命
イスラエルによる蛮行、宇露戦争、能登半島地震等。いま、当事者ではない私たち一人一人の「命に寄り添う愛(慈悲)と勇気」が試されているのかもしれません。地元秋田の「北鹿新聞」に投稿した駄文の紙面画像とテキストを転載します。
また、何が起こっているのか、今後どうなっていくのか、そして私たちはどうしたらよいのか等についてまとめた資料もあわせてご紹介します。
はじめに、能登半島地震で犠牲になった方のご冥福をお祈りするとともにご遺族にお悔やみ申し上げます。また一刻も早く全ての方が見つかることを願い、被災された皆様にこの場を借りてお見舞い申し上げます。
さて、戦後の混乱期、草創期だった少林寺拳法は「喧嘩の仕方を教えてやる」という触れ込みで血気盛んな青少年を集めました。力がなければ生きていく事が難しい時代でした。
先日、道場で子供同士喧嘩した挙句に一人が泣き出しました。すると他の子たちも集まって来て話し合いを始めました。ところが、泣かした子がすぐに「ごめん」と謝り、泣いた子が間髪入れずに「いいよ」と言ってその話し合いが終わってしまったのです。
黙って見ていた私は、「本当にいいの?」と泣いた子に問いかけました。喧嘩は、意見や主張の違いがぶつかり合った時に始まるものです。双方の主張が尊重された形で終わらない限り納得は得られないでしょう。道場では、トラブルが発生したら対話の時間を徹底的にとるようにしています。誰も敵とはみなさず全ての人に敬意を払い自他を共に尊重して対話する事こそが、少林寺拳法の目指す「自己確立」と「自他共楽」そのものだからです。
一般に喧嘩の現場では、心や身体を傷つける言動の兆しが見えたらすぐにそれを制止して対話を促す中立の仲介者が必要になります。差別なく命を思えば暴言や暴力の中どちらかに肩入れして火に油を注ぐのはもっての外ですが、野次馬ばかりに囲まれていても引くに引けなくなってしまうでしょうから誰かが勇気を出して割って入らなければならないわけです。ちなみに私たち拳士は、今の時代喧嘩を求めないのは当然として自らの身を護るばかりでなく他人の喧嘩を止める事もできる強くて優しくて賢い勇者になれるよう日々修行に励んでいます。
ところで、喧嘩といじめの違いは何でしょう。喧嘩は双方がぶつかり合う事で始まるものですが、いじめやハラスメントは一方が「嫌だ」と思いながらもそれをやめさせることができない場合に成立するものなのではないでしょうか。いじめた側にその意図があろうとなかろうと「いじめられた」と思われたら、それはいじめでしょう。
拳士には「嫌なことは嫌と言える人になれ」と教えていますが、「嫌だ」と言えない事が責められるべきではなく、いじめた側がそれに気づいて自らやめるのが道理です。もしもいじめた側が嫌がらせになっていると気づかなかったり悪意をもって行っていたりしたのならば、いじめられている人がより深く傷ついてしまわぬように第三者がこぞってそれを制止しなければなりません。傍観は黙認ととらえられていじめを助長しますから、傍観者に囲まれながらいじめられている人はさぞかしつらいでしょう。
いじめは身近な問題ばかりではありません。いま、イスラエルがパレスチナの方々に蛮行をはたらいています。一方的にガザを封鎖して水も食料も電気も燃料も送らずに爆撃を繰り返しているのみならず、「パレスチナ人は蟻だ」と公言しブルドーザーで轢き殺すなどしています。多くの医師やジャーナリストたちも虐殺されていますからガザにいる全ての人を対象としているかのようで、戦闘員同士がぶつかり合う戦争や武力紛争とは一線を画した、いじめと同じ構図による蛮行と言えるでしょう。極端な差別意識によって一方の命がとてつもなく軽んじられている現実の中で、見て見ぬふりを続けるのか、それとも微力を承知で声を上げるのか。第三者である私たち一人一人の「命に寄り添う愛と勇気」が試されているのかもしれません。
(参考:秋田県議会全会派代表により提出された「ガザ地区における人道的停戦を早期に求める決議」平成5年12月22日 秋田県議会)
(参考:南アフリカによる「イスラエルのジェノサイド条約違反」に関する提訴)
(参考:ICJによる暫定措置に関する判決)
(参考:北鹿新聞に掲出している意見広告と、noteに投稿した拙文「虐殺だなんて」)
(参考:北鹿新聞に掲載頂いた投稿「心を寄せて」とともに、何が起こっているのか、今後どうなっていくのか、私たちはどうしたらよいのか等について記載した駄文をnoteに投稿しました。冗長で恐縮ですが、是非ご高覧下さい。)
(参考:イスラエルによる虐殺の数々)
#ガザ大虐殺をやめろ
#NOシオニスト帝国主義
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