卒制は、昭和64年間を圧縮!
こんにちは、安田 翔哉(やすだ しょうや)です。
大学4年の卒業制作として、昭和時代の64年間を圧縮した作品を作りました。
タイトルは
「ゲバゲバ64 ~日本列島改造中論~」
(少し上の世代の方であれば、このタイトルの元ネタに気づいてくれると嬉しいですがっ!)
作品はこんな感じ。
ボクよりも大きな板上の上に、昭和時代に流行り、日本の上を通り過ぎて行った文化(出来事、事件、アニメ、漫画、テレビ、映画、家電、文化人、芸能人、乗り物、食べ物etc…)
をこれでもか!と敷き詰めました。
画材はアクリル絵の具と色鉛筆。
ボクはむかぁ〜〜し(小学生の頃ぐらい)から、昭和時代が大好きでした。
平成生まれの自分なのに、なぜか昭和時代に惹かれ、いつかこの気持ちを何かしらの形にしたいとずっと考えていました。
ボクの昭和好きは変わっているのかと思いきや、大学に入ると周りには同じような人がいることに気がつきました。
昭和のドラマを観ていたり、昭和の音楽を聴いていたり、それは「チルい」や「エモい」という言葉を使って山下達郎をはじめとするシティポップの再流行や80年代ファッションのリバイバルブームなど、日本では全国的に若者の昭和好きが起こっていることに気がつき、なんだか仲間が増えたようで嬉しい気持ちでした。
では、なぜそんなにも昭和というものが魅力的に映るのか、それは昭和を生きた人たちがとても楽しそうだから、というのも大きいはずです。
もちろん大変な事件も起こったり、良いことばかりではなかったですが、両親は「昔はこんなによかった」と言い聞かせてくれたり、テレビではしきりに昭和の曲を「懐かしの曲」として流しています。
それから文化のクオリティの違い。
アニメも漫画も音楽も映画もテレビも、信じられないスピードでグンとクオリティも上がったのは昭和時代です。
64年という短い時間の間に、戦争からの終戦、そして復興。そこからの高度経済成長。この時代には何かパワーが集まったかのように、良いことも悪いことも含めて人を惹きつけるなにかがあるのだと思っています。
長々と「昭和愛」を語ってしまいましたが、
ボクはこの愛を卒業制作という形で実現しました。
日本列島の上に、昭和を席巻したアイテムを配置したのですが、せっかくの細かいアイテムを目で見ていただける機会が奪われてしまいました。
言うまでもなく、コロナによる卒業制作展の中止です。
この作品は1年をかけて、昼夜問わず、ずうっとカリカリと描いていたのですが、結果は卒業する権利を得ただけのツールアイテムでしかなかったのです。
そして、
友人に教えてもらった #みんなの卒展
という企画に参加したいと考えました。
いまだ開催期間は未定なのですが、
機会がありましたら、是非ともご覧になっていただけると嬉しいと思っています。