🇦🇺オーストラリア放浪記③ GOR: 荒野と森と海
オーストラリア2日目。海沿いの小さな町Angleseaで迎える朝。
今日はこの町を少し散策した後、Great Ocean Road付近の森を目的地として1日中ドライブ。
Great Ocean Roadは毎回書くと少し体力が奪われる単語の長さなので、略して「GOR」とする。
(ネイティブがどう略すかは謎)
まずはAnglesea散策から。
今日はぐっすり寝過ぎてしまい、外出したのは10:00くらい。朝食を食べにカフェへ。
初日に引き続き、植物に目がいく。
大陸が違うから植生が異なるのは分かるんだけど、なんというか見た目が不思議すぎて、日本のどの植物に近しいか、とか「〇〇科」等の植物の仲間も全く想像つかない、異様な形状をした植物ばかり。
植物だけ見ていると、「地球に限りなく環境が近い別の星に来た」ような気持ちになる。
カフェでゆっくりしすぎて、朝食を食べに来たのに気づいたらほぼ12時。
宿に戻り、ドライブへ出発。
目的地の森へは、GOR王道の海沿いの道ではなく、少し内陸に入った道で向かう。
レンタカー屋のおっちゃんが、
「内陸の道はなにも見るもんないから、やめな」
と言っていたのを思い出す。
が、気にしない。
現地民からすればこの荒野はまさしく「なにもない」なのだろうけど、日本人からしたら人工物ゼロのこの平地はあり得ない光景であろう。
内陸の道を走って良かった。
ただ見渡す限りの荒野の風景に、「本当にこの先森があるのか?」と不安になる。
しかし。荒野を走り続けて1時間ほど。
突然、植物の背が高くなり始めたのである。
荒野は一瞬にして森へと姿を変えた。この景観の変化の唐突性にずっと感動していた。
そしてしばらくするとついに目的地に到着。
Red Woods Forestである。
そしてすぐ近くに滝へと続くトレイルがあったので、そちらにも足を運んだ。
このジャングルはGreat Otway National Parkという国立公園にある。
ヴィクトリア州はなかなかの高緯度地域だと思うのだけれど、こういった熱帯のようなジャングルと、乾いた荒野が、隣り合って形成されるのは一体どういった自然のメカニズムになっているのだろう。
森を楽しみ、時刻は16:00前。
ぼちぼちAnglesea方面へと車を走らせる。
帰りはGOR王道の海側コースで。
昨日は若干曇りがちだったのでGORの本気を見た気がした。
まさにGreatだった。Great。
19:30を回り(日が長すぎて時間感覚が狂う)、宿へ帰宅。
帰るとホストが焚き火していたので飛び入り参加。
CraigさんはGORのエキスパートでローカルガイド。明日はAngleseaを出てしまうので、道中の様々なおすすめを聞いたり、日本の文化やオーストラリアの文化について語り、笑い合った。
Craigさんのカンガルーを食べる話と、事あるごとにお母さんがCraigさんの話を遮って「みて!星が綺麗よお!」と言っていたのがとくに印象深い。この国の人々は自分たちが住む土地を誇りに思い愛しているのが深く伝わった。
地元の人との交流はやはり何にも変えがたい濃密な時間を与えてくれるなとしみじみ。
明日はGORの西端側、Warrnambool(ウォーナンブール)という町へ向かう。
ではまた。