ブランドの本当の意味での『インターネットの民主化』を実現するために。
2025年もあけましたね。おばんでがんす。
ミウラタクヤ商店の三浦です。
今年はnoteを「改めて」頑張る元旦ということで一発目の投稿、2025年への意気込みと、僕が感覚的に思うインターネットやEC業界の空気感みたいなものについて語ります。
まず2025年に実現に向けて動きたいことはブランドや事業主にとってのインターネット活用の民主化。です。
インターネット活用って民主化されてないんですよね。事業主のひとたちにとっては。使いこなせている人が少ない。
消費者にとっては、インターネットの利用は当たり前になってて、消費者にとっての民主化は進んでるのは間違いないです。だから消費者のリテラシーはどんどん高まって、外資企業をはじめとしたサービスのテクノロジーも発達して、インターネット最高な風潮はこれからも進む。
ただし、ぶっちゃけ事業主にとってはどうでしょうか?事業主にとってインターネットを活用することはできているでしょうか?
まず、もしあなたがいま帰省してるなら、まわりの親族に質問などして痛感して欲しいです。
隣に家族がいたら、親族の集まりがあったら親族に聴いて見てください「商売でインターネット使ってる?」って、そりゃ、みんな絶対にAmazonで買い物して、インターネットで飲食店の予約をして、わからないことがあれば検索して調べてみる。インスタグラムで新しい情報を仕入れる。なんてことは当たり前にやっている。
みんな当たり前のようにインターネットを活用してる。
では、次に商売人や事業主の親族や友達がいたら聞いてみてください「インターネットって使いこなせてる?」って。
「Chat GPTってなに?」
「生成AIってなに?」
「shopifyてなに?」
「meta広告てなに?」
「web事業者に騙された」
って帰って来ると思うんですよね。ほとんどの場合が。これだけインターネットは便利なもので、売上に直結する崇高な施策やチャネルであることは「特定の業界のひとたち」は知っています。
だけど痛感してみてほしい。
まだまだ全然ウェブを使いこなせてない人多くない?ってことを。てかむしろ、そっちの方がメジャー。ITやウェブ業界は本当に異質な世界。
2024年100時間以上をEC運営のアドバイスをして感じたIT業界人と現実世界のギャップ
僕はEC家庭教師という、小規模事業者様に対して「ECナレッジの教育」という目的でコンサルティングのようなことをしています。
1時間マンツーマンでミーティングして売り上げ上げていこうねって話をするサービスです。現状で100を超える店舗の支援をしてきました。
特にネット経由の売上が100万円ない人に対してのアドバイスがメインになります。
嫌な言い方になりますがウェブサービス業界が「誠実に向かい合いづらいクラスタ」のひとたちが多くなってます。
でも、超少数派ですが月商1億円の店舗もあれば、チャンネル登録者数が30万人を超えるインフルエンサーのECのお手伝いもしました。
別のケースでは逆に「なんでその商材がそんな売れるん?!」みたいな、自分のブランド運営だけでは絶対に気づかない、自分の感覚で話せる範疇を外側も経験したりして、いろんなカテゴリのEC運営についてはそこそこの知見を持ってると思います。
あと、もうひとつ言えるとしたら、アドバイスについてもダイレクトに僕が全て現場に立たせてもらっているので、感覚の解像度も高いと思います。
そのやりとりをたくさんの時間やってきてるなかで、本当に感じることとしては、
事業主のインターネット活用の現実は想像を遥かに超えて使いこなせてない。
ぼくはウェブリテラシーが高い友人がたくさんいます。ECなり、ウェブ広告なり。でも一方で、リテラシーの高くない事業主へアドバイスしたりしてます。
めちゃくちゃウェブリテラシー格差を感じる。
更にウェブリテラシー低い人の方が多い。
「自分と自分の周りにいる人のリテラシーの高さ」を、ITではなくウェブ業界と一般の世界は大きな隔たりがあって、リテラシーの格差ってのはえげつないものがあります。
あ、こんなに言葉が通じないんだって思ったこともしばしば。さらにいえばウェブ業界の常識や知識だけでなくあ、こんなに努力できない人っているんだ。あ、ここ頑張らないと売れないってわからない人がいるんだ。
と思うこともしばしば。
インターネットを活用して事業を成長させることと、の手前には「事業を成長させる力」が必要で、企画力やら、努力をすること、鍛錬すること、という当たり前のことへの理解ができてないことが多いんです。
