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Perfumeファン待望のファンクラブ会員限定ツアーの筈なのにいろいろモヤモヤする件

待望のファンクラブツアー、その名も「トゥワー」

我が推し、Perfumeが2010年、2018年に開催して以来のファンクラブツアー、通称「トゥワー」を今年も開催する。過去のトゥワーでは通常のライブではめったに見られない楽曲が披露されたり、ファンクラブ会員にしか通じないMCも飛び出すなど、ファンにはたまらない内容のライブであった。

日程と会場に難あり

そんなファン待望のトゥワー。
しかしトゥワー開催概要を見て落胆したファンも多いのではないか。全14公演の大半は平日開催、しかも会場のキャパシティは最大でも5000人規模のホール。これでは日程の都合がつかず、参加を諦めたファンも多数だろうし、何よりも参加希望のファンはチケット獲得の厳しさを覚悟しただろう。

「非会員同伴可」ルールには反対意見の会員も

過去のトゥワーと大きく異なる点、それは非会員であっても現会員の同伴があれば参加可能であるということ。すなわち、会員限定ライブでありながら非会員が参加可能であり、ただでさえ少ないチケットの争奪戦がより厳しくなるということだ。非会員の参加が増えればその分現会員が玉突き的に割を食うのだ。もし自分が落選したら、と考えると何とも不愉快なルールではある。反対意見が出るのももっともだ。

しかし、「自分の子どもと参加したい」と考えていた会員にとっては有難いルールではないだろうか。Perfumeも既に結成20年超、ファンだって歳を重ねる。家庭を持ち、家族が増えたファンも多い。そして今回のトゥワーは参加可能な年齢に制限がない。自分の子どもと推しのライブに参加できればこの上ない喜びであろう。

これはあくまでも仮定の話だが、同伴可能な非会員を小学生以下の親族に限定していれば、これほど多くの反対意見が出ることもなかったのではないだろうか。

エントリー方法に驚く

平日公演ばかり、決して大きくはないキャパ、非会員同伴可能…不平不満が渦巻く中で始まった1次エントリー。1次においては会員1人につき1公演のみ当選の制限がかかることはエントリー開始前からアナウンスされていた。しかしそこは百戦錬磨の会員たち、非会員同伴可能ルールを逆手に取り複数公演参加を目論んで悪知恵を働かせる者も。最終的にはルール上の抜け穴は塞がれ、1次において会員1人が2公演以上参加できるような状況は起こらなかった(と信じてる。)

そして1次エントリー開始。しかし驚いた。
全14公演のトゥワー、第14希望まで順位付けをしてエントリー可能なのだ。
とりあえず何処でもいいから観たい、行きたい、という会員は全公演に順位付けをしてエントリー、という方法も許されるのだ。ただ、この方法が当選確率を高めたかどうかは知る由もない。

当選祭り?落選祭り?

いよいよ当選発表。
全体的にみれば当落相半ばではないかと筆者は予想していた。

しかし、Twitter上で見る限りでは8割方の会員がいずれかの公演に当選しているように感じた。第10希望以下の公演に当選している会員も見かけた。広島公演を含めた多数の公演に順位付けしてエントリーした会員は広島公演が当選、というケースがかなり多い印象も受けた。一体どんな抽選方法をしているのだ?と筆者も疑問に感じた。

今年はファンクラブが結成されて15年。記念の年である。
記念の年にファンクラブ会員限定ツアーを実施するのは勿論自然な流れである。しかし、平日に、決して多くないキャパの会場を選ぶという、参加可能な会員が限られるような内容で実施する意義はあるのだろうか。今年中に済ませなければならない理由でもあるのだろうか。
日程、会場を吟味した上で、記念の年にこだわらずに実施するという選択肢もあったはずだ。どちらかといえば当選祭りな印象のトゥワー1次。落選組からしてみれば不愉快極まりないであろう。

落選組に朗報か、それとも

落選組の不満が燻り続ける中、2次エントリー実施のアナウンス。
1次で落選した会員にとっては悔しさを晴らす絶好の機会。

しかし、落選組への優遇措置は明言なし。
それどころか、1次当選組でもエントリー可能、しかも2次では複数公演当選の可能性ありとアナウンス。

そんな馬鹿な!?

2次に回したチケット、そんなに残ってるのか?
だったら最初から1次で捌いてもよかったのでは?
1公演も参加できない会員がいる一方で、非会員が参加でき、複数公演に参加できる会員も現れるのか?と考えれば落選組からしてみれば心中穏やかではないだろう。

いざ蓋を開けてみれば

結果からいえば非常に厳しい競争率だった。当選者は数えるほどしか見つからない。2次エントリー時の「複数公演当選の可能性」という文言にささやかな希望を見出していた1次落選組の落胆ぶりは想像に難くない。この文言の真意を取り違えた会員は筆者も含めて相当数いたと考えている。

運営は現会員にもっと寄り添えないものか

今回の2次エントリー、1次落選組への優遇措置に関して言及はなかった。1次当選者であっても2次へのエントリーは可能だった。1次の当選発表後に新規に入会した者に対しても2次エントリー権が付与された。1次落選組からしてみればさぞ不愉快であろう。

2次へのエントリーできるのは1次落選組のみ、1次当選者、1次へのエントリー実績のない会員は2次へのエントリー不可など、より多くの現会員に当選の機会を与えるような措置をとることはできなかったのだろうか。
それならば落選者も(到底受け入れがたい現実ではあろうが)納得できたのではないか。

当選組と落選組で分断をきたしてる現状、そして他界をもほのめかす落選組の存在を筆者は極めて憂慮している。

ファンクラブ会員のためのツアーがきっかけでファンが減ってしまったら本末転倒もいいところではないか。

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