そんなベルマーレが大好きだ。

勝ったら書こう!とか、いやいやでもこれは書きたいかな…とか迷ってるうちに、5月ももう8日。

私のGWは少し変則的だった。ベルマーレの試合には行けなかったけど、大好きな選手のチームの試合は行ける範囲の場所であったし、応援に行けた。


大好きな選手の試合に行ったスタジアムは、地元ではないけどそこそこ近いというか、行きやすい場所にある。

実は私が大好きな選手のプレーを、画面越しではなく実際に初めて見たのもそのスタジアムで、私にとって思い入れがある場所の一つ。

なんとなくだけど、スタメンで出るだろうなという予測があった。


初めてその選手のプレーを実際に見れた時には、それだけでもう心がいっぱいになってしまったのか、ほとんど写真も撮らずあっという間に試合が夢のように終わってしまった。

だから、またあのスタジアムに行けた時には、大好きな選手を実際に同じ空間で応援できた証に写真を撮ってこよう、それを手帳に挟んで毎日の励みにしよう、そう決めてた。


そのスタジアムは、本当にスタッフの方やボランティアの方、サポーターの方まで気さくで優しい。今回も変わらずそうだった。

あと、警備員の方も、ハーフタイムに私がトイレに行く時にその方がいたので「こんにちは!お疲れさまです!」と挨拶したら、そんなこと言う人は珍しかったのか驚かれつつも(笑)、笑って挨拶を返してくれたり。


その大好きな選手を応援し始めたのは、その選手が湘南地域出身というだけではなく、他にもいくつか理由がある。それでも、湘南という大きな共通点があることも、こんなふうに深く応援するきっかけになった。

ベルマーレの選手ではないけど、心から胸を張って応援したいと思える人がいるのは、私にとって本当に幸せなことだと思う。

湘南のおかげで広がった世界があり、感じた気持ちや想いがあり、お金では買えないものをたくさんもらってる。感謝してもしきれない。


ベルマーレの試合も、GW中ももちろんDAZNでは応援してた。そして昨日の福岡戦は、17時からの試合だったので家の都合上そんなにゆっくりは見れなかったけど、それでも画面越しに一生懸命応援してた。


スコアレスドローで終わった試合だったけど、この試合は3年ぶりに山本さんがベルマーレの試合をジャッジした試合でもあった。


3年前の浦和さんとの試合で誤審があった。それ以来、山本さんがベルマーレの試合で笛を吹くことはなかった。

昨日の福岡戦は、それ以来初めて山本さんとベルマーレがまた出会えた試合だった。


「山本さんとまた会えて良かった、これからもJリーグを盛り上げていきましょう」という内容の、ベルサポにはおなじみのいつもの白地に青文字で書かれたダンマクが、アウェイ側(ベルマーレ側)に貼られてるのを知った他サポさんの知り合いが「ベルマーレってああいうことをほんとに自然にできるから素晴らしい」「何書いてるんだろう?ってびっくりしたよ」「ベルマーレってやっぱりすごく温かいチームだよね」と言ってくれた。

ベルマーレより強いチーム、有名なチームはいくつもある。湘南生まれや湘南育ちではない私が湘南湘南と言うことに、初めはものすごく笑う人たちもいる。

それでも、ベルマーレはチーム名がまだ平塚だった頃も、湘南になってからも、変わらずずっと温かいチームで、だからこそ私はどんなに珍しがられようと、どんなに笑われようと、ずっとベルマーレが大好きなんだと思う。


監督もコーチも選手も、そしてサポーターももちろん1試合ごとに懸けてる。だから、もちろん結果を揺るがすような誤審は本来あってはいけない、それはその通りだと私も考える。

ただ、人間誰しも「じゃあ絶対に100%間違えないか」と言われると、100%とは言い切れないと思う。あの誤審の試合は、正直後味も悪かったし、もし誤審が認められてもどうなるのか、本当にチームにとって不利なままにはされないのか、正直とても気になった。

たった1点の勝点で来季のディビジョンが変わりうる、それがベルマーレだ。胸は張れないけど、おそらくJ1で一番勝点1や得失点差1の重みを知ってるチームな気がする。


あの後、山本さんをベルマーレの試合で見かけることはめっきりなくなった。初めのうちはベルマーレつながりの知り合いとの間ではその浦和戦の話題も出る時もあったけど、だんだん日々の生活の中でその試合の話になることも減っていった。

それでも、私はふとした時に山本さんのことが気になることがあった。これからベルマーレの試合のジャッジをされる時もまた来るのかな?その時ベルマーレはどうやって迎えるのかな?と。

誤審自体は良くなくても、私はベルマーレに、いつまでも山本さんを責め続けるようなチームであってほしくはないと思うし、私自身ももしまた山本さんがベルマーレの試合の割り当てになったとしても、温かく迎えたいと思ってきた。


ベルマーレは今年、毎年シーズンオフ恒例のような引き抜きもなく、むしろ補強もする、珍しいシーズンの始まりだった。(でも考えたら、その選手にも一人一人人生があるわけで、ベルマーレ以外のチームでのほうが充実した納得がいく選手もいると思う。だからそこは本当はサポーターがあれこれ求める範疇の話ではないのかなとも…現実的な話かもしれないけど)

それがいざフタを開けてみたら、常に順位を気にしてるのも、なかなか勝てないのも、近隣順位の皆さんが勝点を積み上げると何とも言えず焦りを感じるのも変わらない…、そこもサッカーの難しさなのかもしれない。


川崎サポさんの知り合いと話してると、「負けたらいろいろとモメたりとか、やっぱりあるんだよね。勝つことが当たり前になってるような中で、ACLでなかなか勝てないとかなると…」と言ってて、「ベルマーレは『また負けるのかな』という思いを振り切って闘うことに必死だよ。一つ勝てたらお祭りみたいに大騒ぎするし、もともとサッカーにそこまで興味ない人からも『ベルマーレはまたそのあたりの順位なのかー…』って言われるよ。それでもやっぱり私はベルマーレがいいんだ」と答えながらも、その立場ごとにいろいろあるんだろうなと考えたりする。

いろんなサポーターさんと話すと、そのチームのディビジョンや順位、その時の状況ごとにそれぞれの思いがあるのを改めて知る。


人によって何を重視するか、どこに魅力を感じて重きをおくかは自由だと思う。私がこういう部分でベルマーレを大好きだから、皆さん分かってください!ベルマーレを一緒に応援してください!という押し付けをするつもりもない。

ただ、私はサッカーも人生と同じで、嬉しい時や楽しい時もあれば、悲しかったり辛かったり迷ったり悩んだりする時もあるけど、大変な時、坂道に必死にしがみついてるような時でも、変わらず当たり前にそばで寄り添って一緒に乗り越えられる人でいたいと思う。だから、これまでどんなに大変な時でも、ベルサポをやめようだなんて一回も思わなかった。


今日もまた、順位表をこわごわ見る。

あー、そうか17位か。降格圏だけど最下位じゃない、そう言い聞かせてとりあえず納得させる。


毎年順位を見てドキドキする。試合のたびに神社やお寺にお参りしたくなってしまう。私の地元の神様仏様が、ベルマーレを知ってるかどうかは分からないけど…(^_^;)


ベルマーレは決して強くはない。

だけど、私は今日も堂々と、湘南から離れたまちで「ベルマーレが大好きです!」と言う。

あのダンマクを出すチームのサポーターで本当に良かったと思う。

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