トルコ滞在記録2【生活の延長線上にあるツーリズム】
どうも!
現在トルコにあるTahtacıörencik(タフタツォレンチック村)に滞在しています。とっても小さい田舎の村に10日程度暮らす予定です。
トルコに到着してからからかれこれ一週間程度が経過しようとしています。
イスタンブールはあっという間に出発し、そこからトルコ中部をゆったりと暮らすように巡っていきます。
イスタンブールの次に向かったのはサフランボル。
オスマン時代の街並みがそのまま保存されている歴史地区に滞在しました。サフランが自生していることからその名前がついた町です。
実はトルコ滞在を決めた当初からこのサフランボルには訪れたかった町でした。あまり情報がわからない状況でも、ぱっと見る感じとても魅力的なエリアだなという感じが直感的にしていました。
サフランボルは既に世界遺産にも登録されているほど歴史的に重要なエリアですが、それでも生活感が残る素敵なエリアでした。
サフランボルに訪れて、実際に土地の空気を感じたいという方は是非ともエフェゲストハウスに宿泊することをお勧めします。
サフランボルはイタリア発祥の「CittaSlow(チッタスロー)協会」にも加入しているエリアです。イタリアでは1990年代にスローフードムーブメントからスタートし、1999年にこの協会が発足しました。地域に根付いた食、生活、文化や環境を大切に、個性的な住みよいまちづくりをしているところを承認していく制度です。
日本では僕が住んでいる陸前高田のお隣りにある気仙沼が国内初の承認を得ています。そういう意味でも気仙沼すごいなと思います。
そして、国をあげてサスティナブルツーリズムを推進している背景もあります。トルコでは「Citta Slow」に承認されているエリアが結構多いのです。
サフランボルの滞在からはトルコの人たちの親しみやすさと優しさに触れることが増えました。大きな荷物を運んでくれる人や迷っていたら道案内をしてくれる人、店の中でお客さんが誰もいないのにテレビ見てくつろいでいる店主など、観光地特有の雰囲気がなく、今滞在している小さな田舎町の雰囲気と地続きでつながっているような気がしています。
体験も商業的に加工された内容というよりも、土地の素材そのものを体験できるような機会でした。
アイスランドが自然をそのまま加工なく体験できるエリアだとしたら(アイスランドにはトルコの前に滞在しているので)、トルコは重層的に積み上がってきたこのエリアの歴史的文化的な厚みを加工なく体験できるエリアという感じでしょうか。もちろん建物を保存することなど多大な努力をしていることは至る所で感じます。
総じて、サフランボルの滞在では作られたツーリズム体験という感じではなく、どちらかというと生活の雰囲気や元々の土地の力みたいなものを体験したような気がします。
無理のない等身大の生活の延長線上のツーリズムという点では人々のストレスはとても低そうで、well-beingは高そうな感じがします。
元々の生活の延長線上にサスティナブルツーリズムという概念がすっぽりはまったような雰囲気です。
トルコの印象みたいなものが滞在の時間を経ていくごとに変わっていくことに面白さを感じています。
今後の滞在も楽しみです!
それでは!