本当、思うのはインターネットは単なるツールであって、根本的に「事業力」がなければインターネット使っても売れないという当たり前の事実。
ネットで成功したいけど、上手く行ってない事業者の共通項としてあったのは「インターネットを活用して伸ばす」ということへの問題点ではなく「インターネットは『ココを努力しないと伸びないポイント』を勘違いしている人が多い」ということ。
そこサボったら売れないよ?と。
勉強不足というレベルでなく「知識や経験不足による勘違い」が大きく発生していて、そこがボトルネックになってるケースをよくみます。
そこさえ改善すれば売れるという事業主もいます。なので、まずは、その根本的な解決が必要と思ってます。ウェブに対する勘違いを解消。
これは大きな会社でも小さな会社でも「担当者レベルの誤解」であって企業の社長をしていようができていない人もいれば、小規模でやってる事業者の平社員のEC担当の方がわかっている場合もあります。
「勘違いを生み出す」事業主を食い物にするウェブ会社がインターネットの民主化を妨害してる現実。
また「企業の売り上げアップに貢献する」という甘い声の裏側には、名の知れた会社でも『その営業ヤバくない?』という企業も多数あります。相手がサービスや業界に対しての理解してないのに、お得に見せるキャンペーンを展開して、企業の稟議にねじ込み、6ヶ月分の契約を勝ち取り、カスタマーサポートをしてるものの、事業主が払ったお金の分の売り上げのリターンを得られずに問い合わせるとお茶を濁す的な。
んで契約が終了してお金が返ってこず『あの時間とお金はなんだったのか・・・』という事業者と、それをわかってて営業活動をして数字を上げるのが正義のインターネットサービス販売事業者。SEO会社なのに電話営業する会社とかね。
小規模事業者はじめ、リテラシーの低い事業者は食い物にされがち。
もちろん営業活動が悪いことではないが情報弱者から搾取する営業活動をしている、インターネットサービス会社は存在しており、そういった企業が「顧客の耳障りの良いことだけを言って本質を伝えず」インターネットの誤解を生んでることも間違いではないと思います。
捻れた認識を正す。だからこそ「事業者に対する正しい教育が必要」それを実現したい。
でもそれは「インターネットサービス会社のみが悪いのか?」といえば、そうではなく「ちゃんとした情報がシェアされない構造が悪い」要は営業都合による、本質的ではない情報が増えすぎるがゆえにポスト被害者が増えるみたいな構造が悪いって話です。
ウェブサービス会社のようなIT企業と一般企業のリテラシーの格差が生み出してる。繰り返すけど、その格差が生まれることはあたりまえ。情報弱者は勉強することも当たり前。
だから「正しいインターネットビジネスで売上を上げるための情報」が必要で、それを網羅的に発信できる存在が必要。なので、僭越ながらそれを僕がやりたいという立候補の文章が本記事です(前置きが長すぎてごめんね。
IT業界は異世界。ウェブで目立つインターネットビジネスの情報は超少数派
僕は2007年にネット広告メディアに新卒で入り、インターネットずっと触ってて、完全にIT野郎に。ご縁があって独立する前の会社に2011年に転職。
楽天とかAmazonに出品する事業主に、マジで誰も知らない自分たちの開発したオリジナルメーカーの商品を卸すという仕事をしていました。1日100件電話営業して卸先を開拓するような営業してました。その時に楽天市場の事業主などと触れ合います。
それまでは誰もが知るナショナルクライアントの広告アカウントなどに触れてたので、数百万円を受注するのは当たり前、月間数千万円の広告を運用するのは当たり前みたいな世界にいて、だから驚愕でした。
2000円の商品を1個売って利益が1000円だけという世界に。
初めて始めた物販で得られる利益の低さに驚きました。んで同時に「インターネット広告ってなんて楽な商売なんだ」と。もちろん世の中に必要とされているし、日本人が誰しもが上手く使うべきもの。なんだけど、営業して注文を受けて広告入稿するために『データ送って』手数料10万円。なんじゃこりゃ!
なんて楽な商売なんじゃ!
かたや数千円の利益のために何十本も営業電話かけてようやく買ってもらえて汗をかきながらインターネット広告屋時代に求められた利益を目標とされる。なんじゃこりゃ!めっちゃしんどい!!
