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晩秋の京都小旅行

 12月初め、「そうだ」と思い立ち、 晩秋の京都へ行ってきました 。名古屋で大学時代のサークルの同窓会があった翌日、高校の恩師と私の家族とで合わせ 3人でドライブ旅行をしました。 京都は平日だったとはいえ、大半が外国人旅行者と思える 大変な賑わいでした 。

 恩師が京都を隅から隅まで熟知していることから、混んでいる場所はなるべく 避け、外国人があまり訪問しないであろう場所を選んで訪問しました。

 名神高速道路を使って京都東ICで下り、車は京都駅 南側にある1日800円の駐車場に置いて
京都駅→(JR)→嵐山~渡月橋~法輪寺→(嵐電)→北野天満宮~上七軒~西陣
のルートで観光しました。

 渡月橋を渡ってたどり着いた 最初の目的地である法輪寺は、嵐山の中腹に位置し 1300年前の和銅6年(713年)に元明天皇の勅願により行基菩薩が創建したのが始まりとのことで、「十三参り」( 数え年で13歳になった男女が、虚空蔵菩薩を祀る神社や寺社にお参りする伝統行事)のお寺として知られています。 また「枕草子」では京都の代表的な寺院として挙げられているとのことです 。

法輪寺 山門

 山門をくぐり 紅葉の美しい石段を乗り切ると左側に 多宝塔、正面に 本堂があり、右側には 舞台があって京都 市街地が一望できる素晴らしい景観でした。

法輪寺舞台から渡月橋の方角を見る

 渡月橋を後にし 、嵐山電鉄で北野天満宮へ向かいました。北野天満宮では本殿で参拝を行いなど境内を見て回りました。

北野天満宮

 秀吉によって築造された京都を囲む 土塁「御土居」の見学も楽しみでしたが、残念ながら時間的に見学する余裕がなく断念しました。その代わりというわけではないですが、たまたま通りがかった絵馬殿で演じられていた日本の伝統芸である猿まわしを鑑賞しました。自分にとっては珍しい体験でした。

お猿のいちのすけの演技

北野天満宮からは西陣をめざして歩くことにしました。 ふと「上七軒歌舞練場」の道案内板が目に留まり、「上七軒」に立ち寄ることにしました。

「上七軒歌舞練場」は休業日でしたが、前の道を通って花街で有名な上七軒通りに出ました。室町時代から受け継がれる風情のある町並みを堪能しました。

上七軒通り

夕暮れが迫り、陣に向かいました。 今出川通りを歩いていると東側に左側に「湯たく山くれん寺」というユニークな名前の寺に出くわしました。

「湯たく山くれん寺」(浄土寺)

しょう洒な寺なので見落としがちですが、由来は秀吉が北野天満宮での大茶会を開催した際 、行く途中に立ち寄った時に起きた出来事からそう言われるようになったとか。 思いもよらぬ寺社との出会いも 京都歩きの醍醐味であると実感しました。

 西陣に到着した頃には日も落ちていていて、見学もかなわずバスにて京都駅に戻ることにしました。 わずか 半日の京都旅行であったが 思い出深い 晩秋の旅となりました。

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