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🇦🇺オーストラリア放浪記④ GOR: Warrnamboolへ大移動

Angleseaでの2回目の朝を迎えた。昨日とは違い、手早く支度を終えて出発。

今日はGORの西の果てWarrnamboolまで150kmを一気に駆け抜ける。Angleseaが位置するGORの東側は恐らくもう戻らないので、行きたい場所に立ち寄りながらゆっくり向かった。


とはいえ、まずは腹ごしらえ。宿でお世話になったホストに別れを告げ、昨日とおんなじカフェに朝食を食べにきた。

パンがでかい。
右のクロワッサンの大きさは人間の顔とそんなに変わらないぐらい。
初めてベジラップなるものに挑戦。激ウマである。

昨日も今日もこのカフェは人でいっぱい。
席が取れなくて、複数の人たちと相席する形で大きなテーブルの席についた。

席に着いた後、向かいに座ってきた老夫婦が声をかけてくれて、どこからきた、どこへいくんだ、日本といえばスキーだ、などなど色んな話で盛り上がった。

まだたった3日しかオーストラリアに滞在していないが、特に文化面に関してこれまでに感じている一番の感想は「人の良さ、コミュニケーションの楽しさ」である。

外にいると、とにかく色んな人と自然発生的にコミュニケーションが発生する。声をかけてくれることが多い。
「観光客」とか「外国人」とかいうレッテルを貼られて、妙な隔たりを作られたり、特別扱いされたり、距離を置かれることなく、そこらへんのオーストラリア人と同じような扱いをしてくれる。
なんかこれがすごく楽なのである。そして自分も自ら誰かに声をかけちゃいたくなるぐらい楽しい。

これはもしかしたら、彼らが世界共通語である「英語」を話すから、躊躇なく「明らかな外国人」にも話しかけられるだけなのかもしれない。もしかしたら、都市部であるメルボルンでは違うかもしれない。

が、移民を受け入れてきた文化から生まれた賜物なのか、教育がいいからなのか、少なくとも日本やイタリアには(決して蔑んでいるわけではなくあくまで文化の違いとして)ないものであるのは確かだと思った。現時点では。


オーストラリア住みたくなっちゃうな、と思いながらカフェを後にし、いざWarrnamboolへ出発。
GORの海沿いの道を駆け抜ける。

砲兵岩(Artillery Rocks)
南極大陸から離反した時代の巨大な一枚岩の堆積岩が見られる
波や風に削られて、堆積岩表層部内の硬い部分のみがキノコのような形状になって残っている。
これも、サンゴとかではなく、波が作った芸術。
(集合体恐怖症にとっては敵でしかない。)
ここは釣り人が多かった。とんでもない波だったけどちゃんと釣れてるのかな。


パッタン岬展望台
パッタン岬にあった碑文。
GORの略はネイティブ公認のようである!


50kmほど車を走らせるとApollo Bayに到着。ここで昼食とトイレ休憩、スーパーでの買い出しを済ませた。

Apollo Bay遠景
マリナーズ展望台より。
Apollo Bay中心部。商店街のような作り。
スーパー。
地震がないから、陳列棚の背が高い。
昼食のフィッシュ&チップス。
分かってはいたが予想を超える大きさ。
この商業地区のトイレがびっくりするぐらい分かりにくくて笑った。
この路地の奥の緑のサインがトイレ。
めっちゃ隠すやん。

この町はGOR東側の拠点となる町で、多くの観光客が訪れる。
またこの町を起点に歩いて海沿いを進む「Great Ocean Walk」という道と、これまで通り車で進む「Great Ocean Road」にルートが分かれる。

GORインフォメーションセンター前のモニュメント。

できれば歩きたいところだが、、今回は時間がないので車で。


Apollo Bayを後にし、Cape Otwayに到着。ここはGOR全体の中間に位置し、灯台のてっぺんから東西の海岸線を一望できる。

Cape Otway
風に吹かれる旗はオーストラリアの国旗とアボリジニの民族旗(左)
灯台。1850年代に建てられたもの。
ここの灯台は上に登ることができる。列で少し待つ。
灯台内部。
みんな上が気になる。
てっぺんからのパノラマ。
この果ては南極かあ
東側
西側
東側と海の表情や植物の生え方が違うように思う。
灯台以外にも、灯台の管理人がくらし暮らしていた家や通信局などが見学可能。


時刻は17:30。大洋の景色を楽しんだ後は、森へ向かう。昨日行けなかった滝を見に行くことにした。1時間ほど車を走らせて到着。

Triplet Waterfalls
トレイルを経てたどり着くことができる。
見てわかる通りすごいジャングルだった。
トレイル入り口。
滝まで2kmで往復1時間、とあり少し躊躇した。
が、全然嘘だった。

30分かからず往復できた。
トレイルの森が昨日の森よりも良かった。
より手付かずの自然を見ることができた気がする。
歩きながら、ジュラ紀か白亜紀にタイムスリップしたんじゃないかと思ってしまうような森。

恐竜が出てきそう。
熱帯系の鳥の声たちがより一層雰囲気を作り出す。
写真では伝わらないと思うが、もう木が巨大すぎて微生物にでもなった気分である。

日本にも神社の境内などに大木が生えていたりするが、そういった類の木の雰囲気とは異なる。
日本の「里山」や「自然との共生」とは違い、完全に人間社会からは隔絶された手付かずの自然の中で巨木になったんだ、という「野生感」をまとった木々たち。


19:00を越えたので、ここから一気にWarrnamboolへ。道中の景色の変化が、これまで走ってきた道とはまた違って、面白かった。

平地の荒野ではなく、丘陵の草原が広がっていた。
20:30を越え始めると日が傾いてくる。
夕陽に照らされるスモーキーな感じの空気が美しかった。
海沿いのまっすぐな道
21:00を超えるといよいよ夕焼け。


21:15、Warrnambool着。今日の宿。
今回はホストなしの完全一棟貸し。ここで2泊する。


Angleseaで過ごした穏やかな暮らしの日常から打って変わり、一気に観光感ある過ごし方をした1日だった。

明日はGOR一番のハイライトを見に行く。

ではまた。

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