
-極小論-過去・現在・未来
「“勝”手に“小”論文を書く」人、“勝小”です。
(当noteの前提・諸注意等については、こちらの投稿をご参照ください。)
突然ですがこちらの画像をご覧ください。
縦軸をあえて定義しておりませんので、いかようにも解釈できるかと思います。
(質問)
上図は2種類の株式の株価推移(縦軸:株価)だったとします。あなたが"投資家"だったとして、どちらに投資をしますか(あるいは、どちらの投資比率を高めますか)。
と、言う議論もできると思いますが、今回は
『過去に"やんちゃ"をして更生した人 vs これまで真面目に生きてきた人』
を少しだけ考えてみました。
その場合に上図における縦軸は、"徳"と言うことになるでしょうか?
過去実績の比較
こちらのように、"徳"の累積(いわゆる”積分”の考え方)で言えば、左より右の方が"徳"が高いと言えるでしょう。一方で、左は急激に下落があるものの急上昇もあるため、そのあたりを評価する場合もあるかも知れません。
将来予測
こちらのように、将来の推移は両者変わらないかも知れません。
あるいは、下図のように過去をみて、将来も波乱があると予測する人もいるかもしれません。
黄色:過去に急降下があったのだから、将来もそうなると予想
緑色:過去の急上昇があったのだから、将来もそうなると予想
※過去に波乱があった人のみが、将来の波乱予想があるとも限りません。下図のような予想も考えられます。(現時点で急降下が起きていないということは、将来急降下が起きるかもしれない。)
つまり…
図をいくつも用意してみたものの、結論は最初から決まっていて
将来は、どうなるのかわからない
のだと思います。
そうなると「過去に"やんちゃ"をして更生をしたかどうか」のみでは人の善し悪しは判断できない。と、なるかと思います。どちらが偉いとか偉くないとかという議論がそもそも不要で不毛なのかもしれませんが、「過去に"やんちゃ"をして更生をしたかどうか」で線引きした議論はあまり意味のある議論ではないのかもしれません。
ついでに、株式投資の例でいえば、「どちらか一方に集中投資」するよりは、「リスク・リターンを勘案して双方バランスを調整した投資」の方が有用とする理論があった気がします。
今回の極小論文
「過去に"やんちゃ"をして更生した」はその者の人生に触れる一つの要素にはなり得るが、その要素のみで当該人物を評価するには情報が足りていない。同様に「過去から真面目」も、賞賛すべきことである一方で、将来にわたって真面目であると保証するには情報が足りていない。
(128字)
おまけ
将来に不祥事を起こしたときに、どちらの方がより"炎上"するのか。という側面でも少し考えてみましたが、結局のところ、炎上前までのその人の人柄であったりとか、炎上内容・炎上後の印象による影響が大きいような気もしました。
<炎上パターン>
・真面目だと思ったのに(真面目だと思わせていたくせに)不祥事を起こす
・(不真面目だったから、)やっぱり不祥事を起こす
<炎上しないパターン>
・普段真面目だったのだから、この程度は仕方ない
・過去にあれだけのことをやらかしているのだから、この程度は仕方ない
など。
"世論"というものは、難しいですね。