熱いうちに打て、鉄を
■ぼくは知っている、ブログというものは、書けるうちにばーっと書かないともう書かなくなるということを。鉄は熱いうちに打てという言葉がある、まさにそれ、今は熱いんだ、鉄が。伊達に何度も挫折して来てないぜ。ダメ人生のライフハックだ、情けない。
————————閑話休題————————
2019年の1月、ぼくはその日、焦っていた、このままでは後悔して死ぬ、ということに気付いてしまったからだ。その30分後、ぼくは働いていた場所の上司にやめますと伝えて、引き継ぎに2ヶ月くらいかかった後、無職になった。
端折りすぎか。
その後悔というのは、やり残した音楽のことだ、これは格好つけたくて言う話じゃないから、あんまり掘り下げないで欲しいのだけれど、その頃のぼくはまあまあ幸せだったと思う、仕事もそこそこうまくいっていたし、給料日を待っていればまあこのぐらいか、と思えるようなお金が口座に入っていた、木が緑色の意味とか、空が青から橙に変わる時の寂しさとか、そういうのよりも明日の仕事が大切になっていくだけで、それらを代償にして大人になっていくんだな、人生は安いね、と、納得はしていた。
が、大きな問題がひとつだけ。
ぼくは、ぼくの音楽がすごく好きだった。
小学6年生の頃からずっと曲を書いていた、カラオケに行った時、今歌いたいのは自分の曲だな、と思うことがよくあった、音楽をする暮らしが、やっぱり羨ましかった、こういうエモ気持ちラッシュみたいな文面、ブログだとあんまり好きじゃないな、でもそうだった。
なんとなく、いつかは、と思っていた、いつかなんてものは遥か昔に通り過ぎていると薄々わかっていたけれど、それがもう一生来ないとなると話は別だ、絶対死後地縛霊待ったなし、ライブハウスとかで演奏中のバンドのアンプボリュームをいきなり0にする感じの悪しき亡霊になるであろう未来、嫌すぎる、人間は悲しいことになりたくないものになっていく生き物だ、例えそれが死後といえども、なりたくないと思った時点で、もうなっているか、なるのだ。
そしてぼくは、晴れて無職となった。
〜そして無職編へ〜
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