背広〜男の誇り〜
皆さんは大学入学式に、どの様な思い出がありますか?『特に何も。壇上の話が長かったかな?』といった言葉が聞こえてきそうですね。私の入学した大学も他と違わず若い顔がスーツ姿でかっこ良かった。大学への進学が増える中で、成人式と負けず劣らず『これからの人生』への思いで溢れていたイベントであったと認識しています。
自分の入学式。
それはそれは悔しい思い出。
「スーツは男の勝負着。親だからってなぜ俺がお前に、買わなあかんのや?親が買ってやる事への理解に苦しむ。自分で働いて買え!」
と親父から一喝。
小遣いも無かった私は、春までバイトもさせてもらえなかった為学生服などをアレンジし、運動靴で入学式へ向かいました。遊ぶのでは無い、勉学の為に故郷を離れたのだと自分に言い聞かせる事で精一杯でした。ほとんど俯いた状態で1日を乗り切った記憶があります。
【変な奴】
といった目で見られる事はわかりきってはおりましたが、集合写真に写るのイヤでしたね。
けれど、その入学式で出逢った友人たちとは今も繋がっており、お互いの出張では酒を交わす仲となっています。今となっては良い思い出と言える様な人生を歩んでいます。
ネクタイを締め仕事へと向かう電車の中で、時折ふと、あの頃を思い出します。
皆さんはスーツに、思い入れはありますか?
まだまだ未熟な私ですが、これからも読み続けていただけると有難いです。これからもどうぞ、宜しくお願いします。