2011年、僕が物販会社に引っ越したときはまだまだ「HOW」だけでインターネットの売り上げが上がる時代でした、だから予算がある事業者が少しツールを活用した大手の事業主が「売上1000%達成その秘訣とは?!」とか「年商10億円を達成した現場のリーダーシップ論」とかドデカい数字が並んでいて、インパクトがあったと思います。
でもあんなの圧倒的な少数派よ。
スモールビジネスはABテストなんか必要ない。本当の事業のリテラシーを身につけろ。
また当時は「ポジショントークによってリテラシーの低い事業者の予算を食い潰す営業上手なウェブ企業」がたくさんあり、不透明な時代だからこそオラついた営業だけでどんどんウェブ会社は儲かってるように見えてました。
ポジショントークとして『HOW』を導入すれば売れますよ!と騒ぎ立て、山賊のように死んでいった事業者は無視して、上手くいった少数派の企業を自分の会社の大成功事例のように取り沙汰し『ウェブ業界はこんなに魅力的なんだ!だからあなたもうちのツールやセールスを導入しよう!』と囃し立てるそんな構図が目に多くつきました。
その結果、
めっちゃ思うことは僕がコンサルさせてもらっているスモールビジネスの事業者さんから「ABテストしたいんです」とか「ヒートマップを導入しなきゃいけないと言われました」「アクセス解析しなきゃ」という『お前たちはそのフェーズじゃない』にもかかわらず自分たちに全然必要がない施策をやりたがる、という地獄のような様相を多々みてきました。
もちろん情報として間違ってないですが『お前たちはそのフェーズじゃないから、もっとインターネット上で泥臭いことをやれ』と毎回伝えてます。自分がエステティシャンのゴッドハンドなんじゃないか、と思うくらい余計に身についた間違った知識の贅肉を搾り落としていくことが多いんです。
まじで月商500万円を切るような小規模事業者はアクセス解析とかスマートにやろうとすんな。Twitterでエゴサして自分のブランドを語ってくれた人へ絡みにいったり、Instagramでフォローくださった方にDMを送ってお礼をしたり『人として当たり前に相手が喜びそうなことを売れる前からやれ』ってのが僕の意見で、ウェブ業界のポジショントークによる「キラキラ感のある施策」に『あなたのフェーズでは』意味がないです。
と伝えたい。
商品ページを十分に作ってないくせに広告で売ろうとするな、当たり前にひとの役に立ってるかどうか?を考えろ、ウェブビジネスに幻想見るな。お前はお前らしく立ち振る舞えばウェブで売れるようになる。
広告出すのに予算30万円とかいらねぇから。
話が少しずれました。
損益計算書が作れない経営者たち、即答で粗利率が答えられない運用者たち。
これびっくりするんですけど、EC家庭教師で「粗利率ってどれくらいですか?」って質問に即答でいない事業者さんマジで多いです。
年間のPL(損益計算書)を作っていない事業者さんもたくさんいて『あなたウェブとかECとかじゃなくて、そもそも事業運営の基礎できてなくない?』ってこともたっくさんあったんです。
そもそもECって一個の事業だからそれくらいできんとダメよ。
って話もたくさんあって、なんかECとかブランドがうまくいくためには『そもそも論』をもっと鍛えなきゃだめよね。って話もあり、とにかく『ECを成功させるためには本当にいろんな要素が必要でその素養が必要』だから「その素養を育てるのに幅広いことを教えてくれる人が必要」って思っているのです。
ECで上手くいくって、たぶん知っておかなきゃならないことがメチャクチャ多いんだよね。だからスクールとかでパソコンやSaasのソフトが使いこなせたりデザインできても売れないのが現実。
本当にECを教えられる人は少数派と思ってます。
一生現場主義の理由。経験があるからこそ人に教えられるという自負。
手前味噌な話ですが、僕は実績の数値で見れば、一応スモールビジネスにおいて「実績もないしょーもない数字やなぁ」と言われるレベルではないと思ってます(大手を振って自慢できる規模でもないけれども)んで、ひとりECなんで一生現場にいるつもりです(将来ひとを雇うなら弟子を取る)
強いて言うなら健康食品って凄い難しいカテゴリを選択しているのが自分の馬鹿さ加減だなぁと思うくらい。
世の中のコンサル会社さんの難しいところと思うんのですが「事業の実績あってコンサルしてる人」と「コンサルとして育ってコンサルしてる人」の2種類いると思うのです。
