全日本ミドルロング2024
結果
ミドル 36位 118.9/21.0
ロング 6位 110.7/6.1
入賞できました。2日経ったけど、まだ噛み締めています。
感想など
今回もまとまらないと思う。
ミドル
ここ数年、毎年ミドルはボロボロで、その背景には「ミドルがダメでもロングで結果を出せばいい」という気持ちがあると思った。なので、今回はミドルで勝負を決めに行くつもりでレースに臨んだ。が、結局ボロボロの結果に終わった。
今回は完全に力負け。苦手なテレインで、やりそうだと思っていた高さ起因のミスをやってしまった。足場が悪くてスピードも出せず、下ばかり見るからナビゲーションもうまくいかなかった。後半は集中力も切れて、直進も当たらず、いいところがないレースだった。
「ここをこうできていれば」なんてレベルではなかったので落ち込まないかと思いきや、普通に落ち込んだ。というかがっかりした。やっぱり今年もダメなのか、もう疲れたなと思った。でも、メンタルをマイナスに振ってロングを台無しにするのが一番嫌だったから、無理にでも気にしないことにした。速くはなかったけど、難しいと思って丁寧にこなしたミドルレッグはちゃんと行けていたから、ロングはゆっくりやってミスらず耐えるしかないと思った。
ロング
結果を求めるのは厳しいと思っていたからか、緊張はあまりしなかった。スタートが早めでバタバタしていたこともある。駐車場にゼッケンを忘れた(持ってきてくれた祐子ちゃん、ありがとう)し、スタート行くのもギリギリになったし、デフはデフケースに入りきらずに折れ曲がった。
予定通り、ゆっくりとしたレースになった。1:15000は割と得意なほうだと思うけど、やっぱり望郷は読み切れなくて、不安を感じたらすぐに止まった。細かいミスタイムがたくさん付いてるだろうなと思いつつ、難しめだと思った5→6、7→8を無難にこなせて、リズムが良くなっていった。
いいレースができていることはわかっていたから、14→15の登り返しを終えてビジュアルが近づいてきたあたりで、雑念が湧き始めた。森の中で、落ち着け落ち着けと叫びながら走った。
ビジュアルを通過したとき、暫定1位の実況が聞こえるかなと考えていたけど、特に触れられている様子はなく、速くないのかなと少しがっかりした。
20→21がここまでなかったタイプの嫌らしいレッグで、勝負だなと思った。手前の地形がよくわからなくなって危なかったが、西の沢の中の岩石地が見えたおかげで30秒ミスで耐えた。21→22も勝負レッグ。21で太田くんと一緒になり、もうパックでもなんでもいいからうまく行かせてくれ〜と思ったけど、結局自分が前で実行。レースを通じて、他の人に助けてもらった場面はほぼなく、基本的に一人旅だった。22まで、途中は現在地をコンタ1,2本分誤認していたが、22北東の2つの沢でリロケが効いて修正できた。このレッグが最もいい順位で、全体4位ラップ。入賞争いをした二俣やボブさんがここでミスったことを考えると、これが決め手になったのかもしれない。26や27もかなり嫌なレッグだったけどなんとか耐え、大きなミスなく完走。
フィニッシュ後、暫定1位ということでインタビュー。全日本では初めての経験だった。立松が「いいタイムが出た!」と興奮しているのを見て、ようやく自分もガッツポーズが出た。100分を切りたかったところだったが切れず、タイム的に入賞は厳しそうに思えた一方で、これで無理ならしょうがないなと納得できるようなレースだった。それでも入賞はやっぱり厳しいだろうと思ったので、暫定1位にいるうちに速報ボードの写真を撮っておいた。
しかし、殿垣が上に入った以外はなかなか抜かれず、暫定2位でAシードの時間帯に入り、ドキドキし始める。ただ、この時点ではまだボブさんが上に入りそうで、どうせ今回も7位とかなんでしょと思っていた。ボブさんに勝ったことが分かったあとも、どうせ本庄が最後に追い上げてくるんでしょと思っていた。しかし、結局抜かれることはなく、6位に残った。このスタート時間で暫定1位から入賞ラインに残ったらかっこいいな~と思ってたけどその通りになった。いつの間にか入賞確定を一緒に待ってくれる人が周りにたくさんいて、そのあと祝ってくれる人もたくさんいた。LINEまで届いた。本当にありがとうございます。同期も、その場にいた猪俣やJだけじゃなくて、橋本や栗本も気にしてくれていたの、とても嬉しい。表彰式の後には胴上げまでされてしまった。6位なのに。照れる。
