緊張するけど、たのしめてるよ

昨日の試合は、仙台さんとの大事な…って、どの試合も大事なのは当たり前だけど、残留に向けて特に大切な試合の中の1試合だった。


遠方の私はなかなかスタジアムには行けない。

それでも、スタジアムにいるつもりでユニフォームを着て、目の前にピッチが広がってるつもりでDAZNの画面を見つめる。

そしたら、少しでも多く気持ちが届く気がいつもする。


ユアスタには前に行ったことがある。

DAZNにスタジアムの風景が映し出される度に懐かしい気持ちになった。コロナ禍前が、ずいぶん昔のことに思えてくる。


試合は早い段階で動いた。

前半10分に岡本選手のクロスをウェリントン選手がヘディングで合わせてゴール!!

「バズーカ」の愛称にふさわしい「This is ウェリ」みたいなゴールに、思わず「やったー!ウェリありがとう!!」と拍手!

ウェリ選手のヘディングがバッチリのタイミングだったのはもちろん、そこに至るまでの連携もとても見事で、「これは大丈夫!勝てる!!」と思った。

ウェリ選手は昨日のゴールが11試合ぶりのゴールだったけど、私は前にウェリ選手が在籍してた時からとても思い入れがあるので、残り2試合もバンバン活躍して今年のベルマーレを最高の形で締めくくってほしいなと思う。

前半はその先制点のみで1-0で折り返し。

1点取ってるというのは確かに大きいことで、実際の点差はたった1点でも気持ちの面ではだいぶ違うと感じる。

ただ、いくらサッカーがバスケや野球に比べて点が入りにくいスポーツといっても、決して油断なんかできない。

「お願いだからベルマーレを勝たせてください!」と、祈るような気持ちでハーフタイムを過ごす。


後半が始まっても、相変わらず落ち着いた試合運びで、特に大きなヒヤヒヤはなく、それでも試合内容に関係なく私は緊張してた。


後半29分、キャプテンの岡本選手のミドルシュートが決まって2-0に!!

そのまま試合は終わった。複数得点ももちろん嬉しかったし、無失点というのも本当に守備陣に感謝!!


どうしても得点の方に意識がいきがちで、確かに点を取ることもとても大切だけど、いくら点を取ってもその分守備が綻びると、勝つことはできないからその意味でも無失点は素晴らしい。


岡本選手が試合後のインタビューで、このゴールの話になった時に「魂を込めて打った」と言ってて、魂を込めてこのチームを応援してきて本当に良かったなととても思った。


キャプテンとして、重責もあると思う。インタビューでも、昨日の試合に出てた選手だけではなく、チーム全体を考えてるのが伝わる言葉もあって、私が思う以上に日々背負うものも多い中で、キャプテンとして頑張ってくれてることにも心を向けたいと思った。


プロの選手と比べるつもりはないけど、私がサッカーをしてた頃に、キャプテンをしてたことがある。

それまでは、チームを一つにまとめたり、試合でいい結果を残すためにチームを前向きな方向に持っていける存在でかっこいいと思って憧れてた。

でも、実際キャプテンをしてみたら、予想外の大変さもたくさんあったし、チーム内でも置かれてる立場がその人によって違うので、一人一人の状況を考えながら言葉かけをしたり、サッカーという競技の枠を越えて、人間関係の大切さも大変さも学んだ経験だった。

憧れを持つのは大切だけど、憧れるだけじゃなく努力をして初めてその憧れに近づけたり、自分が誰かからお手本にされたり、同じように憧れてもらえる存在になれるということも改めて知った。


岡本選手がDAZNのインタビューの後、サポーターの前で“一人勝利のダンス”をちょっと照れながら踊ってるのを見た。

これも、コロナ禍前は選手もサポーターも肩を組んで歌いながらみんなで踊ってたダンス。

コロナ禍になって、前と同じようにはできなくなってしまったけど、それでも頑張って信じた先にやっとあるあの笑顔の瞬間の喜びは、コロナ禍前もコロナ禍の今も、本当に大きなものだ。


ベルマーレとは、たとえ離れてても繋がってると思う。昨日も現地に応援に行けたら良かったという気持ちはもちろんあるけど、本当に大好きだったら、距離が離れてたって絶対に気持ちは負けない。その想いは届くと信じてきたからこそ、こんなに長く遠方から応援し続けられてる。


そういうのって、目には見えない。今はネットがあって、例えば何かのフォロワー数とか、いいねの数とか、誰が自分の投稿を閲覧したとか、可視化されやすい時代だと私は感じてしまうけど、目に見えるものが全てではない。人生の中で、目には見えないものに助けられたり救われたり支えられたりすることって、きっと誰もがあるような気がする。

私は別に何か特定の宗教などを信じてるとかではないけど、いくら便利な時代になっても、目で見てすぐに分かるもの以外にも目を向けられる人間でありたいし、ベルマーレもそうだし他の大切な人やものに対しても、心を届けようとする想いはいつも持っていたい。


同世代の人たちはこんなことを私が言ったらどう思うだろうか。目に見えない何かなんて、何言ってるんだと笑い飛ばすだろうか。


だけど、いつもいつもそんなにうまく言葉や行動に即表せる気持ちばっかりじゃないんだよ。


親がJリーグタイムを見てしみじみと言った。「ベルマーレ、なんとしてでも残留しないとね」。もともとは神奈川、湘南とは特に繋がりがなかったはずが、私が子どもの頃からベルサポということで、毎日の共通の話題になってくれてる。

地元や隣町のように、当たり前に湘南の地名が家で自然に話題に出てくるのも、よく周りに驚かれる。


ベルマーレが私にくれたものは計り知れない。


次節の徳島戦は、引き分け以上で残留。

あれ?これって前にも聞いたぞ?と思う。

2年前のプレーオフ。当時まだレモンガススタジアムではなくBMWスタジアムだったあの場所で、ベルマーレは同じ徳島さん相手に引き分けてJ1残留を決めた。


西日本人の私にとって、徳島は比較的近い県でもある。ポカスタにも何度も行ったことがある。

でも、そんなふうによく知った町のチームが相手でも、やっぱりどうしてもベルマーレが1分でも早く残留を決めたい。


また来週も、ドキドキして何回もトイレに行ったり、無駄に家の中をうろちょろ歩き回ったりするんだろう。


サッカーと出会わなかったら、こんなこと一生してなかったかもしれないし、一生知らないままの気持ちだったのかもしれない。

緊張して心臓はバクバクだけど、私は幸せだ。

こうして心から応援できるチームがあって。


私は徳島さんのいいところもたくさん知ってる。

だけど、

来週もまた、今度はレモンガススタジアムで、そこにいる選手とサポーターだけじゃなくて、心の中も含めてみんなで、勝利のダンスを笑顔で踊りたい。

「今年もいろいろあったけど、残留できて本当に良かったね」と心から言いたい。


さあ、その瞬間のためにまた1週間頑張ろう!!


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