。

参考

正論:
道理を説く論について正しいものであると評価する呼び方である。事実に関する議論や認識論について用いられることはあまりなく、ほとんどの場合が「**であるべきだ」という当為についての論である。そのため、論の対象は道徳、倫理や規範、政策など、公共的な要素をもつものが多い。実際の用法として多く見られるのは、多数が流されている状況に対する正しい少数派的意見、価値の多様化に対する堅くて古い感じのする常識意見、というニュアンスの評としての用法である。ただしこの種の範囲に限るわけではない。問題に対する最適解ではあるが、現実離れしている場合に論者への指摘として用いられることが多い。
wikipedia
正論 ⇔ 曲論
正論:道理に合った意見のこと。
曲論:道理を曲げた意見のこと。
対義語辞典

道理:
1 物事の正しいすじみち。また、人として行うべき正しい道。ことわり。「道理をわきまえる」「道理に外れた行為」
2 すじが通っていること。正論であること。また、そのさま。「言われてみれば道理な話」
weblio

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