地元のお姉ちゃん
スポーツニュースでSBって書いてあったから、どこかのサイドバックの記事かと思ったら、野球のソフトバンクだった…(笑)
確かにソフトバンクも略したらSBだな。
私は湘南でも、出会う人に恵まれてると思うけど、地元でもそうだなあと感じる。
湘南で出会うといっても、ずっとそこに住んで日常的にスタジアムに応援に行けるというわけではないので、ほとんどが一期一会の出会い。
その後また偶然会って「あ!久しぶり!遠くから応援してたよね?」ってことはあるけど、私は性格自体は社交的でありながらも、心を開いたり、いろんなことを打ち明けたりすることには深く狭い人間関係だと思う。
地元でサッカー好きな知り合いで気が合う人とは、普段からいろいろ話すこともある。
地元にもJリーグクラブがあるので、地元のサッカー好きの多くはそのチームのサポーターをしてる。
私はベルサポだけど、やっぱりそのチームはとても気になる存在。
地元新聞に記事が載ればじっくり読むし、誰かが地元のスタジアムに応援に行った話をすれば、熱心に聞き入ってしまう。
中でも、とても良くしてくれる人がいる。
10歳くらい上で、相手は私をどう思ってるかは分からないけど、私はお姉ちゃんのように慕わせてもらってる。
そのお姉ちゃんにとって私は、人生の中で初めて仲良くなったベルマーレサポーターだったらしい。
私がベルマーレを応援に行った日のことや、湘南地域での出来事を話すと、「関東の人も気さくなんだね!Nikoがいたおかげで、湘南がすごく身近になったし、湘南って字を見ただけで『ベルマーレーーー!!』って思うわ(笑)」と言って笑ってた。
そのお姉ちゃんが、ある時地元の商業施設で私を見たと言った。日用品をものすごく真剣に吟味してたらしい…。
「えー!声かけて!(笑)」
「だって遠かったんだもん」
「そんなに遠いのに私って分かったの?」
「だってこの町でベルマーレの服着てる人、そうそういないと思うんだよね(笑)顔もNikoだったし」
どこでも決して悪いことはしてないけど、ベルマーレというだけでそんなに分かるんだなと思うと、ちゃんとしとかないといけないなと改めて思った。
そのお姉ちゃんは、年上な分しっかりしてるなと思うところもあるけど、年齢関係なく同じ目線でちょっとふざけた話もできるところも好き。
仕事場で休憩中にちょっとおもしろいことをして、思わずみんなに笑われた話をさらっとしてきたりとか。
いつも年明けには「ベルマーレの試合になるべく行けたらいいね」「ベルマーレの活躍も祈ってるからね!」と必ず言ってくれる。
そのお姉ちゃんは、仕事が不規則で忙しいのを前から知ってるし、私が連絡した時にもし疲れててもそれを見せない人だからこそ、そこは遠慮してしょっちゅう連絡を取り合ったりはしない。
だけど、地元でもし何かがあれば、私はきっと一番にそのお姉ちゃんに相談したり、頼るだろうなと思うほど信頼してる。
チームは違っても、これもサッカーがあったからこその繋がり。
感謝しないといけないな。
たまに「地元でもベルマーレって分かるような生活してるんでしょ?大丈夫なの?」と聞かれることもあるけど、全然大丈夫でむしろとても良くしてもらってる。
私自身、地元のチームともなんだかんだ繋がりがあるので親近感があったりして、それも大きいのかもしれないけど、それにしたってありがたい話だなと思う。
「いつかお互いのチームで優勝争いしようね!」と約束してるけど、もしそれが実現したらちょっと複雑な気持ちにもなってしまうのかもしれない。
それが何年後に叶うかは分からないけど、遠くのチームを応援してても、その遠いはずのホームタウンがもう一つの地元になってることも、実際に生まれた地元で温かく見守って接してもらえてることも、決して当たり前ではないし、感謝していきたいと思う。