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Thank you,UNISON SQUARE GARDEN!

夜が揺れていると興奮する人間です、こんばんは。

WINDOWが開いても興奮します。というわけで、UNISON SQUARE GARDENの20周年お祝いツアーに参加してきました!
ずっとUNISONの話をしたいな~なんて思いながら今まで何も書かずに来てしまったので、せっかくだから自分とUNISON SQUARE GARDENの話をする。武道館とツアーの話もする。

私とUNISON SQUARE GARDEN

UNISON SQUARE GARDENというバンド自体を知ったのはもうずっと昔の話で、たぶんシュガーソングがリリースされた頃だ。その時は「あ、この曲好きだ」と思って、それっきり。「シュガーソングとビターステップ」のシングルだけiPodにダウンロードして、たまに聴くに留まっていた。
その後数年して私の中で空前のバンドブームが巻き起こり、あらゆる邦ロックのCDをレンタルショップで借りまくった。UNISON SQUARE GARDENもその中に入っていたが、この時も一番熱狂的に応援していたのは別のバンドだったため、やはりたまに聴くに留まっていた。

そこから転機が訪れたのは、長年応援していたバンドが活動休止となり、ライブへの参加ができなくなったことだ。せっかくだし、他のバンドももっとちゃんと聴こうかな、と思った時に刺さったのがUNISON SQUARE GARDENだった。ちょうど対バンツアーが始まる時だったので、チケットを応募した。そして、運よく当選した。私は今まで追っかけしていたバンド以外のライブに行ったことがなく、別のアーティストのライブに応募するのはこれが初めてのことだった。来たるその日が来るのをとても楽しみにしていた。

本当に、楽しみにしていたのだが。

そのライブツアーが始まる少し前に、コロナが流行した。コロナ禍の幕開けである。軒並みライブは中止になり、当然UNISON SQUARE GARDENの対バンツアーも中止になった。あの時のやるせなさは、今思い出しても涙が滲むくらいの虚無感だ。チケットの払い戻しが行われたが、なんだか悔しくて悲しくて、チケットは払い戻さなかった。今も、そのまま手元に残っている。

しかし、その数か月後、配信ライブが行われるお知らせを目にした。これはもう観るしかないと思い、迷わず配信チケットを購入。配信当日は定時ダッシュを決め込んで仕事から帰宅し、スマフォをスタンバイ。
大好きな「mix juiceのいうとおり」から始まり、私はもうテンションが上がりまくっていた。今セトリを見返しているが、生で聴きたすぎるセットリスト。(さすがセットリスト職人・田淵智也)そして、UNISON SQUARE GARDENに落とされた、本当のきっかけの曲がこの時に聴いた「フルカラープログラム」だ。

ラスサビに入る前に音が消えて、斎藤さんの声だけが響いて、無人の観客席がパッとライトに照らされたあの瞬間を、忘れることはもうないだろうなと思う。

『涙 キラキラ 西の空に光る
 モノクロでは説明できない 完全無欠のロックンロールを!!』

この歌詞を聴いて、涙が溢れて止まらなかった。MCも全然なかったけど、その歌、その曲だけですごいロックバンドだと思わざるを得ないくらい魂が篭っていた。私は完全に落ちた。(そしてその後、彼らはまったくMCをやらないことを知った。)

その後はもう、ライブが解禁されるまでほぼ毎日UNISON SQUARE GARDENを聴きまくった。
単純なので、そりゃもうずっと聴いていたのだが、ファンクラブには加入できずにいた。心の90%くらいは加入する決意だったのだが、一度も生のライブに行っていないのに加入するのはなんだか気が引けたのだ。残りの10%を引きずってまたしばらく経った後、ライブが徐々に世間に戻り始め、UNISON SQUARE GARDENもライブが開催された。多分再開するスピードもめちゃくちゃ速かったと思う。常にどう音楽を届けるか模索してくれたその姿勢もストイックさを感じ、ファンにも音楽にも誠実であり、ますます好きになった。

そして、ついに私の初めての生のライブ参戦となった「Patrick Vegee」ツアーが始まった。声は出せないしマスクもしたままだったが、ライブの参加自体久々ということも重なって、本当に楽しかった。
「Invisible Sensation」の「だから 生きてほしい!」が、コロナ禍を過ごしてささくれていた私にストレートに突き刺さって、このライブでも泣いた。こちらもセトリを見直しているが、声を出して参加したかったな……に尽きる。

あと本当にたまたまだが、ライブ参加の数日前が誕生日だった私は「Crazy birthday」が流れ出した瞬間、誕生日をお祝いされたかと思いテンションが爆発した。

このライブに参加したことで私の心の10%は完全に満たされ、ライブが終わって帰宅した瞬間にファンクラブに加入した。その後はちょくちょくライブに参加し、本日まで至る。
UNISON SQUARE GARDEN、最高!

