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新卒採用は「ポテンシャル採用」という話

こんにちは、総合商社の中の人です。


この記事では、総合商社に限らず新卒採用全般に言える、非常に重要な前提についてお話したいと思います。



それは、

新卒採用はポテンシャル採用


という事です。



もう少し付け足すと、


新卒採用は、"即戦力採用ではなく"、ポテンシャル採用


という事です。





そんな当たり前のこと知ってるわ!!!!
という人が大半かと思いますが・・・


念のため、「ポテンシャル採用」という言葉を知らなかった人のために説明すると、

現時点での能力やスキルを評価して採用・不採用を決めるのではなく、入社後の成長を見越して採用・不採用を決める、という事です。

必ずしも即戦力の人材を採用するわけではない、という事とも言えますね。

(もちろん、即戦力となるような能力・スキルを持ってる人は、ポテンシャル採用においても高く評価されると思います)




なぜそんな当たり前のことをわざわざ記事にするのか?


新卒採用の就職活動において超超超超重要な前提にも関わらず、この前提をきちんと理解している就活生は非常に少ないように感じるからです。


しかも、この前提を理解しているかどうかで、自己PR・志望動機の書き方や面接の受け答えスタンスも大きく変わってくる


正直、この前提をきちんと理解しているだけでも、全就活生の中でも上位数%に入れるくらい、非常に重要なポイントだと思っています。





どういうことか?

まずは企業の視点に立って考えてみましょう。

もし新卒採用の候補者である就活生全員が即戦力となるような人材であれば、ポテンシャル採用などする必要もなく、候補者が今持っている能力・スキルを比較して採用する学生を決めれば良いだけですが、そんなレベルの就活生はまずいません。

(某ビ〇リーチのCMでお偉いさんが即戦力の転職者に驚いていたりしますが、他社で実務経験を積んだ転職者を採用する中途採用であっても、本当に即戦力となるような人材を採用できることは稀という証左ともいえると思います)


従い、企業は学生の現在の能力・スキルではなく、自社に入社した後に大きく成長し活躍してくれるのか?という将来的な能力・スキルを面接等を通じて見極めようとしているわけです。

よくガクチカや自己PRなどで問題解決の構造を使って、ご自身の問題解決能力をアピールしようとされてる方が散見されますが、アピールすべきなのは問題解決能力ではなく、そもそもなぜそのエピソードの事象を問題と認識したのか?なぜ解決しようとしたのか?何がモチベーションや原動力だったのか?といったあなたの価値観や思考回路をアピールすべきなのです

そして、その価値観や思考回路は企業が求めているものと合致している必要があります。つまりどういった価値観や思考回路を持ってる人がその会社で成長し活躍するのかを理解した上で、自分の価値観や思考回路がフィットしているのか見極め、その合致している価値観や思考回路をアピールしていくことが重要ということになります。


また、その価値観や思考回路は入社後にも発揮されるものでなければならないため、環境に左右されないご自身の根源的な価値観や思考回路である、ということもアピールする必要があります。ガクチカで複数のエピソードを求められたりするのはそういった背景です。


「企業は将来的な能力・スキルを評価しようとしている」とサラッと書きましたが、これ非常に難しいことです。面接官も人間ですし、面接の時間も限られています。面接の中で完璧に見極めることは不可能とも言えるでしょう。

一つの方法論として、限られた面接時間の中で、面接官に頭の中で、あなたが入社後に成長し活躍している姿をイメージしてもらう、というのが非常に重要です。

これは面接官だけの努力でどうにかなるものではなく、あなたが言語・非言語のコミュニケーションでどのように伝えるかに大いにかかっています。
「面接官の頭の中であなたが入社後に成長し活躍しているイメージを作る」という観点では面接官は敵ではなく、あなたと一緒にイメージを作り上げようとするパートナーと考えることもできます。

(そういったスタンスで面接してくれない面接官もいますが、少なくともあなたがそういうスタンスで対話を試みようとすることで、あなたの話し方や言葉のチョイスは変わってくると思います)



まとめると、新卒採用はポテンシャル採用という大前提に立つと、

① 企業は入社後に成長し活躍してくれる人材か?という観点で評価している

②   現在の能力・スキルをアピールするのではなく、価値観や思考回路をアピールすることが重要

③   その価値観や思考回路は、その企業で成長し活躍するような人材が持っているものと合致する必要あり。また環境に左右されない根源的なものである必要もあり。

④  「入社後に成長し活躍してくれる人材か?」の見極めは非常に難しい作業。面接官の頭の中で入社後にあなたが成長し活躍する姿をイメージしてもらえるよう、共同作業的なコミュニケーションが重要

といった点が理解できるかと思います。


これらを踏まえて、自己PRや志望動機の作り込みや面接でのコミュニケーションで具体的にどのような点を気を付けていくべきか、については後日別の記事で私の考えを述べたいと思います。


また今回の記事は若干論理が飛躍してると感じられる箇所もあるかと思いますので、ご不明点あればコメントやTwitterへのリプライで質問おねがいします!!

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