前者は確実に信頼性が担保されると思うのですが、正直、後者においては玉石混合、ハズレ担当者に当たったらもうみてられないことに成るわけです(そういう話を聞く機会は多い)
実際にEC家庭教師の最初に「実は別の会社さんからコンサル受けてました、でもまったく成果出なかったんです」と言われて「どんなアドバイス内容を?」とヒアリングさせてもらうと「ひえ〜机上の空論モンスターがいるぅ」と思うような無駄な施策やらコストの原因やらがたくさん耳に入ってきます。こういうケース少なくないんですよね。
「誰にでも失敗はありますよ」
という救いにもならない言葉からEC家庭教師をスタートすることも少なくなく、その度に「うーむ騙されないためのリテラシーも必要だなぁ」と思ったりしたりすることもあるのです。
自分自身を適切に評価して、それを世の中に還元しEC事業者に貢献し、それでお金をもらう環境を作る。
全然文章まとまらないんですけど、結論ほんとうに「インターネットの民主化」を実現するためには『多くの事業者が小さい成功を手に入れる』母数が必要になる。んで、その成功を導くためには『EC現場の教育』が絶対に必要。
EC運営ってマジで難しいんですよ。
誤解生むかもですが、いろんな商売のカテゴリがあるインターネットの領域で言えばトップクラスに難しい業態です。楽して儲からない。
だから簡単に教えられるものだったり、そもそも支援者が入っても上手くいってない事例の方が多いのではないか?とさえ思っています(あくまで小さい事業者は予算がある大手は別、あと繰り返しだけど支援会社の質にもよるので一概には言えない)
だからスモールビジネスのひとでECをはじめたい事業者は「教育」が必要で、それを世代的にも経験的にも「ほどほど良い年代のおじさん」である自分がやりたいなぁと思っている次第でございます。
あと自分で言いますが、
伸ばせてるひとはマジで教育だけで伸ばせてます。
年末年始にいろんな素晴らしいnoteを読んで「note面白いなぁ」って思って『よし俺も大作を書くぞ!』と書き始めたものの、子供に邪魔されたり、なんかまとまらなかったらりすごい面倒くさくなってきたので、ここら辺でやめます(地獄のような性格してる
ということで今年は「EC現場の教育」に突っ込もうかなと。んでそのために「自分のショップの売上を上げる」「質の高い教育コンテンツとコミュニティを作る」「唯一無二の教育方法を確立する」ことをやっていきますので、ぜひEC運営者の皆様ぼくに関わってください。
有料コンテンツを当たり前に作る、できるだけ無料のコンテンツは作らない。
そしてもうひとつ心がけたいことがあり「必要以上に無料コンテンツを作らない」ってこと。現状はYouTubeで「それっぽい情報」が出回っているので、勉強した気になることが簡単。だけど、それはほとんど集客コンテンツでクリティカルな現場で役立つコンテンツではないんですよね。
みんなそれがわかってるから「こういうテーマでYouTube探してるんですけど良いのが見つからず教えてください!」っていってる人の話を見るようになりました。YouTubeで探したんですけど、見つからないんです!と。
知ってた?有益な情報って無料じゃないんだよ?
YouTubeも集客として使うにはそれなりにコストが必要で、集客ホイホイだったYouTubeのコスパが企業にとって悪くなってる。それに気づいた企業がもうそこには情報提供していくれなくて、なので「欲しい情報が見つからなくなった」となっています。
例えばmeta広告の「あなたにとってベストな」ピクセルの埋め込み方とか、活用方法とか教えてくれるとこありますか?知識は提供してくれるけど、操作は教えてくれるけど、「あなたにとっての活かし方」を教えてくれるとこって少なくないですか?
という色々な思惑もあり「ちゃんとお金を頂いてコンテンツを作り、顧客の体験に還元する」ってことを頑張る所存でございます。ガメツイと思われるかもですが(汗
ということで2025年のひとりECの筆者としては、ひとりECの人たちと共に前に進むために、この記事のような考え方のもと邁進したいと考えています。邁進します。
ECを民主化させる。
そんな気持ちでやっていきます。
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