大橋には「入賞したんですか!? 最後まで入賞できない人だと思ってました」と言われて笑った。正直すぎるだろ。俺もそう思ってたよ。
総括
やっと解放されたような気分です。大げさすぎるけど、入賞できないことを呪いのように感じ始めていました。入賞してから引退したいという気持ちが強すぎてうまくいかなくなっていました。
ようやく全日本フォレスト個人競技で入賞できたけど、実はロングの内容自体は去年と非常に似ています(去年は1:41:51/110.8/7.6)。去年の全日本後に書いた文章を読むと、「安全志向の走りをしてしまった」「強者のパフォーマンスではなかった」「『ミスらず走れば入賞できる』程度の走りで入賞することは難しい」と書いています。同じような内容でも、相対的な順位によってここまで感じ方が違うんですね。内容で違うことと言えば、去年はビジュアル後にルートミスして入賞争いから脱落していること。今年はビジュアル後で順位を上げられているので、気持ちの面で強い走りはできたかなと思います。
ミドルではいい結果を残せていないけど、ロングはかなり結果が安定していることに気が付きました。2020年の全日本から、7位、DISQ(3位相当タイム)、14位、8位、6位。14位は大きなミスを1つしてるし、DISQはDISQですが、まあ安定していると言ってもいいでしょう。ミドルよりペースを落としても許されやすいので、スピードがない自分には楽なのと、あとは単純に体力的に余裕があるのが大きいんだと思います。今年も体力的には特にきつくありませんでした。
2024年
オリエンテーリングはなかなか結果が出せなかったですね。特に6,7月あたりは全く嚙み合わないレースばかりできつかったです。2月あたりは「今年は殺意を持って走るぞ」と思っていたり、かと思えば年度変わってからは気持ちを入れ込みすぎないようにしていたり、迷走もしてましたね。結局、全日本を意識し続けることがしんどかったこともあり、そもそも望郷は苦手で望み薄だろうと思っていたこともあり、今年は全日本を通過点として考えてトレーニングしようというような形に収まりました。気持ちの持ち方としては結果的によかったです。望郷で初入賞するとは思ってなかったですね。
去年の11月に体調を崩したところから始まり、この1年は風邪などの細かい不調が多すぎて、体に裏切られ続けたような感じでした。9月もいまいちで、10月になって戻ってきたと思ったら全日本前週にまた風邪をひきました。結局、全日本までに完全には治らず、鼻炎気味のまま迎えることになってしまいました。一回崩したら全然治らん。歳ですかね。鼻孔拡張テープを使ったりして誤魔化しました。走力は上げられても、免疫力とかは落ちていく一方だと思うので、うまく付き合っていけるようになりたいです。
トレーニングについて。LT系のトレーニングを増やしました。春から夏にかけては1週間にインターバルを1回、LT系メニューを2~3回、ジョグを0~1回という構成にしていました。結果が出てるかはまだわからないものの、ジョグよりクルーズインターバルのほうが好きなのでトレーニング継続性的には楽になりました。走行距離は減ったけど。ケガしないのであれば、ジョグを減らしてスピトレを増やすやり方はありな気がしています。秋はジョグの割合を増やして少し走行距離を伸ばしたので、ここからは距離を維持しつつLT系の割合をまた増やしていきたいです。
今後の目標について。まずは全日本リレー。神奈川県チームで優勝します。その次は少し空いてWOCセレ。その後、次の全日本ミドルロングまで少なくとも続けることを決めています。それ以降は未定。今回入賞が決まってから、本当に多くの人に「引退するんですか!?」って言われました。入賞したら成仏すると思われている。実際そんな感じ出してたけど。30歳を迎え、引退は着実に近づいてきていると思うけど、もうちょい頑張ります。
その他。今年は若干大変なことがわかっていて、勝負の年だと思っていました。転職、生活の変化、全日本スプリントの運営。1つ1つは大したことないものの、重なると割と大変で、少し消耗している部分もあります。一方で、それらがあるからうまくいっている部分もあります。CC7連覇して、ロングで初入賞して、ここまではうまくやれていると言っていいと思うので、あとは全日本スプリントをいい大会にしたいですね。