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進化し続ける
全国高校サッカー選手権大会島根県予選で優勝した本校サッカー部の指導者と話した時「本番が一番成長するんです」と言っていたことがとても印象的でした。
「本番」は練習の成果を発表する場でもあるけれども、本番中も「成長していく」「進化していく」という意識を持つことが私は大切だと思っています。
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1)動中の工夫は静中に勝る百千億倍
江戸時代中期の僧侶に白隠禅師(はくいんぜんじ)という人がいました。その禅僧の残した言葉に、
動中の工夫は静中に勝ること百千億倍
というものがあります。解釈は様々ですが、禅の世界では、坐禅を組むことを「静中の工夫」、掃除や片付け、畑仕事などの作務を「動中の工夫」と呼ぶそうです。そしてその2つが修行の両輪になるとのこと。
この言葉を自分なりに解釈すれば「頭を使って静かに思考することよりも、行動する中で思考することの方が百千億倍も効果は大きい」ということだと理解できます。
「実践の中の学びは大きな意味がある」ということですね。
動いている時こそ成長の「絶好のチャンス」なのだと思います。
2)「これで良い」という到達点はない
マーチングの大会は8分という制限時間が決められています。みんなで力を合わせて1年間積み上げてきた努力をわずか8分で表現しなければなりません。
タイムを競う競技や得点を競う球技、勝敗を競う格闘技などのスポーツは「数値」によって勝敗や順位が決まりますが、音楽はハッキリと「数値」で表すのは難しい。マーチングの大会ではいくつかの項目が設けられており、審査員の感性による評価や判断に委ねられてジャッジを受けることになります。
だから、いくら練習を積み重ねても「これで良い」という到達点はありません。
「もっと音を揃える。もっと動きを揃える。もっと正確に。もっと上手に。もっと心を込めて」
どこまで追求しても「ゴール」というものはなく「自分たちはもうここまでしかできない」と思ったところで成長はストップしてしまいます。
このように自分の可能性を追い続ける挑戦は、正解のない問題に何度もトライしていくことに似ていると思います。
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3)本番も進化し続けるべき
スポーツでも音楽でも、勉強であっても、本番にいどむ時には「進化し続ける」という意識を持つべきだと思います。それは「自分への挑戦」でもある…
自己限定というリミッターを外し「いったい自分はどこまでできるのか?」ということに集中すれば新しい発見ができるに違いありません。
時には本番でアクシデントに遭遇する時もあるでしょう。瞬時に難しい判断を求められることもあります。また本番で上手くいかず悔しい思いをする時もあるでしょう。
勝負に必ず勝敗があるように、人生には嬉しい体験もあれば、悔しい体験も必ずあります。しかし「悔しさ」は向上心の現れであり「人を成長させる原動力」にもなり得る。
「常に良くしていこう」「もっと良いものにしていこう」と進化し続ける中で掴んだものは、勝敗というものを越えて人生の糧となり、人生を生き抜く力へとなっていくはずです。
「本番も進化し続ける」ということは「無限の可能性を求め続ける探究心」でもあり、自分自身を大きく成長させてくれる大切な方法だと思います。
まとめ
高校3年間という時間は心も体も大人へと成熟する直前の大切な「成長の時間」です。その限られた貴重な時間の中で「自分はどこまでできるのか?」とチャレンジを続ける全ての子どもたちに心からエールを送りたい。
そして、これからの人生の中で「本番が一番成長する」ことを忘れず、常に「進化し続ける人」であってもらいたい。
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