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『X-MEN Vol.2:徒花』刊行記念!ミュータントと対立する敵キャラクター紹介!

ライターのジェリー・ダガンが手掛ける、X-MEN新シリーズ第2巻『X-MEN Vol.2:徒花』が、9月12日頃より発売中です。

X-MEN Vol.2:徒花
ジェリー・ダガン[作]  ペペ・ララス 、ハビエル・ピナ[画] 高木 亮[訳]
定価 3,300円(10%税込)

前作の『X-MEN Vol.1:栄華』に引き続き、X-MENが目覚ましい活躍を見せる本作ですが、彼らと敵対する組織やキャラクターたちも物語を盛り上げる魅力の一つです。

ということで、今回は、本編に登場するX-MENの敵対勢力について、
詳しく紹介していきたいと思います!


"反ミュータント組織" オーキス


火星の第1衛星であるフォボス内のオーキス基地

まず最初にご紹介するのはこちら、「オーキス」です。

オーキスは組織の名称で、その実態は危険な存在であるミュータントを敵視・排除するという思想の下、世界各地から集められた化学者や有識者らによって構成されたグループ。最新鋭のテクノロジーを駆使してX-MENをあの手この手で追い詰めてくるため、ミュータント側からすれば非常に手ごわい存在です。(しかし、彼らからしてみれば、ミュータントこそ地球を脅かす"敵"に他ならないのです)

オーキスは目的別に部門が編成されていて、攻撃活動など直接的な戦略を行うグループや、人材や資源などの研究にあたるグループなど、計6つの部門に分かれています。

直接戦略系統と間接戦略系統で大きく分けられ、さらに部門ごとに編成されるオーキス。

さらに、その部門ごとにリーダー(長官)が配置され、本作でX-MENに奇襲を仕掛けるドクター・ステーシスは、人材/資源部門の長官でもあります。

これまでも、互いの存亡やテクノロジー開発競争などで、何度も攻防戦を繰り広げてきたミュータントとオーキス。本書『X-MEN Vol.2:徒花』でもその戦いは止むことなく、むしろ激化していくことになっていきます。

両陣営の争いは、シリーズ全体を通してのテーマでもあるので、今後の展開にも注目しておいてくださいね。

"ミュータントを憎むエリート実業家" フェイロン


紅い肌と白い髪が特徴のフェイロン。自らの身体に改造も施しており……?

前作『X-MEN Vol.1:栄華』で初登場した、オーキスの作戦/攻撃部門の長官で実業家。

一流の科学者である母と原子物理学者の父の間に生まれ、エリート両親のDNAを受け継いだ彼は、なんと13歳の時にMITを主席で卒業するという偉業を達成します。(ちなみに、母の先祖は無線通信やエネルギー伝達など数々の成果で知られる天才発明家二コラ・テスラという設定)

その後は、自身の名前をケルビン・ヘンからフェイロン(中国語で飛龍の意)に変え、同名の会社まで設立して、生物学と気候学の分野で大規模な緑地改革を実現させました。

勢いづいたフェイロンは、野望だった火星進出の計画にも着手し、何年もの歳月を費やして研究を推し進めていましたが、そんなある時、ミュータントが火星にアラッコという新たな活動拠点を作ってしまいます。

ミュータントに先を越され、火星進出の野望を挫かれるフェイロン。

自身の悲願が目の前で潰された彼は、ミュータントそのものを酷く憎むようになっていき、ミュータントへの対抗手段を身に着けるため、自身の肉体に改造を施します。

前作『X-MEN Vol.1:栄華』のラストでは、その身体改造により衝撃の活躍を見せましたが、引き続き彼の動向には要注目です!


"謎に包まれた科学者" ドクター・ステーシス


謎の多い人物、ドクター・ステーシス。その正体とは……?

フェイロンと同じく、前作『X-MEN Vol.1:栄華』で初登場した謎多き人物で、オーキスの人材/資源部門の長官を務めます。

自らの邪悪な目的のため、人間と動物のDNAをミックスしたキメラを創造するなど、不気味な研究に日夜没頭している、まさにマッドサイエンティストと呼べるようなキャラクターです。

前作『X-MEN Vol.1:栄華』でのワンシーン。帽子をかぶった人物がドクター・ステーシス

前作では、対象の生命力を測定する実験を繰り返したり、記者の男にミュータントが不死であることの極秘情報を渡したりするなどの暗躍を続けていましたが、本作ではついにX-MENに対して部下のキメラたちを送り込むという実力行使に打って出ます。

本作『X-MEN Vol.2:徒花』でのキメラ急襲シーン。とある液体の作用でさらに狂暴化しています

彼もまたミュータントを執拗に敵視しており、本編中での言動から察するに、目的のためなら手段を選ばない冷酷さが窺えます。

はたして、ドクター・ステーシスとは何者なのか。その驚くべき正体は、本作『X-MEN Vol.2:徒花』にて明かされます!

"凶悪カジノの胴元" コーディーセップス・ジョーンズ


コーディーセップス・ジョーンズの初登場シーン。

前作『X-MEN Vol.1:栄華』で初登場。キノコのような見た目をした真菌型の生命体で、「ゲームワールド」という宇宙規模の賭場を仕切る胴元でもあります。

非常に狡猾かつ残忍な性格で、自身が仕切る賭場で人類の存亡を賭けの対象にして、客に大金を積ませるなどして、カネと権力を我が物とするのを生き甲斐にしています。

ゲームワールドでは、あらゆる銀河系から来た客たちが、凶悪な賭けに興じます。

コーディーセップスは3万年以上も生きており、その長い歴史のなかで、銀河系の数多くの犯罪組織や危険人物を陰から操るなど、裏社会のフィクサー的なポジションにいます。

前作ではゲームワールドの賭けを通じ、地球に向けて昆虫のような生物の軍団を送り込むことで、X-MENを苦しめましたが、本作ではついに賭場に乗り込んだX-MENの女性メンバーたちとの直接対決を繰り広げますす……! 激動のバトルをぜひ本書で楽しんでくださいね。

"殺戮特化型知的生命体" モードック


『X-MEN Vol.2:徒花』のモードック登場シーン。

工作員のジョージ・タールトンが改造手術を受けて変貌した姿であり、モードックとは「Mental Organism Designed Only for Killing」(殺戮特化型知的生命体)の頭文字を取ったもの。

一頭身の身体に手足が生えているという、エキセントリックな見た目が特徴的で、能力としては超人的な精神力とサイオニック・パワー、飛行能力などを備えています。

本作では、自身が開発したウィルスを乗客のいる船内にばら撒いて実地試験をするという、ヴィランらしい猟奇的な行動に出ますが、X-MENの出動であえなく撃退されてしまいます。

ですが、その後、何やら彼に興味を惹かれたドクター・ステーシスが接触を試みようとしており……気になるその先の展開は、本書でぜひチェックしてみましょう!
(余談ですが、マーベル映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』にも、実写版モードックが登場していて、その強烈なビジュアルでインパクトを残していました。)


このように、X-MENには、反ミュータント組織「オーキス」をはじめ、地球外生物、殺人マシーンなど多彩かつ強力な敵キャラクターたちが存在しています。

はたして、X-MENは彼らに打ち勝ち、
希望ある未来を築くことができるのか――

彼らの行く末を見守りつつ、今後のシリーズ展開にぜひご期待ください!


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