疲労感
皆さんこんにちは、こんばんは。
時差が8時間もあるのでどっちも書いておきます。
僕は今、ドイツのマインツにある4部のチームの練習に参加して2日目を終えました。
先週の木曜日に初めてこのチームに練習参加したのですが、チームが翌日からアウェイの遠征に行くとのことでその日の練習参加でアピールできなければ翌週の練習参加は認められないとのことだったので、必死にプレーしました。
結果として、最初に書いたように練習参加の延長を認められて、なんとか2日目を迎えられました。
ドイツに来る前からこういう経験は何度もしているしわかっていたことですが、この年齢になってトライアルを受けたり、異国の地で自分のことを誰も知らない相手に自分自身をアピールするというのはすごくパワーがいることだなと改めて感じています。
どのチームで練習参加してもチームメイトに年齢を聞かれ、28歳だと答えるとめちゃくちゃ驚かれます。
彼らが驚いてる理由は見た目が彼らより幼く見えるのが3割、28歳がなんでこんなことしてんだ、が7割の印象です。笑
サッカー自体も日本でやってたものとは全くと言っていいいほどスタイルが違うし、最初に行ったチームではボコボコのピッチで文字通り肉弾戦のような戦いが繰り広げられていて、この中でアピールするのは相当難しいなと感じていました。
さらにドイツは今、コロナの感染者がかなり増えていて、いつロックダウンしてもおかしくないし、ロックダウンすればチームの活動が休止し、アピールの場はなくなります。
だから1度もアピールのチャンスは無駄にできないし、自分自身に対してもプレッシャーはあります。
そういうプレッシャーや環境は自分が求めていたことではあるけどやはり心地の良いものではないし、正直にいえば日本にいる方が全ての面で圧倒的に心地よくて楽です。
その心地良い環境の中で充分に充実した日々を送れますし、実際にそうだったと思います。
でも今日、必ずここで自分の存在をアピールしてやる、と誓って行った練習の帰り道に車で滞在先まで送ってもらっている時に感じることができた疲労感は多分今ここに来る選択をしたからこそ感じることができたものだったと思います。
同じ疲労感を以前に感じたのは、僕が16歳の時練習生として、初めてFC東京の練習に参加した時でした。
自分はどれくらい通用するのだろうという不安や期待、ここでなんとかチャンスを掴むんだという自分へのプレッシャー。
様々な感情の中でハツラツとプレーできた後に帰りに迎えに来てくれた父の車の中で感じた興奮が混じった気持ちの良い疲労感。
それに似たものを今日感じることができました。
別に特別今日自分がいいプレーができたとは思ってないし、もしかしたらチームの選手や監督もなんとも思ってないかもしれません。
契約を掴み取ったわけでもなければ、明日の練習でどうなるかすらわかりません。
それでも僕が今日練習の帰り道で感じた疲労感は悪くなかったです。
多分これは自分に相当ストレスがかかる状態でしか味わえない感触だと思うし、これこそが自分が求めていたものだと思います。
正直僕が今の状況を選択した理由は、表現が難しいのですが、自分にとってこれが一番危険であり、成長できると思ったからで、大手を振ってただただ楽しそうだから来たという訳ではありません。
さっきも書いたように僕はまだ何も結果としては掴み取っていません。
でもその結果を掴むために、もがいて苦しんで自分自身と闘っている、この過程こそが価値のあることであり、僕にとっては契約や結果だけが全てではありません。
この感触を忘れずに、また味わうことができるように今日からまた頑張ります。
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