この間の週末

ベルマーレが残留に向けて、特に大切な試合が続く中で、鳥栖に多くのサポーターが駆けつけたこの間の週末。

もちろん心の中ではスタジアムに行ったつもりでベルマーレを応援しながらも、個人的に応援してる選手のチームの試合が開かれたスタジアムに行ってきた。


そのスタジアムにはこれまでにも、何回か行ったこともあって少しは慣れてる。

それでも、ぼーっとしてると帰りのシャトルバス乗り場への行き方を勘違いして、違う道に行ったりしてしまう時もある…(苦笑)


そのスタジアムは、すごくのどかな場所にあるとかではないけど、何となく落ち着く。


私が個人的に応援してる選手が試合に出てる姿を見ることはできなかったけど、その選手のタオルマフラーを巻いて、スタジアムや行き帰りの町を歩いてると、サッカーがある日常っていいな、幸せだなと改めてかみしめた。

特にこの数年は、個人的な事情とコロナ禍という事情が重なって、なかなかスタジアムに自由に行くのも難しいので、余計にそのありがたみが更に増してるような気がする。


たまたま私の席が、バックアップメンバー(これはベルマーレならではの言い方なのかな?)の選手たちが座ってる席が見やすい位置にあって、その中の一人がすごく真剣に試合を見てたのがとても印象に残った。

隣のチームメイトに話しかけられた時は話に応じてたけど、全身で試合を見てるのが伝わるほど、じーっとピッチを真剣に見つめてた。


そういう姿を、そのチームの監督にも見てほしいな、知ってほしいなと思った。

監督には監督の事情もあるだろうし、そもそもその選手の今のコンディションがどうとか、詳しい状況は私には分からないけど…、それでも、そんなふうに思ってしまった。


試合の内容自体も心に残ったけど、私には同じくらいこの選手の姿勢も印象的だった。

そういうまっすぐさって、見てる人は見てると思うし、ちゃんと伝わると思う。

熱い言葉を10回並べるよりも、あの眼差し1つの方が、胸に迫りくるものがあると思えた。


その選手は特にベルマーレとこれまで繋がりがあるわけでも、湘南地域出身でもないけど、前から「自分の芯がありそうな選手だな」と思って注目してた選手でもあったし、これから残り試合でもっと出場機会に恵まれてほしいと願う。

あの眼差しをピッチで見たい。


行きはバタバタしてて撮れなかったけど、帰りに歩きながらでも、私が個人的に応援してる選手ののぼりの写真を撮れたから、それも嬉しかった!

ベルマーレでも、私が「キングベルののぼりの写真やっと撮れた!」とか言ってると、「のぼりを撮るなんて、いつでもできるじゃん」と知り合いから笑われたりもする(^_^;)

だけど、のぼりを撮るなんてことは、現地に行かないとできない、私には充分特別なことなんだ。


スタジアムに行ったからこそ、知ること、分かること、感じることがたくさんある。

今回で言えば、席から一生懸命試合を見てた選手の真剣な姿勢だったり、そういうものはスタジアムという現地じゃなければ気づけないもの。

あとは、スタジアムでゲートの出入りについて分からないことがあったので、近くにいたスタッフさんに質問したら、丁寧に対応してもらえて、ありがたかったし嬉しかった!

入場口で接してくれたスタッフさんも、とても感じが良くて優しかった。


個人的に応援してる選手が、来年も今と同じチームでプレーするのかなと、こういう時期(今シーズンも残り何試合とカウントし始める時期)になると、やっぱり気になってくる。


また、来年も応援に行けるのかな?

あまりにも遠いチームに行ってしまったら、DAZNで見るのがやっとになってしまうのかな?

「もし、そうなったとしてもやっぱり応援に行きたい。〇〇選手はベルマーレと同じくらい大切な存在だから」とは口に出して言ってるけど、そうは言っても実際にそうなったとしたら、現実として試合に行くのは難しくなってしまうのかも…?


そうだったとしたら、ますます行ける時に現地でその姿を目に焼き付けておきたいと思う。

その試合に出なかったとしても、「いつも応援してるよ!」という気持ちをそのピッチに置いてくることはできるから。


そういうことに意味があるのかとか、どれだけ伝わるかとかは分からないけど、自分ができることって何かなと考えた時に、そうやって気持ちをこめて応援し続けることなのかなと思うから。


スタジアムからの帰りのバスは、目の前に座ってる人たちはホームチームの、私の右側に立ってる人はアウェイチームのサポーターさんだった。

サッカーがあるから知る町がある。

サッカーがあるから出会える景色がある。


スタジアムで、ハーフタイムに流れてた「J's THEME」は私が小さい頃から大好きな曲。

大人になっても、サッカーが大好きでサッカーに寄り添って、サッカーで多くのことを学んで感じて生きてるのは、昔から何も変わらない。


ベルマーレという、小さい時から特別なチームがあるのがもう、まず大きな幸せ。

その上で、個人的に応援してる選手がいることで、他のチームたちや他の町を知って、知らなかった風景がなじみの風景になることもまた、私にとっては心が豊かになったり、成長させてもらえる貴重な機会だなと思う。


ベルマーレが残留できるように全力で応援するのはもちろん、今度はその選手がピッチでプレーする姿を見られるのも楽しみに、私もまた頑張りたい。

私は、ベルマーレが大好きだ。

そして、ずっと見てきたその選手のことも、本当に大好きだ。


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