2024年7月24日の夜、空けときました。

田淵が「空けといて」と言ったので空けときました、2024年7月24日。20周年結成日当日なんて、武道館にそりゃもう行きたくてしょうがなかったが、仕事を休めず、泣く泣く参戦は見送った。
でも田淵が「空けといて」と言ったので、ちゃんと空けときました。絶対配信してくれると信じてました。本当にありがとうございました。円盤の追加情報お待ちしてます。

18時半はギリギリだったけど、何とか間に合って頭から参加。配信なのを逆手に取って、自分で一生懸命セトリをメモしてプレイリストも自作した。ライブに行くと楽しすぎて、セトリが最高なことは覚えているけど順番とかすぐ忘れるので、普段できない良い経験ができた。

レイテンシーから始まるとは思わなくて、驚いた。拝啓では始まったけど、いきなり敬具結ばれてしまった。でも、歌詞の中に「記念日にしてしまえ」って入っているし、「風なんか吹いてないのに君の心に追いついたせいかな」って言ってくれているので後から納得した。ツアーに参戦してさらに納得したのはまた後述。

曲が最高なのはもう言わずもがななので、少し割愛してMCの話をする。

私はライブで貴雄が喋っているのを初めて見たが、びっくりするくらいたくさん喋ってくれて、「この人本当に誠実にこのバンドのこと愛してるんだ」がよくわかった。後日届いた会報誌の彼のページを見た時も改めてそれをわからされた。(量がえげつなくて思わず笑ってしまった。)これからも燃えます。一緒に循環させてくれ。

斎藤さんはパチンカスだったり彼女にボロ雑巾のように振られたりな少年時代が意外なようでしっくりもしつつ、でもギターにはまっすぐで音楽にもUNISONにもまっすぐで、やっぱり素敵なギタボだった。この声とこの音に惚れてよかった!

田淵の話はもう半泣きで聞いていたが、私は彼が「みんな」ではなく「君」と呼んでくれるのがとても好きだ。こちらこそありがとう。でもその話の後に春が来てぼくらはずるいと思う。

101回目のプロローグの「本当の気持ちを話すのは今日しかありえないだろう」は、彼らのMCで痛いほど伝わった。もう彼らは言わないだろうし、私も聞くことはないだろうけど、2024年7月24日に聞いたから、もういいのだ。

アンコールなしのラストの曲は、1stシングル・センチメンタルピリオド。ここからまたスタート!

UNISON SQUARE GARDEN(と私とファンの皆様)おめでとうございます!

20th BEST MACHINE

記念日をお祝いした後のお祝いツアーは格別な美味しさがある。

前情報で仕入れたのは「初心者にやさしいUNISON SQUARE GARDEN」ということのみ。いつも変態なセットリストに「うひょー!」しているからか、シングル盛りだくさんの濃密さがある意味で新鮮だった。だが、美味いと知っているものはお腹いっぱい食べても美味いので当然最高である。夜が揺れると興奮するが、君が残像だったり東の空から夜な夜なドライブでも大興奮だ。もっとくれ。

ツアーの開幕曲はセンチメンタルピリオド。やっぱりここから始まりである。
そしてアナザーワールドエンド。アルバムが出て初めてこの曲の歌詞を聴いたとき、あまりにも彼らからのラブレターにしか聴こえなくて、思考が止まったが涙は出た。このツアー以降、この曲を生で聴ける機会なんてどのくらいあるんだろうか?30周年か50周年でもないと聴けない気がする。
曲が終わり、拍手の後の静寂の中で、私はちょっぴりまた泣いた。
ラストソングは武道館と逆となり、Catch up,latencyだった。拝啓で始まって、敬具が結ばれた!
世界の音なんて聞こえなかったのに、風なんかは吹いてないのに「君」の心に追いついたんだね。この曲で始まってこの曲で終わることに意味があった。センチメンタルピリオドは、あの曲で終わってあの曲から始まることに意味があった。

UNISON SQUARE GARDENを好きでよかったと思えるツアーだった。

余談だが、あの濃密シングルのラインナップに初めて行ったライブで聴いた「Crazy birthday」が入っていたのは完全に運命だと思う。今回は大声で「バカー!」と叫べた。
かくして、秋生まれの私はまた、UNISON SQUARE GARDENにハッピーバースデーのお祝いをしてもらうことができた。勝手に感謝。

Thank you,UNISON SQUARE GARDEN!

次のクリスマスは是非サンタクロースを渋滞させていただき、また私を興奮させてほしい。

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